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召喚勇者は世界を救わない  作者: 粉みるくススル
ヴァナニール帝国
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16.決戦はビターかスィートか

「カオカオの実は手に入りました?」


「ええ、いくつか手に入りましたよ」


ダジャンさんからカオカオの実を受け取る。


「これでチョコレートと言うお菓子を作ろうと思います」


「それは初耳です。どういったお菓子なのでしょう?」


「甘くて香り豊かなお菓子です。分量の配分を変えると味が複雑に変わります。そのままでも美味しいですし、様々なお菓子の材料にもなります」


「それはまた!」


「これは取引材料に使えますかね?」


「この地の大名である、バスクール=オダオワリ様は珍しいものが大好きですからね。そのチョコレートと言うものがあれば後ろ盾になってもらえると思います」



僕とダジャンさんは、我々を狙う貴族と盗賊団を潰すことにした。

まずはオワリ一帯を治める大名の後ろ盾を貰い、僕が盗賊のアジトを潰す。

同時にダジャンさんが悪徳貴族ワルダー=クミを潰す。

ワルダー=クミは、賄賂で役人を味方につけているが、こちらの後ろ盾は大名だ。

ある程度掃除が終わったらあとは役人に任せても良いだろう。


『万物創造』でチョコの試作品を作成。

味見をしたダジャンさんは、チョコを口に入れた瞬間に、人相が崩れていた。

チョコの原品だけではなくカオカオの実から作る方法もセットで売り込むために、それの手順を紙に書き写す。

日本にいるとき本で読んだことがあるので作成方法はわかる。実際に作ったことがあるわけではないのでその辺はプロ任せであるが。ここで言うプロって誰になるのだろうか料理人かな?

知識上のプロセスは簡単だ。

収穫したカオカオの実を発酵。これは輸送の間に済んでいた。

次にカオカオの豆を天日で乾燥してから砕いて外皮と胚芽を取り除く。

そうしてできた物をローストして焙煎。ここでカオカオの風味と香りが出てくる。

焙煎したものをすりつぶしてペースト状にする。これがカカオマス。

カカオマスに砂糖やバターを混ぜてチョコの元が完成。

あとはこれを練ったり更に粒子を潰したりして滑らかにするとチョコレートの完成だ。

混ぜる配分や滑らかにする程度はプロ任せ。

カカオマスから絞ったカカオバターを混ぜてもより美味しくなるはずだ。


これらを手土産に、ダジャンさんに謁見の約束を取り次いで貰ったら翌日すぐに会ってもらえることになった。

巷を騒がせるナオト印というのが効いたみたいだ。


普通のチョコだけでは芸がないのでチョコを材料に『万物創造』でいくつかのチョコ菓子を作ってみた。

まずはザッハトルテ。杏子が見つからなかったのでオレンジジャムにした。

次はティラミス。コーヒー豆がないので代わりに砂糖なしのカオカオ茶。チーズはマスカルポーネチーズに近い物を使った。

最後は、トリュフチョコレート。中身はガナッシュやナッツ類、果樹のジャムなど数種類作った。



翌日、オワリの大名バスクール=オダオワリ様に謁見。

名前からしてあの人の血縁臭が。

ヨーロッパ系貴族だと公爵といったところかな。


ちょっと噴いた。


某バカ殿のそっくり。

白塗りの顔に茶筅髷。金ラメのついた派手な赤い服。首にはオーストリッチの羽ほうきの様なマフラー。

なんというか残念センス。

マヨネーズマントを見つけている僕には言われたくないと思うが。


ダジャンさんが言うにはとても優秀な大名だそうだ。

見えないけど。


さっそくチョコレートとそれを材料に作った3種のお菓子を献上した。

大変喜ばれた。

というかお代わりを要求された。

そんな作ってない。


駄々をこねるバカ殿・・・じゃなくてバスクール=オダオワリ様。

名君に見えない・・・。

とりあえず、チョコレートと各種お菓子のレシピを献上した。

大変喜んでくれて後ろ盾になってくれることを約束した。

今後、石鹸工場の方も優遇してくれることになって、なんとオワリの資金で工場拡大を約束。

その代わりにスラムの孤児を積極的に雇うことになった。


スラムの治安、孤児問題、盗賊問題に悪徳貴族。

これらは頭痛の種だったそうだ。


珍しいお菓子が手に入って頭痛の種も大半が解消、優遇しないわけはない。ということらしい。



さて、大方の準備は整った。

あとは夜を待って盗賊のアジトに乗り込むだけだ。


僕は、万全を期して、最大MP200を消費し2つの魔法を創造した。


_____________________________

状態異常魔法 1/10(コモン)


状態異常を与える魔法を使うことが出来る

動揺させる

___________________________


_____________________________

弱体化魔法 1/10(コモン)


能力を弱体化させる魔法を使うことが出来る

能力全体を極僅か下げる

___________________________


ステータス異常とデバフを与える魔法だ。

VS集団戦に使えそうだと考えてだ。

少し魔法を鍛える時間が欲しかったが良しとしよう。



これから大量殺人をしようとしているのに冷静になってく自分がいる。

僕から奪おうとするなら逆に奪ってやるさ。






_____________________________

名前 真神尚人 17歳

種族 人間族

職業 勇者


レベル 6

HP 1800/1800

MP 1662/1662 

力  350

体  310

俊  310

魔  400


【スキル】

万物創造 共通言語認識 電脳

剣術 刀術 投擲

体術 ゴブリン式格闘術 回避

解体 火魔法 水魔法

風魔法 土魔法 回復魔法

重力魔法 生活魔法 状態異常魔法

弱体化魔法 遠見 警戒

索敵 空間認識 料理

農業 状態異常耐性 並行詠唱


【称号】

異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ

盗賊ハンター


【固有魔法】

ブリットショット

ブリットバースト


【装備】

打刀無銘

皮の鎧

お洒落なマント

_____________________________


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