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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
121/418

121、 嵌まると危険


 「是では新たな勇者を召喚するしか無いであろう。」*帝王

 「はい、その様に思われます。」*総裁

 「では、早速手配するのじゃ。」*帝王

 「はっ。」*総裁





 休日2日目、 早朝にドスドスと振動を伴った音に目が覚めた。

・・・ 何事? ・・・


 「太一殿~!」*大じいじ


 『お早う御座います ラゴン様 何様ですか? 早朝から。』


 「おおっ、申し訳ない 今何時か確認しないで 乗り込んでしもうた。」*

大じいじ    大じいじ時間感覚無く成ってるんだ


 『はいはい、今起きますね。』


大じいじは何を焦って早朝から 押し掛けて来たのだろう? そんなに切羽

詰まった事が発生したのだろうか (仮にもドラゴンだよ大じいじ)

まあ 本人から聞いて見るしかないな。


 『それで ご用は何ですか?』


 「太一殿、じ・お・ら・ま とは一体如何に作れば良いのじゃ?」*

大じいじ   大じいじ既に其処迄制作進んだんだ 


 『ああ、それじゃあ 朝食後に作品見せて頂きますね。』


 「其れでは遅いのじゃ、功君が嵌まって 無限の拡張工事を繰り広げておる、

至急我がアジトで 適切な指導をして貰わないと 大変な事になるのじゃ。」*

大じいじ   功さん何やってるんだ てか功さん最近見ないなと思っていたら

大じいじの所に嵌まっていたんだ。





 龍小屋に移動して、ドアを開けたら 1階の結構広大なスペースがジオラマと

化していた。 何此れ! いったいドウナッテルノ? 


 大じいじハウスのグランドフロアは功さんの手によって 大型ジオラマの

土台と成っており、現在も目の色を変えた功さんの手により拡張作業が

行われている。 (何だ これ 功さんは如何したんだ?)


 「功殿と儂は 太一殿に教えられた様に ぷ・ら・も・で・る なる物を

制作しておったのだが、 太一殿に提供して貰った資料の中で 先の人族との

戦闘画像を 功殿が見てから、(是れはぷ・ら・も・で・る で再現出来る)

と言い始めて 制作を開始してから之の状況が続いて居るのだ。」*大じいじ


 16分の1スケールの戦車を基本にして 俺の自宅前の戦闘を表現するには

場所が圧倒的に足りません。(何で一番大きなシリーズで始めるかな!)


 そうなんですよね、 上手に出来上がった自分の作品は飾りたいけど

其のまま飾っても 何か味気ないないなぁ~何て思い始めると ジオラマを

制作したくなるんですよね。 でも渡された資料を全て表現するには時間と

場所 (場所は切実な事です) が必要に成るのと、自分が制作したその

世界(空間と言いますか 立体で切り取られた 写真の世界)は

その作品の持っている情報量が多い程、現実に近しいと思います。

その為、ジオラマは空間を潔く切り取って 制作しないと間延びした大雑把な

物に成ってしまいます。 その切り分けが難しいのですが、お題を強制的に

設定すると 割と楽に表現出来ると思います。 


 因みに俺が一番初めに作ったジオラマ(思い出として アレが初めてかな)

と 思えるのは バイトしていたスタンドで 10年位前の販売促進用の

タイヤとそれの外周にピッタリのガラス板(円形)を貰った事で 簡易な

座卓にしようと思い ビート部分にピッタリ合ったタイヤメーカーのロゴ版の

上に砂漠を横断する キャラバンを作った思い出が有ります。何故か!それは

駱駝のフィギュアをその近辺に貰ったからです。 只それだけです。


高校生に成ってスタンドでバイトしてたら とっても気に入られたお客様から

直ぐに(結構著名な人)にそんな物を貰うと 何だか特別な物に使いたく

なっただけです 俺的には 結構隆起が有る砂漠をキャラバンが

黙々と進むシーンを表現したのですが、 当時の友人や彼女には不評でした。

暫く俺の部屋に有ったのですが、 インスタントヌードルを食べる為に

お湯を沸かしたやかんを直にガラスに面に接触させた 当時最も頭の弱かった

友人により 熱湯による砂漠の粉砕及び やかんの重量によるキャラバンの

圧死事故が起り、若年の夢は お湯と供に水泡に帰したので有ります。



 回想はこの位にして 功さんを何とかしなくちゃ。 

 『功さん、功さん声を聴いて下さい。 太一ですよ 俺の話を聞いて下さい』


 「ぶつ・ぶつ・ぶつ (制作は丁寧に、改造は大胆に。)」*勇者


何か 魔法の呪文の様に呟いてる功さん凄い集中力である。



 『功さん、功さん! 聞えてますか? 太一です 功さん聞いて下さい。』


 「はっ! ああ、太一さん 如何しました?」*勇者


 『如何しましたは此方のセリフです。 功さんこんな大きなジオラマは

鉄道模型の店舗位じゃないと 需要無いですよ、 それに此れでは大じいじと

功さんも 此の先の制作活動に支障が出てしまいます。此方に来て 全体を

確認して下さい。』



 功さんがジオラマの外に出て 一歩引いた視点で自分の作品を見ていた。


 「是って、やり過ぎですね。」*勇者


 『そうですね、此処迄やらなくても良いですね。 ああフォー俺の前世の

部屋って未だ有るのかな?』


 <うん 未だ有るよ、持ってくる?部屋ごと。>


部屋ごと持って来るとあのアパート全壊してしまうから 中身の私物だけ

コピーして持って来られるかな。


 <了解 一寸待っててね。あっ、体支えててね。> フォーのゴーレムを

支える



 <けだま~、持って来て太一君の収納に入れといたよ。>  毛玉かい

ありがとうフォー。



 『功さん此れ見てくれますか。』

 

俺のアパートから持って来たのは前世で制作していた小さなジオラマと言うより

画一されたスペース内に無理やり情報を集約した物だ。因みにその空間はCDの

50枚入りのクリアケースで 某パソコン販売店で無料で貰って来た物だ。

 その中に入る大きさのプラモデルしか作ら無く成っていたのでこのケースに

入った小さなジオラマが大量に俺の部屋には有った。その1つを功さんに見て

貰った。 モチーフは前世のアニメ制作会社が作った超有名映画の引っ越しして

来た 和洋折衷の家を中心にその製品では割愛されている部分を可能な限り

再現した物である。 何故これを見せたかと言うと、このアニメ制作会社の

映画は 俺の自宅住民にも大変好評で(特に子供達)功さんも最近見て涙を

流されていて、記憶に新しいと思い見て貰った。



 『この商品は 家屋と井戸・自転車・主要な樹木しか 制作品目として

商品かされていません。 そこで俺がこの入れ物の範囲で可能な限り この

商品に欠損している部分(自分で思う事柄)を追加して制作しています。

庭の地面を作って・植樹して・庭に有ると思われる草花を置いて 小さな

池を作って 井戸に盥を作って中にきゅうりとスイカを作って 住居から

出るとき・帰る時 必ず見るであろう 敷石等を設置して等 事細かな

制作をしたのです。』



 「これは、この小さい箱の中に収められた物は あの物語の一部分を的確に

この箱の中に転写されたと思います。」*勇者


 『有難う御座います、 ですが 気が付いて見れば簡単ですよ この範囲

でしか制作してはいけないと言う制約を自分に掛けるのです。 そうすると

その範囲でしか制作は出来ない為、自ずとその限られた範囲でのみ表現が

出来ないので 色々な思い・考えが出てきます。』 練習用に此の1/48の

ドールを勧めて見た、(プラモデルでドールは貴重で、あんまりバリエーションが

無いので このサイズで対応していた) 後は自分で改造するしか無い。


 「太一さん この大きさの人形では 先程の家には大き過ぎる様に思うの

だが、 これは縮尺が違うのだろうか?」*勇者


 流石エリート軍人予備軍、縮尺のマジックに気がついた。


『そうです、 この縮尺では 大き過ぎます。 ですから 大きな縮尺のモデル

で開始してしまった上で 大きいが上でリアルに仕上げるのが大変になり

余計に時間と労力が必要になった挙句 この趣味が嫌いになる人が一杯居るの

です。 メインの制作物の周囲だけの練習を繰り返していると感じが掴めます

ので 少しづつコツコツと制作すると良いですよ。』


 「はい 判りました。やって見ます。」*勇者


それでは この広大なスペースを使ったジオラマは回収で良いのかな?


 [いさおおにいちゃん ここ貰って良い?]  何だ何だリト 


ああ、俺の自宅部分が欲しいのか ちゃっかり貰って行った。

さあ 朝の騒動はこれで終了かな ご飯食べに行こう。

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