04.港街アガルタでの一夜
アントワネットさんの馬車に便乗して港街アガルタに到着。
僅かに磯の香りが!待ってろ海産物!
港町アガルタは予想を反して大きかった。大きさだけならアルカディア王都くらいあるかな。
ただ建物は乱雑に立ち並び、様式は地球の中世程度のヨーロッパ、アジア、日本など色々な要素が無秩序に混ざりこんでいる。カオスだ。
アランさんに街について聞いてみたら、ヴァナニール帝国との貿易拠点、アルカディア王国北部への輸送拠点など貿易で賑わっているそうだ。
「マヨネーズ様、是非今日のお礼をしたいので明日我が家においでください」
優雅に一礼をするアントワネットさんの馬車を見送り、冒険者ギルドのステータスプレートで街内へ。
入街税は銀貨1枚だった。高くね?
「商人とか商業ギルドに所属していると入街税かからないぞ。冒険者だけ割高だな。まぁ、冒険者は素行悪いからな。迷惑税だ(笑)」
アランさんは、僕の顔色を察して説明してくれた。
商人と船乗りが多く住むこの街では、船乗りが冒険者とよく揉め事起こすそうだ。フラグ立ちそうで怖い。
アランさんに、食事が美味しいおすすめの宿と冒険者ギルドの場所を教えて貰い別れた。
だいぶ日も落ちてきて時刻的には19時前後だろうか。
空腹とお風呂の欲求に耐えられず、すぐに宿に。
残念ながらお風呂はなかった。
湯は有料ということで大きめの桶で2つ沸かしてもらった。
荷物にストックしてあった自作石鹸で体を洗い汚れを落とす。
真っ黒に汚れた湯は廃棄し、まだ新しい湯で体を拭いてさっぱりと、残り湯で下着の洗濯をしようとしていたがふっと思いついて下着類に『装備再生』
新品になった。
装備や衣類関係は『装備再生』で問題なくなった。
相変わらず自分の体には何も影響なかったが、試しに皮膚を装備品として認識しながら『装備再生』をしたら全身の皮膚が新しくなった。同時に古い皮膚は垢となった。
駄目じゃん。
新しく出来た老廃物を残り湯で洗った・・・。
さっぱりしたところで夕飯。
硬いパン、知らない野菜のサラダ、見たことない貝と魚のアクアパッツァ、オリーブオイル付のハードタイプチーズ。
アルカディア王都の薄味で香辛料効かせて料理より美味しいけど、味がどれも塩味なんだよな。
持参のマヨネーズ使おうと思ったが、またマヨネーズで目立つのが嫌で止めた。
アクアパッツァの見たことない貝はあさりの味で、見たことない魚は鯛の味だった。トマトはトマトだった。これがこちらの料理で一番おいしかったな。
醤油もまだあるし、鯛の味のする魚を刺身で。ごくり。と生魚を注文したが卑しい行為として怒られた。
あとで知ったのが、生で肉や魚を食べる行為は獣人の食習慣で、人間族至上主義のアルカディアでは恥ずべき卑しい行為になるらしい。
お腹も膨たのであとはまったり自室で創造のお時間。
あれですよあれ、定番スキル『アイテムボックス』
このスキルはリサーチ済み。色々なイメージを組み合わせてコスト1000まで絞り込み。
最大MP1021だが、ゴブリンの魔石のMP80を考えれば、1021-1000+80
最大MP101残る。ちょっと不安だけどいける。今夜枯渇させれば少し増えるしきっと大丈夫!
利便性の欲求に負けました。
ちなみにイメージのメインは、某ネコ型ロボットアニメのあのポケット。それにゲーム知識やラノベ知識を集めに集めて出来たスキルは『異次元収納』
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異次元収納 -/-(コモンレア)
無機物を異次元空間に出し入れすることが出来る
触れた物が対象となる
時間により劣化しない
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装備品やら部屋の備品を出し入れしてご満悦。
軽く検証したら
ベッドもすっぽり入る。
体のどの部分でも触れている物が収納できる。
出すときは左右の手の平から。
取り出すときはイメージすれば良いが何を入れたか何が入っているかは確認できない。
入れたことを忘れた物は永遠に異次元彷徨っちゃうのかな。その辺が不安になった。その他は満足。
もしかしていけるかなとあのスキルと統合してみた
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電脳 -/-(コモンレア)
脳内に仮想電子計算機を展開し情報の隠蔽改ざん書き換えをすることが出来る
外部からの知識情報をデータ化保存し検索分析出来る
認識した情報を解析することが出来る
無機物をデータ化保存出来る
データ化した無機物を現実化出来る
これらは自身や触れた者が対象となる
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出来ちゃった。
データ化して収納出来る様になってしまった。
早速検証
ベッドもすっぽり入る。
体のどの部分でも触れている物が収納できる。
出すときは左右の手の平から。
ここまでは一緒。
データ化した影響か脳内イメージの仮想PCに収納したものがリスト化してある。
外へ出すことをイメージしても出せたが、仮想マウスでドラッグしてゴミ箱にドロップの方法でも可能だった。
現実はごみ箱か。
これデータ化したアイテムを素材に別のアイテムをデータのまま創造出来てしまうのではないかとちょっと興味が。
早速検証、味噌とマヨネーズを混ぜた、味噌マヨネーズを作ってみたが簡単にできた。
データ化している分、大量生産に向いていた。
現実だと一個づつだったけどデータ化だとスタック出来るから一発で完成納品のチート生産だった。
あとは枯渇して強制睡眠するために『電脳』で保存してある知識情報からアルカディア王都の図書館の書籍データをあさる。
適当に選んだ庶民が王子様と結ばれる話を読む。『電脳』で知識情報を閲覧すると閲覧中MPが僅かづつだが減っていくので暇つぶしと故意の枯渇のためのお得利用法だ。
物語を長く読むならMP減少はリスクだなぁ。収納で紙媒体をデータ化してそこに書籍データをコピペすれば本作れるんじゃないかなー。
趣味として考えてたけど、これを製本して売り出せば結構儲かるかも。
石鹸に続く生産チート商売・・・。
思考の途中で魔力枯渇により寝落ちした。MPはちょっとだけ増えた。
そのころ、冒険者ギルド併設の酒場では
「マヨネーズさんて凄いんだぜ!ゴブリンを凄い速さで一刀両断。背中に煌めくマヨネーズ文字。くー、かっこよかった。」
「ところでマヨネーズてなんだ?」
「王都で流行ってる最先端なおしゃれらしいぞ」
「マヨネーズを愛する者をマヨラーと呼ぶらしいぞ」
「マヨネーズさんを尊敬する俺たちはマヨラーだぜ!」
ロビンとマニによって閃光のマヨネーズの名が広まっていた。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 勇者
レベル 3
HP 900/900
MP 121/121
力 200
体 180
俊 180
魔 250
【スキル】
万物創造 共通言語認識 電脳
剣術 刀術 体術
回避 解体
【称号】
異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ
【装備】
布のパンツ
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真神マヨネーズ尚人さんの冒険の旅は続く。




