表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚勇者は世界を救わない  作者: 粉みるくススル
ヨルムンガンド
51/74

11.ダンジョン三日目

地下十五階は湿原だった。

平野、森ときて今度は湿原か。


見渡す限りの湿原は、泥炭地で泥の大地が広がっている。

所々に沼や低い草木はあるが、高い樹木はない。

よく地面を見ると踏み固められた獣道の様な物があったのでそこを進むこととする。


気付いたら半日、時間にしたら4時間弱。

ゴールが見えない。

魔物の襲撃は今のところないが、兎に角歩きづらいのだ。

地図によると、広さ的には上の階層と変わらないが、進行速度が遅いためなかなか階段にたどり着けない。



魔物の襲撃もなく、風景もあまり変わらないため気が緩んでいたときに突然それはきた。

『警戒』が反応したので咄嗟に『回避』する。

目の前を、高速で通過する白い紐のような物体。

ある程度伸びるとそれはゴムのように弾みながら戻っていく。

その紐の素を確認するとそれは2メートルはあるカエル。


何で気が付かなかった。


『鑑定』で確認すると名称はインビジブルフロッグ。

スキルに『透明化』があったので透明になるカエルということか。


ブリットショットでカエルを打ち抜く。

あっさり撃破。

不意打ちに気を付ければいけると思ったところでまた『警戒』が反応。

また白い紐のような・・・恐らく舌の攻撃だ。

今度は『回避』しながら刀で舌を切断。

悲鳴が上がったので周りを見渡すと、カエルに囲まれている。

1~2メートルくらいの大きさのカエルが10匹ほど。

『索敵』にも引っかからなかったし、匂いに敏感なアグニさんも反応しなかったところから『透明化』はやっかいなスキルだ。


不意打ちは厄介だったが、インビジブルフロッグ自体は強くなかったので体勢を立て直せたらあとは簡単に撃破。

『解体』をすると、魔石とカエルの体液、カエル肉、カエルの舌に分かれた。カエルの舌は討伐報酬部位で、体液は回復系のポーションの材料になるそうだ。


「傷の回復がとても早くなるのですよ」


ルミナスさんはカエルの体液を腕に塗っていた。

肌も綺麗になると顔にも塗りだした。

それを聞いたマリエルさんまで体液を塗り始めた。

僕も進められたので


「いくらなんでも、カエルの体液を顔に塗るのはちょっと」


と嫌悪感と共に断ったら二人に睨まれた。

女性の美容意識怖い。


ちなみに透明なままインビジブルフロッグを倒すと半透明な皮をはぎ取ることが出来てそれを素材に透明化出来るマントを作ることが出来るそうだ。

透明化したインビジブルフロッグの討伐が高難易度のため素材の入手が難しく透明化マントはあまり市場に出回れない。

戦いにが有利に運びそうなので冒険者に人気かと思ったか、貴族や裕福層に大人気だそうだ。


「三大男の浪漫グッズと呼ばれているそうです」


「私の父も浪漫グッズを手に入れるため大金を出して母に怒られていたな・・・」


女性陣はあまりピンときていなかったが僕にはわかる。

透明化マントは男の浪漫!


後日、エドさんが他の三大男の浪漫グッズを教えてくれた。


どんな偽装や罠も見抜くことのできる透視レンズ。

解析度を落とすと服が透けてみえるそうだ。あくまでもちなみにという性能。

主な目的は斥候だからね!


自分の意識を無機物に移すことのできる、憑依の腕輪。

諜報活動にもってこいだね!

諜報活動の一環で女性の服に憑依する場合もあるかもしれないけど諜報活動だから仕方ないね!


チャンスがあったら手に入れよう・・・。

いや、戦いに便利そうだからだよ?



カエルを撃退後、更に半日かかってやっと階段のある建物へ到着。

そこのセーフティーゾーンで野営を。


「カエル肉は美味しいので焼いてくださいね」


と顔で語るルミナスの視線に答えてカエル肉を焼く。


夕飯は、パンに、焼きカエル、各種焼肉、サラダに卵スープ。

いつも通り、食後はルミナスさんの話を・・・ここで何故敵襲がカエル以外なかったのか判明した。


この湿原の魔物は夜行性だった。


聴こえてくるカエルの鳴き声。

闇に光る赤い目。


色取り取りのカエルや、トカゲ、オオサンショウウオのような魔物がセーフティーゾーンの周りをウロウロしてこちらを窺っている。

うーん落ち着かない。

セーフティーゾーンだから安全だが、こうも敵意を持った生き物に囲まれていると不安になる。


下の階層を覗いたらまた湿原だったので、夜行性の魔物を考慮して、ルミナスさんの話を諦めて早めに就寝することにした。

明日は早めに起きて明るいうちに下の階層を踏破するために。




女性二人は、カエルの体液を顔に塗りたくって寝ていたようで、その姿を見て「ああ、ないな」と思ってしまった。



_____________________________

名前 真神尚人 17歳

種族 人間族

職業 勇者


レベル 10

HP 3000/3000

MP 2862/2862 

力  550

体  510

俊  510

魔  600


【スキル】

万物創造 共通言語認識 電脳

狩人 剣術 刀術

投擲 体術 ゴブリン式格闘術

回避 解体 火魔法

水魔法 風魔法 土魔法

回復魔法 重力魔法 生活魔法

状態異常魔法 弱体化魔法

遠見 警戒 索敵

空間認識 料理 農業

状態異常耐性 並行詠唱


【称号】

異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ

盗賊スレイヤー 帝国勲章 カレーの王子様


【固有魔法】

ブリットショット

ブリットバースト

リバイブ


【装備】

アダマンタイ(トウ)

皮の鎧

手甲

お洒落なマント

_____________________________



親に肩代わりしてもらった入院費を返すために先ほど明細を確認していたら、一泊二日の入院で9万ちょっとの医療費にびびりました。

熱中症の医療費ってこんなに高いのか・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

新しい連載を始めました。よかったらお暇な時でも目をお通しください。
↓↓↓
干物男は異世界でも引きこもりたい
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ