11、 喫煙・商談・来客?
上向きの凹型の台座、二本あるローラー(片方が少し複雑な動きをする)
ローラーに渡された 巻き布、 タバコを詰める部分を開けて先ず
丸めて円筒形にした真綿を詰める(フィルターだ) そしてタバコを
徐に詰め蓋を閉める。
アダージョさんが興味深げに手元を覗いている。
「面白い仕組みじゃの!此れを紙で巻くのか?」
『はい、これで あっ!』
忘れていた、紙は先程丁度いいサイズに切り出したのだが、きちんと
巻紙用に商品化された紙では無い為、(聖書だしね) 糊が付いていない。
『アダージョさん 糊って有りますか?』
「おお、糊か・・・ああ ビバーチェこの前の穀物、湯で煮たの有っただろう、
あれ 持っておいで。」 「は~い}
糊待ちの間、ローラーを くる・くる して タバコを成型しておく。
「お待ちどうさま。」 糊到着。 紙をローラーに挿入、ローラーを
回して 糊付け部分のみを露出させた状態で (筆がないので)指で糊を
うすく塗布する、 さらにローラーを回して、くる・くる して完成。
取り出して アダージョさんに渡す、 まだタバコが余っていたので
合計3本巻いた 巻いてる間、横でワキワキしてるじいじ 待てないらしい。
『では、早速嗜んで見ましょう!。』 「うむっ!」
『フィルター側を咥えて 先に点火して 熱いスープを啜るように吸って下さい』
「スープを啜る?・・・」 あっ、! この人達(魔族達)食事しないんだ。
『あっ、ああ・ ゆっくりと吸い込んで下さい。』
「了承した! では早速。・・・・・ ぷはぁ~・・・ うまいのぅ。」
では・では俺も・・・うん!ほぼ予想通りの味、香り 後一味なんだが
これは 後日の楽しみに取っておこう。
その後追加で巻いたタバコを楽しみつつ、アダージョさんと煙草買取の
打ち合わせをした。 結局、俺方式の煙草の吸い方を広める事を
了承する事で、今後アダージョさんの店舗での 買い物が無料になった。
『お金、払いますよ?』
「いいや結構、おぬしの吸い方を拡散すると今まで大量に くべなくては
成らなかった煙草の量が減らせる為、 金をあまり持っていない者にも
販売出来る。 そうなると、絶対的な販売量が劇的に上がる筈じゃ!
そして重量単価を少し上乗せすれば・・・・・
くっ、くっ、くっ・・・うはうはじゃな! 」
じいじ言ってる事と顔が少し怖いが、 人間の商人でも、同じ事を考える
だろうな。 だいたい じいじ魔族だし。
タバコに関しては、未だ色々販促に使えるアイデア(前世の記憶だけどね)が
有るが、 今は黙って今後のじいじ商店の動向を見守ろう。
「頼もう~!!!」 お店にお客さんが来たみたいだ、そろそろお暇しよう。
{警告 マスター、店に魔王様が来られました。どうしましょう・・・。}
えっ? なんで判らなかったの?
{回答 マスター、魔王様は突然転移で店舗内に現れた為、察知
出来ませんでした 申し訳御座いません。}
しかたない、逃げるか。
{否定 マスター、不可能です、既に魔王様に存在を察知されており
魔王様のテリトリー内に捕獲済みです。}
・・・ 絶体絶命じゃん、魔界最大のピンチだ。・・・けど 会わない訳に
行かないよな。・・・
うんっ!覚悟を決めて会おう。




