表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/74

05.港街アガルタと冒険者ギルド

港街アガルタ2日目、目を覚ますと辺りはまだ明るくなり始めた時間帯だった。

移動中ずっと野営だったことを思い出し、たまにはのんびりも良いかと二度寝。

ゆっくりめに起き、宿の食堂に向かうと閑散としていた。ピークは過ぎていたようだ。

朝食は、硬いパンに硬いチーズ、良く分からないサラダ、豆のスープ、小魚のオイル漬けだった。

相変わらず塩味なメニューで豆のスープは貝類の出汁が出ていたので味噌を入れたくなった。こっそり小魚のオイル漬けに醤油をたらしたらかなり美味しくなった。醤油万能説。

硬いパンとチーズに辟易しながら食べいたら、隣で食事をしていたおっさんがパンに乗せたチーズに手をかざして集中していた。

何この奇行?と思っていたらチーズがとろりと溶けだした。

これは!

思わずおっさんに詳細を聞いたら『生活魔法』の物を温める魔法だそうだ。

ちょっと知識検索したらこれを使えるのは『生活魔法』でもレベル上の方。『生活魔法』は掃除洗濯などの家事を繰り返し行なうことで習得、上達する熟練の主婦がよく持っているスキルだ。


「独り身が長くてな・・・」


『生活魔法』のレベルが高いおっさん・・・。きっと微妙な顔をしていたのだろう。何かを察したらしいおっさんは哀愁を漂わせていた。

そんなおっさんが居たたまれなくなって慰めていたら、チーズを温めてくれた。

おっさんの温めたチーズ・・・。ちょっとしょっぱくて涙の味がした。



おっさんに別れを告げて冒険者ギルドに移動。

ホーンラビットのツノ、ゴブリンの耳、それらを納品して討伐報酬を貰うためだ。


通常ギルドでは、魔物の一部分を納品することによって討伐報酬でギルドポイントが貰える。それをためていくとランクが上がっていく。

また、依頼を達成してもギルドポイントと報酬金が貰える。

依頼は、ランクによって分けられておりランクが上がれば難易度の高い依頼を受けられるようになる。また、ランクが上がれば社会的信用度も上がり、Aランクとなれば国への貢献度で爵位も貰える(爵位に関してはアルカディア王国内でならだが)

魔石や素材はギルドで買い取ってもらえる。

魔石に関しては冒険者ギルドのみだが、素材に関しては商業ギルドや商店などに個人的に売ってもよい。

冒険者ギルドで買い取りの場合は、相場の最低価格になるが税金が掛らず大量納品可能だ。それ以外になると税金が掛るが在庫や希少度により相場よりも高額になることが多々ある。

安価な素材は冒険者ギルドで高価なものは個人的に、というのが主流らしい。

他には、冒険のアドバイス、ポーションや旅に必要な雑貨の販売などなど。


この辺りをアランさんに聞いてあるので予習はばっちりだ。

普通、登録したときに説明受けるんだぞと呆れられたけど。

あれです。ステータスプレートを身分証欲しさにギルド登録したので説明聞き流してました。



特に問題なくギルドを発見。入口近くに受付があったので迷わず直行。

他の冒険者に絡まれる?

受付が美人で巨乳のねーちゃん?

そんなテンプレはなかった。

混雑してなかったのであっさり受付行けたし、受付はスキンヘッドのガチムチおじさんだった。


ガチムチさんにステータスプレートを渡し、ゴブリンとホーンラビットの討伐部位を納品した。


_____________________________

冒険者ギルド ランクE


名前 ナオト 17歳

種族 人間族

職業 平民


レベル 3

HP 120/100 

MP  60/50

力   55 

体   23 

俊   23 

魔   22


【スキル】

刀術 体術 回避

解体


【称号】

閃光のマヨネーズ

_____________________________


ステータスプレートは、レベルと能力を常識の範囲でいじっておいた。

なお、マヨネーズは消せない模様。


ゴブリンの耳5つで銀貨5枚。ホーンラビットのツノ6個で銅貨60枚。

石鹸売った時の儲けがまだ金貨120枚ほど残っているので微々たる額だが、金は多くても困らないのでしっかり貰う。

高額の金は便利だが敵も作るから、目立つところではこのくらいの額を細かく稼ぐのが一番だなとか考えているとガチムチさんが訝し気な顔でこちらに話しかけてきた。


「で、魔石は?」


「ないですけど?」


ガチムチさんは怪訝な顔をしている。

何かまずかったのだろうか。


「ギルドマスター、この子は大丈夫だよ。ほら、昨日ロビン達が言ってたマヨネーズだよ」


後ろから声をかけられ振り向くとアランさんだった。


「おう、例のマヨネーズか。てっきり貴族のボンボンか金持ちの道楽かと思ったよ」


よくわからないが納得された。


アランさんに聞いたら、討伐部位と魔石の納品がセットなのが常識だそうだ。

魔石は使い道がない。なので何処も買い取らない。だが放置すると新たな魔物を生む。

そのため魔物拡散防止の意味でもギルドが買い取っている。

冒険者的にも自分で処分出来るわけでもないし、魔石を放置したのがばれると罰則や除名処分を受ける場合もあるのでギルドに売るのが当たり前。

なので今回の僕みたいな討伐部位のみの納品は、ギルドポイントを稼ぐために他の冒険者から討伐部位を買っていると疑われるというわけだ。

貴族や商人が箔付けのためによく行い、違反行為ではないから誰も咎めないが、生粋の冒険者には馬鹿にされ侮られる要因というわけだ。


というかガチムチさん、ギルドマスターかよ。


アランさんのおかげで疑いは晴れた。

どうやらロビンとマニが昨日の戦いを宣伝したらしく、マヨネーズは実力者として認知されている。

何故か名前がマヨネーズで認知されている。

解せぬ。


そのことをアランさんに愚痴ったら「マントで宣伝してるくらいだから広めたいのだろ?」と予想外なことを言われた。


どうやら冒険者は、自分の宣伝のために二つ名を装備品や目立つ所に書いたりするのは当たり前らしい。

名前が広まれば指名依頼がきたりと有用だそうだ。

自らが広告塔と言うわけだ。


ん?と言うことはずっと「俺、マヨネーズだぜ。よろしくね」と宣伝しながら街を歩いていたわけか!

死にたい。



思い立ったら吉日。

ガチムチさんとアランさんに挨拶してギルドを出る。

目指すは道具屋。

マントを売ってやる!

こんなマント売ってやる!







_____________________________

名前 真神尚人 17歳

種族 人間族

職業 勇者


レベル 3

HP 900/900

MP 121/121 

力  200

体  180

俊  180

魔  250


【スキル】

万物創造 共通言語認識 電脳

剣術 刀術 体術

回避 解体


【称号】

異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ


【装備】

打刀無銘

皮の鎧

お洒落なマント

_____________________________


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

新しい連載を始めました。よかったらお暇な時でも目をお通しください。
↓↓↓
干物男は異世界でも引きこもりたい
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ