01.サカイ
桟橋へ降りるとそこは江戸だった。
ヴァナニール帝国の港町サカイに到着。
そこは時代劇などでよく見る江戸だった。
頭痛が痛い。
通行人は、江戸ぽくなくアルカディアと変わらない水準の服装をした人々が行きかう。
一つ違和感があるとなると獣人や亜人。そう獣人や亜人が普通に歩いているのだ。
港を出ると出店が並ぶ通りがあり店の主はね人間に獣人に亜人に多種多様だ。
国が変わればここまで変わるか。
ふらっと入った酒場で、マスターや客から情報収集。
もちろん酒も頼む。日本酒はなかった。酒はアルカディアと同じでエールとミード。
肴にお好み焼きぽいのを頼んだ。
うん、不味くはないけど違う。ふわふわ感もないお好み焼き感。タレが魚醤を煮詰めたものぽいかつた。ウスターソースが欲しい。
詳しく内容を聞いたら、小麦とジャガイモの粉を水で溶かして焼いたものだそうだ。具は店ごとによって違ってこの店は、茹でて解した魚の身が入っていた。
食べたり飲んだり奢ったりしながら話を聞きまわった結果、ヴァナニール帝国の特徴がいくつかわかった。
まず、族差別はない。
初代皇帝ヴァナニール=フォン=ノブナガが提唱したのが実力主義。
能力があれば、獣人でも亜人でも重用する。現にノブナガの右腕は猿人族だったそうだ。
そのことで天使教と揉めたが、ノブナガは自ら魔王と名乗り、各地の教会と教徒を全て燃やしたそうだ。
これはもう完全にあのノブナガさんだ。
それもあって現在のヴァナニール帝国は徹底的に実力主義。
力や才能があれば上に行けるが無ければ野垂れ死ぬ。そんな国だ。
実力主義は身分制度にも影響する。
貴族に相当するものが、侍。侍の中でも領地を与えられるのが大名。
侍は、戦場で手柄を立てたり、帝国の発展に寄与するとなることが出来る。
侍の下は足軽兵。職業軍人になる。
その下は雑兵。平民が税金代わりの兵役や流民の兵役などがこれとなる。
平民。商人、職人、農民などがこれにはいる。好きに働けるが収入の一部を税金として納めないといけない。税金は金の代わりに兵役でも可能となる。
奴隷。税金を納めなかった者や軽度な犯罪者がなる。一定期間の強制労働や兵役で解放される。
流民。外か流れてきた民。一定の兵役をすると帝国民となれる。
大体はこんな感じだが例外は冒険者。
実力がある冒険者はいきなり侍になれたりする。
特に迷宮都市オワリにあるダンジョンの深層にいけるほどの実力があると歓迎され、ダンジョン攻略者は大名になれる可能性もある冒険者に大人気だ。
これらの情報で方針はある程度決まった。
まず、迷宮都市オワリでダンジョンにもぐる。
素材集めと自身を鍛えつつある程度の権力を手に入れれば情報収集も捗るだろう。
酒場を出て市場をふらつく。
ポーションの素材となるスライム核や薬草、マナ草。
小麦粉にジャガイモ、小麦の10倍の値段だったが米をたっぷり。
あと、ソボロ粉というのがどう見てもそば粉だったので購入。
かつお節ぽいのも購入。何の魚かわからないから謎節だが。カビを利用してないことから干し魚の燻製節だが。
調味料、香辛料、肉、乳製品、卵も購入。
目立ちたくないから自重してたはずが『収納』あるので買いまくれるとついテンション上がって買い過ぎたのは良い思い出。
干しシイタケかそれに代わるものがあればとキノコ関係の店を回ったら、マジックマッシュルーム発見!こっこれは!
帝国で禁止薬品あつかいのはずだが、一掴みいくらのキノコの露店で普通に売っていた。
もちろん購入。残念ながら1本だけだったがラッキーである。
干しシイタケはと言うと乾物屋に行ったら、干しキノコ数種あったのでそれらと干し野菜をいくつか購入。
最後に武器屋でダガー数本と槍を購入。
早めに適当な宿屋に部屋を取りすぐに作業開始。
マジックマッシュルームからドーピングマナポーションだ。
まず、スライム核からスライム溶液を作る。
水にスライム核を入れておくだけでよいので簡単だ。水は『万物創造』で蒸留水に変えておく。この方が性能が良くなる。
スライム核は周りの水分を吸収して溶液に変える。水なら素材になるが、汚染された水だと汚染された溶液になるのでやっかいだ。スライムが周りの環境に合わせて色や属性を変えるのはこの核の影響らしい。
この性質を利用して、ポーションスライムや酒スライムとか培養している錬金術師もいるそうだ。スライム酒は美味で高級品らしいが飲みたくない・・・。
話は戻して、出来上がったスライム溶液に薬草を溶かすとヒールポーション、マナ草ならマナポーション。
マジックマッシュルームとマナ草でドーピングマナポーションだ。
通常は色々な機材を使うがそこは『万物創造』で一発!
さて、ドーピングマナポーションだがそのまま飲むと中毒性がある。
中毒耐性かと思ったが昔受けた薬物の授業を思い出す。だめ絶対の奴だ。
薬物だと中毒ではなく依存症か。
既存のスキルで良いのはないか検索をかけたら『状態異常耐性』があったのでそれを覚えることにする。
レベル1だと軽減だけになるが常用するわけでもないから良いか。
ドーピングマナポーションをグピグビっと。
最大MPが500あがったのでコモンスキル5つほど創造してしまえと一気に作る。
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状態異常耐性 1/10(コモン)
状態異常を軽減出来る
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続けて、念願の『生活魔法』
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生活魔法 1/10(コモン)
清掃系魔法を使える
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「クリーン」
部屋とベッドが綺麗になった。
「クリーン」
自身にもかけたら体が綺麗になった。
冒険中の風呂問題はこれで解決かな。
まぁ、まだ清掃系だけだがレベルを上げて色々使ってみたい。
残り300で今後の旅で必要になりそうなスキルを3つ創造。
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警戒 1/10(コモン)
敵意を持つものが近づくと警鐘を鳴らす
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敵意がある者が近づくと脳内でアラームが鳴るスキル。
レベルが上がると精度と警戒範囲が広がる。
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索敵 1/10(コモン)
周囲の敵性情報を認識できる
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レベルが上がると精度と索敵範囲が広がる。
警戒に近いが自発的に使えるのが強みかな。
『遠見』と併用すると索敵範囲が上がりそう。
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空間認識 1/10(コモン)
周囲の三次元情報を把握認識する
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レベルが上がると精度と索敵範囲が広がる。
集団戦や狭い所での戦いで有利になると思われる。
『警戒』『索敵』『回避』と相性がよさそうだ。
これからダンジョン探索もあるからそれに合わせてこの3つスキルを作ってみた。
あとはこれらのレベルを上げて『電脳』に組み込む予定である。
これらと『電脳』の組み合わせで相当捗りそうだが、『電脳』を発動させながら戦闘行動等に不安を覚えた。
『並列思考』的なスキルがあればと思ったがコモンに見当たらなかったのでレアコモンで創造するかと調べたら消費最大MP500。
余裕出来てからだな。
ちなみにコモンに『並列詠唱』ならあった。
粗方スキル関連の作業が終わると空腹を覚えたので食事に。
この宿は、当たりだった。
小麦とそば粉のガレットぽい生地で肉、チーズ、野菜を包んだもの。香辛料の効いた魚介スープ。数種の貝とキノコのワイン蒸。アンチョビぽい風味のドレッシングのサラダ。
江戸ぽい建造物でイタリアンぽい料理。違和感凄かったけど美味しかった。
あと米食べたい。
宿屋の人に風呂あるか聞いたら街に公衆浴場があるということで行ってみた。
「あー」
声が出た。やっぱ日本人は風呂だ。
あと獣人の尻尾の生え際がきになってガン見してしまった。
犬の獣人さんに凄く睨まれた。
ごめんなさい。
宿に戻り、昼間買った素材でMP無くなるまで物作り。
各種ポーションや無くなってきたので醤油、味噌。小麦とそば粉で蕎麦を。
そばつゆ用に昆布が欲しかったがこの世界きてから海藻料理みてないことに気づく。海藻は食べないのかな。
そんなことを考えながら物作りしていたら枯渇からの気絶。
マヨネーズは悔しいので作らない。
おやすみなさい。
順調と言えた尚人だったが、のちに『状態異常耐性』の弊害を思い知る。
酒精での酩酊が状態異常だったのだ。
酒を飲めば飲むほど酔いずらくなっていく尚人であった。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 勇者
レベル 3
HP 900/900
MP 430/430
力 200
体 180
俊 180
魔 250
【スキル】
万物創造 共通言語認識 電脳
剣術 刀術 体術
回避 解体 水魔法
風魔法 生活魔法 遠見
警戒 索敵 空間認識
料理 状態異常耐性
【称号】
異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ
【装備】
打刀無銘
皮の鎧
お洒落なマント
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