03.包むのは愛か使命かひき肉か
ルミナスさん、精油は飲み物ではないですよ。
廃エルフのとりあえず口に入れてみる精神は止めてほしい。
魔物木材から精油が取れることがわかった。今も適当な魔物木材を『万物創造』で精油にしたらバラの香りになった。
なんでバラの香りになるんだと突っ込み所満載だが魔物素材は地球のルールから逸脱した不思議物質なのでスルーした。
さて、この精油。石鹸の香りづけに使えそうなのだが、今のところ『万物創造』での精製方法しかない。
『万物創造』で作れるということは、正規の手順を踏めば形になるということだ。
まず、魔物木材を細かくして煮てみた。というか煮て熱を加える方法しか思いつかなかった。
煮ることによって水面に精油が浮かぶことも、比重で水と精油が分離することもなかった。
ただ、ヒントはあった。似た時の水蒸気の香りが強いのである。
蒸留酒みたく水蒸気を冷やせば精油とれるじゃね?
ある程度のプランを作って職人に丸投げした。
ドワーフの職人が凄い勢いでくいついた。
蒸留酒の仕組みを利用すると言っても新しい酒じゃないですよと伝えたらがっくりしていた。
余りに落ち込んでいたので思い付きのアドバイスをしてみた。
酒に合う香りの魔物木材があったらそれで樽を作り、その樽で蒸留酒を寝かしてみれば新しい香りの酒が出来るのではないかと。
ドワーフではなくダジャンさんがくいついてきた。
とりあえず精油については職人さんに丸投げして、僕はオワリダンジョン改めヨルムンガンドダンジョンへ。
今僕はヨルムンガンドダンジョン1階にいる。
廃エルフとダンジョン組の子供達と一緒に。
パーティでダンジョンに潜る場合は、転送陣は一番浅い人が基準になる。
ルミナスさんはまだヨルムンガンドダンジョンに潜ったことはないので最低でも十階までは踏破しておこうということに。
子供達も魔物肉や木材、魔物食材を育ててみたいという思惑からだった。
さて、ダンジョン攻略だったが、余裕過ぎた。
子供達がソロで攻略するものではないと言ってたが本当その通り。
僕は、「魔剣 吸血鉄塊」でゴブリンの血を集めながら子供達のサポートをしていた。
ゴブリンの血は、一応実験用に。
ルミナスさんは放置。
だって僕より強いのですもの。
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名前 ルミナス=フーリエ=タイジュ 423歳
種族 ハイエルフ族
職業 王族
レベル 31
HP 9000/9000
MP 12000/12000
力 1100
体 1100
俊 1500
魔 2300
【スキル】
剣術 弓術 回避
精霊魔法 風魔法 水魔法
土魔法 木魔法 暴風魔法
回復魔法 生命魔法 生活魔法
飛翔 礼儀作法 気品
大食い
【称号】
エルフの王族 精霊の巫女 大樹の番人
【固有魔法】
精霊召喚
精霊帰還
樹海
【装備】
ミスリルレイピア
エルフィンボウ
精霊のローブ
【守護精霊】
シルフ
ウンディーネ
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ほら、化け物。
ルミナスさんはゴブリンをオーバーキルしまくってる。
その様子に僕も子供達もドン引き。
階層ボスのゴブリンジェネラルもあっさりオーバーキル。
ドロップアイテムは、ゴブリン鉄。
権利はルミナスさんにあったが頼んで譲ってもらった。
僕は、ほとんど何もしてないのにレベルが上がっていた。
パワーレベリング状態になっていた。
十階で転移陣の印を刻みいったん外へ。
ルミナスはニッコリしながら僕に詰め寄る。
「さきほどゴブリン鉄を譲りましたよね?お礼にハンヌーク的な物を頂けませんか?」
笑顔の圧力が強い。
ハンバーグか。
ひき肉を取り出したところで少し迷う。
まだ時間も早いしルミナスとの交流を兼ねてあれをやるか。
まず小麦を、塩を混ぜた熱湯でこねる。
よくこねたら棒状に伸ばして小さくカットしていく。
カットしたものを小さな球状にする。
それを、手のひらで円盤型に潰し棒で薄く円形に伸ばしていく。
そう、餃子の皮である。
皮の生産ははミリアに任せた。
お次はタネだ。
オークのひき肉、オークラード、キャベツ、ニンニク、ニラ、エビ、醤油、酒、ごま油、塩胡椒、片栗粉を用意。
キャベツ、ニンニク、ニラをみじん切りにする。
エビはぶつ切り(この世界ではゲテモノ扱いなのでこっそりと)
みじん切りのキャベツは塩でもんで水をよく切る。水は捨てないでとっておく。
オークひき肉、オークラード、みじん切りにした野菜、ぶつ切りのエビ、醤油、酒、ごま油、塩胡椒、片栗粉を混ぜる。
キャベツからでた水分も1/3ほど加えてよく練る。
粘りが出てきたら完成。
子供達とルミナスさんを集めて餃子作り。
タネを皮に包むやり方を実演したら子供達は楽しそうに餃子を包み始めた。
ルミナスさんは、最初はハンバーグじゃないと文句を言っていたが子供達に混ざって楽しそうに餃子を包んでいる。
その間に僕は『万物創造』でゴブリン鉄からホットプレートを作成。
『生活魔法』のヒートを組み込んだ木の枠に入った平らな鉄板だ。
包み終わった餃子から焼いていく。
最初強火で餃子の底に焦げ目を付けたら、お湯を入れて蓋をして弱火で4~5分蒸し焼き。
蓋を外し、大さじ一杯ほど油を流しいれたら最後に強火で30秒ほど加熱して完成!
子供達にもルミナスさんにも大好評な餃子パーティーだった。
その夜、『万物創造』で鉄とゴブリンの血を合成しようとしたが何も起きなかった。
人工ゴブリン鉄を作ろうと思ったのだが、鉄と血では駄目か。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 勇者
レベル 8
HP 2400/2400
MP 2262/2262
力 450
体 410
俊 410
魔 500
【スキル】
万物創造 共通言語認識 電脳
狩人 剣術 刀術
投擲 体術 ゴブリン式格闘術
回避 解体 火魔法
水魔法 風魔法 土魔法
回復魔法 重力魔法 生活魔法
状態異常魔法 弱体化魔法
遠見 警戒 索敵
空間認識 料理 農業
状態異常耐性 並行詠唱
【称号】
異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ
盗賊スレイヤー 帝国勲章
【固有魔法】
ブリットショット
ブリットバースト
サッキングブラット
【装備】
魔剣 吸血鉄塊
皮の鎧
お洒落なマント
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