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第三話
彼女は私の腰を引き寄せ、耳元で甘く、冷たい吐息を吹きかけた。
「ねえ、知ってる? 私、あなたが転生した場所を突き止めるために、冥府の王と契約したの。代償に私の『来世』を捧げたわ。だからもう、あなたには私しかいないのよ」
「……狂ってる」
「褒め言葉として受け取っておくわ」
彼女の指が、私の喉元を愛おしそうに撫でる。
聖女としての神聖な魔力も、彼女のどす黒い執念の前では、ただの灯火のように弱々しく震えるだけだった。
「さあ、おうちに帰りましょう? 誰の目にも触れない、私とあなただけの、新しい『檻』へ」




