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召喚勇者は世界を救わない  作者: 粉みるくススル
ヨルムンガンド
45/74

05.倒れるときはオリバーポーズ

現在、オワリダンジョン改め、ヨルムンガンドダンジョン十二階。

ダンジョン内であるが、だだ広い平原の真ん中にいる。


「ルミナスさんお願いします」


ルミナスさんは、固有魔法の精霊召喚を唱える。

召喚してもらうのは、炎の巨人ムスペル。

氷の準備は万全!

さぁ戦闘の開始だ!



地面に巨大な魔法陣が現われる。魔法陣には見たことのない文字や幾何学模様が広がり、そこから光の柱が立ち上る。

そして、光の柱の中から現れたのは、身長6メートルほどの巨人。一戸建ての家二階分の高さはある。


召喚された、炎の巨人ムスペル。一言でいうならマッチョ。

おっさん顔にちょび髭、スキンヘッドの頭、全身何かのオイル塗れでテカテカした褐色の肌に、何よりもマッチョ。ゴリゴリのマッチョ。

そのマッチョおじさんが、腰ミノ一枚でポージングしている。

フロントダブルバイセップスだ。


「キモッ」


思わず声が漏れた。

それに反応するように、マッチョおじさんは怒りのサイドチェストからのバックダブルバイセップスで突然炎上した。


「ムスペルは、常に可燃性の体液を分泌しています。その体液は簡単に着火し高温になるので注意してください。それとその体液がムスペルの火種です」


ムスペルの火種=ゴリゴリのマッチョの汗


なんか嫌だな。


ゴリマッチョおじさんが炎を纏った拳で殴ってくる。

余裕で躱したが、当たっていないのに肌が焦げるほど熱い。

躱した拳は地面に当たり、その熱で地面がガラス化していた。

どんな温度だよ。

この温度、ルミナスさんが『水魔法』のウォーターベールをかけてくれてなかったら溶けてるわ。

ありがとうルミナスさん。今まで廃エルフって呼んでごめんなさい。


しかし、この熱の攻撃、攻撃される前に倒さないとヤバいな。

氷の弾丸でブリットショットを掃射。

表面の炎で弾丸が溶けた。

今度は氷の弾丸でブリットバーストを。

溶けた。

炎で攻撃が届かない。いきなり手詰まり。


苦戦をしていたらルミナスさんがウンディーネを召喚。

ウンディーネは嫌な顔をしながらムスペルに抱き着いた。

ゴリマッチョおじさんにスケスケのネグリジェを着た美女が抱き着くというなんとも言えない光景。

すると大量の水蒸気と共にウンディーネは消え、同時にムスペルの炎は消えた。


「今のうちに!」


ルミナスさんの合図とともに、ブリットショットを氷の弾丸で掃射。

苦しんでいるのか唸り声をあげるゴリマッチョおじさん。

今度はムスペルにダメージを与えている。


ありったけの氷の弾丸でブリットショットを連射したが、ムスペルが倒れる前に50tの氷が無くなってしまった。

打開策で『水魔法』で攻撃してみたがまったく影響がない様子。


「ムスペルの炎は水属性で消えますがダメージは氷ではないと与えられません」


ルミナスさんのアドバイスがこちらに届く。

ルミナスさんは、間髪を容れず『水魔法』を撃ち、ムスペルが再度炎を纏うのを防いでいた。


さてどうしたものか。

氷をどうにかしないと。

『水魔法』で地面は水浸し、ウンディーネの水蒸気で湿度100%。

水はあるんだよな・・・水を氷にすればいいじゃんか。

単純なことだった。

水に触れた部分で地面の水を『収納』、全身で水蒸気を『収納』

『収納』した水分を『万物創造』で氷に。

氷が尽きるまでブリットショット。

氷が無くなったら『収納』からの『万物創造』で氷作成。

氷が尽きるまでブリットショット。


・・・・・・。


MPが残り2桁になったところでムスペルのは倒れた。

ギリギリだった。

ムスペルの攻撃を何度か受けていてHPもかなり減っていたので危ない所だった。


そしてムスペルの火種と炎の精霊結晶をドロップ。

『検索』に引っかからなかったのでどんなものだかルミナスさんに聞いておいた。

これは良いものだ。


_____________________________

ムスペルの火種


炎の巨人ムスペルの体液

神をも溶かす超高温で燃える

___________________________


_____________________________

炎の精霊結晶


炎の精霊の体組織

融解・蒸発・昇華の性質を持つ

金属と融和性が高い

炎属性と融和性が高い

___________________________



大活躍のルミナスさん。

今回はルミナスさんがいなかったら勝てなかったかもしれない。

さすがハイエルフ。


「ルミナスさんさすがですね!今回はサポートありがとうございました」


「いえいえ、ハンヌークをお忘れなく」


もちろんですとも。

ムスペル討伐後にすぐに街に戻り、ルミナスさんにハンバーグを提供した。

実は前日に作っておいて『収納』していたものがあったのだ。

そのままではいつもどおりなので、ハンバーグを、レタスと玉葱、ピクルス、チーズと一緒にパンで挟んだ。ソースはトマトソースとデミグラスソースの2種類を用意。

ハンバーガーである。

ルミナスさんは丁寧にピクルスを取り除きながら一心不乱に食べていた。

ピクルス駄目派か。

僕は好きなんだけど。


ん?そういえばルミナスさんいないと勝てなかったかもしれないが、よくよく考えるとアダマンタイトもムスペルもルミナスさんが持ち込んだ案件・・・。

そもそもルミナスさんいなければ必要なかった戦い。

ムスペルだって氷が弱点くらいしか教えてくれなかったし。

あああああああああ。

感心して損した。

やっぱり廃エルフだった。





今回の戦いでレベルが2つ上がっていた。

更に魔法系スキルいくつかのレベルも。

氷の生成を繰り返した影響か『万物創造』のレベルも上がっていた。




_____________________________

万物創造 4/10(ユニーク)


女神の祝福によるスキル

イメージした物・アイテム・魔法・スキルなどを創造できる

無からの創造は最大MPを消費する

有からの創造はMPを消費する

創造するものを理解分析しイメージする力が強ければ強いほどコストは減り完成精度は上がる

存在が曖昧なものや認識不足なものコストが大きいものは創造できない

創造前に消費コストの確認ができる

アイテムとスキルを合成できる

アイテムと魔法を合成できる

_____________________________


_____________________________

火魔法 3/10(コモン)


火を操る魔法を使うことが出来る

精度が上がる

___________________________


_____________________________

風魔法 4/10(コモン)


風を操る魔法を使うことが出来る

精度が上がる

魔力を込めることによって威力増大

___________________________


_____________________________

重力魔法 3/10(コモン)


重力を制御することが出来る

精度が上がる

___________________________



_____________________________

名前 真神尚人 17歳

種族 人間族

職業 勇者


レベル 10

HP 850/3000

MP  86/2862 

力  550

体  510

俊  510

魔  600


【スキル】

万物創造 共通言語認識 電脳

狩人 剣術 刀術

投擲 体術 ゴブリン式格闘術

回避 解体 火魔法

水魔法 風魔法 土魔法

回復魔法 重力魔法 生活魔法

状態異常魔法 弱体化魔法

遠見 警戒 索敵

空間認識 料理 農業

状態異常耐性 並行詠唱


【称号】

異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ

盗賊スレイヤー 帝国勲章


【固有魔法】

ブリットショット

ブリットバースト


【装備】

打刀無銘

皮の鎧

お洒落なマント

_____________________________

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