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召喚勇者は世界を救わない  作者: 粉みるくススル
ヨルムンガンド
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10.ダンジョン二日目

ひたすら森の中を進む6人。

二日目は、ヨルムンガンド地下十三階を攻略中だ。


地下十三階、それは濃厚な森に埋め尽くされた空間だった。

襲ってくるのは、狼型の魔物や熊型の魔物、蛇やトカゲ、虫の魔物といった感じだ。

これだけの森なのに木の魔物がいないのは不思議だった。


それほど強い魔物も現れず半日ほどで階段を発見した。

そして地下十四階へ。



地下十四階も森だった。

上の階と特に変わらず余裕で攻略出来るはずだったのだが・・・。

芋だ。

芋が行く手を阻んだ。


ジャガイモ型の魔物、ポテロック。

バスケットボール大のジャガイモに一つ目が付いている魔物で、突然地面から飛び出して襲ってくるのだ。そして攻撃すると爆発する。しなくても爆発する。

厄介だ。

森の中で更に草陰から突然現れて爆発する。

ダメージはデカくないが、不意打ちで躱しずらいし、爆発音で魔物も集まってくる。

今日一日で芋が嫌いになった。

特にポテトサラダ。

目の前でポテロックが爆発した日には、顔面ポテトサラダ状態だ。それ故に!


時刻は、午後10時。

やっと下に降りる階段のある建物を発見。

パーティー全身ジャガイモ塗れである。


最初はその都度クリーンをかけてたのだけど段々面倒になり、MP消費節約でそのままにしていたら――――この有様である。

芋怖い。





さて夕飯の時間だ。

皆が、セーフティゾーンで野営の準備をしている中、僕はカレーの準備をする。

カレーは出来上がった状態で『収納』してあるので、あとは米を炊くだけだ。


しばらくして米も炊き上がり、いざカレーを食べる段階で、僕はあることを失念していたことを後悔した。


これは、家庭風カレーだ。大きめにカットした野菜や肉がゴロゴロしたカレーだ。もちろん大きめにカットしたジャガイモもたっぷりと・・・。


悲鳴が上がる。


可愛い声で悲鳴を上げたのはアグニさんだったことは、ここだけの秘密だ。


散々ジャガイモの魔物で苦労したところでジャガイモのカレー・・・デリカシーがなかった。

あれだけ期待されたカレーの感想は


「ジャガイモが入ってなければ最高の料理」


という評価だった。

珍しくルミナスさんがお替りしなかった。

もっと図太い(エルフ)だと思ってたのに意外と・・・





食後に、エルフの知識の続きを。

ダンジョンの話で気になったので世界樹(ユグドラシル)のことについて聞いてみた。


ルミナスさん曰く、世界樹とは環境維持装置で間違いないそうだ。

神話の時代、アースガルドが滅亡の危機に瀕したため神は他の世界に旅立った。

一部の神が、いずれ戻るときがあるかもしれないとアースガルドを再生させるために、世界樹やダンジョン、魔素を発生させる植物を作った。

そして、世界樹を管理するためにエルフ、魔素を発生させる植物の管理のために亜人を作った。

更に魔素を発生させる植物の拡散のために魔族を作り、魔族はその手段として魔物を作った。


色々衝撃的なことを言い出したよこのエルフ。

獅子人族のアグニさんは反応なく一緒に話を聞いていたが、人間族の他の3人は驚きの表情である。

神?エルフと亜人と魔族を作った?

神は去った?

昨日に引き続き衝撃的な話で頭がパンクしそうだ。


「それでルミナスさん、天使というのが神なんでしょうか?それとも神に作られ・・・」


「ナオトさん、今日は時間切れです。さぁこれで以前作っててくれた、フライドポテートとポテートチプスを私に!カレーのお替りを我慢したのですから早く!」


懐から、爆発する前に倒したポテロックを『解体』して得たジャガイモを取り出すルミナスさん。

ニコニコするルミナスさん。

ジャガイモの怯える4人。

そして、ああやっぱりルミナスさんはルミナスさんだったと呆れる僕。


「私、あの爆発する魔物をみた瞬間からずっと思っていたのです。油の中で爆破することによって美味しく揚がるジャガイモを。太いまま揚がったそれを揚げたての状態で食べる。ハンヌークの付け合わせで食べるそれも美味しいけど、やっぱり揚げたてのそれの食べるのが最高るもちろん皮付きでお願いします。パリッと揚がった皮が宝石に値します。それに続くのは薄く切って揚げたジャガイモ。まったく同じ材料と料理法なのに切り方によって別の食べ物になる不思議。これはエルフの神秘を超えました。出来立てでも冷めても美味しいチプス。私はこの瞬間を今日一日ずっとずっと待っていたのです。」


早口で一気に語りだすルミナスさん。

顔近い。


「さぁ魅惑のフライドポテートとポテートチプスを!マヨネーズとケチャプも忘れずに!」



もう、話は聞けそうになかったので大人しく揚げ物をはじめた僕。

もう芋は見たくもないという4人の苦笑いをよそにのフライドポテトとポテトチップを口いっぱいに頬張るルミナスさん。

何かに似ているような・・・。

ああ、思い出した。

リスだ。

これ、口いっぱいに木の実を頬張るリスだ。


ああ、怖い。色々怖い。

エルフってみんなこんなのなのか。

ルミナスさんだけがおかしいと思いたい。

そうあってくれ。


散々わかっていたことだが、既にエルフのイメージは粉々に砕けていたが、改めて地球でのエルフのイメージはなんぞやと思う。

そして、重要な話を聞いたはずが、その衝撃はルミナスさんの食欲に上書きされた尚人であった。






「あれがエルフの姫・・・。あれがエルフの巫女・・・。あれ?思ってたのと違・・・」


何処からともなくエドさんの呟きが聴こえてくる。

うん、普通そうだよね・・・。





_____________________________

名前 真神尚人 17歳

種族 人間族

職業 勇者


レベル 10

HP 3000/3000

MP 2862/2862 

力  550

体  510

俊  510

魔  600


【スキル】

万物創造 共通言語認識 電脳

狩人 剣術 刀術

投擲 体術 ゴブリン式格闘術

回避 解体 火魔法

水魔法 風魔法 土魔法

回復魔法 重力魔法 生活魔法

状態異常魔法 弱体化魔法

遠見 警戒 索敵

空間認識 料理 農業

状態異常耐性 並行詠唱


【称号】

異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ

盗賊スレイヤー 帝国勲章 カレーの王子様


【固有魔法】

ブリットショット

ブリットバースト

リバイブ


【装備】

アダマンタイ(トウ)

皮の鎧

手甲

お洒落なマント

_____________________________


熱中症で倒れて入院してました。

暑い日が続くと思いますので、皆様こまめな水分と塩分補給を忘れずに!

二日酔いの状態で草むしりなんてするんじゃなかった・・・。

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