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少年マノンと勇剣の英雄譚  作者: キューブ・V
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少年マノンと勇剣の英雄譚 第3章「~剣戟〜竜桜繚乱!」第一話

読んでくださりありがとうございます。

文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。

よろしければブックマークや感想をコメントしていってください。

これまでのあらすじ


勇剣スメラギと出会い旅に出たマノン。

アラン、ドビー、ケンシン、スカーレット。

かけがえのない仲間達と共に数々の困難を乗り越えてきた。

シャングリヤ王国を脅かしたクェルボ公爵や

魔法国家ホルドーマを滅亡寸前まで追い込んだ厄災ドレインアビス

そして悲しき魔導の探究者キューブ・ヴァイス。

数々の激闘の末、マノン達は急激に成長しました。


しかし世界には未だ多くの脅威が存在する。

そして今、新たな物語が動き出そうとしていた!


魔法国家ホルドーマ 港にて


港には巨大な客船が停泊していました。

その甲板ではマノン達が出航の準備を進めていた。


マノン「なんだかあっという間だったね。」

マノンが港を見つめながら呟く、その視線の先には復興作業に励む人々の姿があった。


ケンシン「ほんまやで!ドレインアビスが消えてまだ数日やのにな。」


ドビー「魔法国家ってのは便利だな。」


アラン「それだけ皆が前を向いているという事だろう。」


ケンシン「せやな!ええこと言うやん!暗い顔しててもしゃあないしな!」


そう話していると遠くから声が響く。


スカーレット「ちょっとアンタ達!」

マノン達が甲板から港を見る。

そこにはアイナ以外の七賢会の面々とスカーレットの姿があった。


ソロモ「ほっほっほ!見送りに来たぞい!」


ラピズ「ふぁ~…眠いけどね~…」


ロジェス「すみません…すみません…私なんかが…」


トリス「誰も責めてないから謝るのやめなさいよ!暗くなるわ。」


マノン「皆さん!」マノン達が駆け寄る。


ソロモ「改めて礼を言わせてもらうぞ。」

ソロモが頭を下げる、するとその場にいる七賢会全員が続いて頭を下げた。


ソロモ「お主達がおらねばホルドーマは滅んでおった。」


アラン「ソロモ様、よしてください!」


ドビー「そうです、俺達だけの力じゃありません。」


ケンシン「せやでせやで!ステラさんのご飯とかマジでめっちゃ力出たしな!」


ステラ「あらうれしいね!お土産包んでるから持って帰りなさいね。」


クローネ「わーーい うれしいですぅ!」


スカーレット「私達だけの力で勝ったなんて思ってないわ、みんなで勝ったのよ。だから頭を上げてください。」

その言葉を聞き七賢会の面々が微笑む、するとトリスが前へ出る。


トリス「そうそう、これを渡しておくわ。」


そう言って二つの箱をスカーレットへ差し出した。


スカーレット「これは?」


トリス「ヴィリジアンのゴーレムを素材にして作った魔法のアクセサリーよ。」

その言葉に皆の表情が少しだけ変わる。


ケンシン「そんなん付けて大丈夫なんか?」


ソロモ「問題ないぞ、完全に機能は停止しておったし何よりヴィリジアンの忘れ形見じゃ。少しでも何か形に残した方が良いかと思ってのう。」


そしてトリスが箱を開け中身を取り出す。

一つはキラキラと輝く斧の形の氷が付いたピアス、もう一つは黒鉄のバックルでした。

トリスがそれぞれの説明を始める。


トリス「この2つは私がブリザバンの核と黒鉄姫の核から錬金で創り出したの、『氷武のピアス』と『鉄姫のバックル』よ。ぜひスカーレットに使ってほしいわ。」

スカーレットはピアスとバックルを受け取り、その場で身に着ける。


スカーレット「ありがとうトリスさん!大切にします!」


トリス「性能もすごいわよ、氷武のピアスは氷耐性に氷魔法を使う際の威力向上、鉄姫のバックルは常時防御力UP。我ながらいい品が出来たと思うわ!」


ケンシン「おぉ!ええやんええやん!」


アラン「ブリザバン、奴が付いてくれてると思うと心強いな。」


少しだけ穏やかな空気が流れる。


そして船員が声を上げた。


船員「出航準備完了しました!まもなく出航します!」


ティオナ姫「それでは皆さん。」ティオナ姫が一歩前に出る。


ティオナ姫「此度の滞在ではお世話になりました。また何かあればすぐにシャングリヤ王国に連絡を」


ソロモ「何をおっしゃるか、世話になったのはこちらです、クリミナル・クローバーの件も含め、密に連絡を取らせてもらうようにするぞい、御父上にもよろしく言っておいてくれ!それとマノン君たちもいつでもホルドーマに来ておくれ!待っておるぞ。」


マノン達が頷く。


船がゆっくりと動き始める。


マノン「これでお別れだね…」


アラン「今生の別れじゃないんだ、そんな顔するんじゃない。」

アランがマノンの肩に手を置く。


ケンシン「せやでマノン!次は遊びに来たらええねん!」


ドビー「その時は美味い酒でも飲んでのんびりしたいな。」


クローネ「そうですぅ!結局思い出に残ってるのはステラ様のご飯だけですぅ!」


アラン「ははは!」


船が港を離れ、七賢会の面々が小さくなっていく。


その中でスカーレットだけが最後までホルドーマを見ていた。


スカーレット「私の故郷…先生…」

少し感傷に浸っているとホルドーマの港 その端から大きな大きな火柱が!


スカーレット「あれは!」 スカーレットが目を凝らしてよく見る そこには


アイナ「ハッハッハ!ショゲてんじゃないよバカ弟子!この国はアタシ達に任せな!これは門出の火柱だよ!」

アイナが最大火力で魔法を空に突き上げ、スカーレットを鼓舞していました。

その光景は遠く離れた船上からでもはっきりと見えており、マノン達は一瞬パニックになっていました。


アラン「なんだあれは!?」


ケンシン「敵か!?」 マノン「引き返さなきゃ!」


ドビー「いや…あれは多分…」

皆が混乱する中スカーレットは笑っていました、先ほどまでの悲しげな顔はなくとてもかわいい笑顔で。


スカーレット「ほんっとやばい師匠ね!でもおかげで元気出たわ。今度来るときは手土産の1つでも買って帰ろうかしら。」


こうして長いような短いような そんな魔法国家ホルドーマの滞在は幕を下ろしたのでした。


二日後 海上にて


穏やかな波を切り裂きながら船はシャングリヤ王国へ向け進んでいた。


マノン達は甲板に集まり、海風を浴びながら思い思いにくつろいでいる。


ケンシン「いやぁ~!やっぱ海はええなぁ!」


ドビー「お前さっきまで船酔いでぐったりしてただろ。」


ケンシン「姫さんの回復魔法でもう元気もりもりや!」


アラン「ははは!」


皆が笑う中、スカーレットだけはじっとマノンの腰に差した勇剣スメラギを見つめていた。


マノン「スカーレットさん?」


スカーレット「ねぇマノンずっと気になってたんだけど…その剣」


マノン「はい?」


マノンは腰のスメラギへ目を向ける。


スカーレット「やっぱり意思があるわよね?あの時ホルドーマで聞こえたの。」


マノン「えっ!?」


スカーレット「その剣の声…確か私の事恐ろしい女だとか言ってた気がするんだけど?」


その言葉にマノンとスメラギが同時に驚く。あの時【第二章最終話にて】声を聞かれたスメラギとマノンは必死に誤魔化しスメラギは皆がいる場ではだんまりを決め込んでいたのでした。


スメラギ「おいおい!やっぱ嬢ちゃん誤魔化しきれてねぇじゃねぇか!」


マノン「あわわわ…スカーレットさん これはその…」


スカーレット「さぁマノン!今度こそその剣についてしっかり話してもらおうかしら!」

スカーレットがすこし起こりながらマノンに詰め寄る、するとケンシン達も集まってきます。


ケンシン「なんやなんや?」


アラン「どうしたんだスカーレット?」


ドビー「珍しいな、ケンシンではなくマノンが詰め寄られているのは。」


クローネ「マノン君の剣がどうかしたんですかぁ?」


皆の視線がマノンへ集まる。


マノンは少し困ったようにスメラギを見る、そして


マノン「実はこの剣…勇剣スメラギには意思があるんです!」

その言葉を聞き驚く一同


ケンシン「なんやて!?」ドビー「冗談じゃないのか?」


アラン「意思がある剣…伝説の武具なんかには意思が宿ることがあるとは聞いたことはあるが…」


マノン「本当です…スメラギこうなっちゃったら話してもいいよね?」


スメラギ「まぁしょうがねぇな、それにこいつらなら信用できるし問題はないだろ。」


マノン「実は…」そしてマノンはスメラギとの出会いを皆に語りました。

あらかた話し終えるとやはり信じられないとばかりに皆は驚く


ケンシン「いやマジか…その剣が魔王を倒した勇者や言うんか。」


アラン「凄いぞこれは…」 クローネ「そのスメラギ売っちゃえば一生遊んで暮らせるんじゃ!」


ドビー「やめろクローネ…」


皆が驚く中、スカーレットだけは静かに頷いていた。


スカーレット「やっぱり。」


マノン「スカーレットさん?」


スカーレット「ホルドーマでは神杖を手にした後から聞こえるようになったの。」


スメラギへ視線を向ける。


スカーレット「今もちゃんと聞こえてる。」


スメラギ「へぇ~!面白れぇな…これで下手な事言えなくなったぜマノン。」


マノン「う…うん。」


スカーレット「その会話も聞こえてるわ、でもどうして私だけ聞こえるの?」


スメラギ「俺にも分からねぇ。でも嬢ちゃんが神杖に選ばれた事と関係あるんじゃねぇか?」


マノン「極彩ノ神杖が…?」


スメラギ「あぁ。勇剣も神杖も女神が遺した神器だ。何か共鳴でもしてんじゃねぇか?」


スカーレット「なるほどね…。」


そう呟きながらスカーレットは勇剣スメラギを興味深そうに見つめるのでした。

すると!カーーン!カーーン! 甲板に激しく霧笛が響く!


ケンシン「次はなんや!?」 アラン「緊急事態か!」

マノン達が何事かと警戒してると船の中からアグリコが出てきて状況を報告します。


アグリコ「南から敵襲です!恐らく海賊かと!」

その言葉を聞きマノン達が甲板の南側に向かい海を見ます。

そこにはおどろおどろしい黒色の巨船がこちらに向かっていました!


アラン「この海域で海賊なんてあまり聞かないが…」


ケンシン「あれ海賊船なんか?パッと見幽霊船やんけ!」


ドビー「なんにせよ完全にこちらを狙ってる、迎撃準備だ。」


マノン「わかりました!」

マノン達が海賊船の存在で混乱している時、件の海賊船の甲板で笑う3人の姿がありました。

真ん丸な巨躯の紳士 全身赤色のラバースーツ ザ幽霊船の船長のような男

そして全身ラバースーツの男が笑う 


フィッシャーマン「フィーシャシャシャ!見事釣れましたな!」

それに続き船長のような男も笑う


バツダー・ペッケン「バーツッツッツ!俺の言った通りだったろ?この海域で待っていれば必ず奴らが来るとな!」


フィッシャーマン「フィーシャシャシャ!マルマス様!如何なされますか!」

フィッシャーマンの問いに巨躯の紳士が笑いながら答えます。


隷属ノ道化師マルマス「ボーノボーノ!バツダーが船を突撃させ、フィッシャーマンの魔竿で甲板にいる者たちを拘束しなさい!」

そう言い終わるとどこからともなく紫色のまがまがしい鞭を取り出しピシャッと鳴らすマルマス。


隷属ノ道化師マルマス「そして抵抗できなくなった者たちをこの【隷属鞭】で打ち我輩の奴隷にしてくれましょう!ボーノボーノ!そしてこれを嘲弄ノ道化師様に献上すれば『道化師団』内での我輩の地位も向上するという話です!」


フィッシャーマン「フィーシャシャ!なるほど 奴ら全員奴隷にするために我々3人だけで来たのですな!」


バツダー・ペッケン「バッツツツ!そうと決まればやってやろう!行くぞォ!ナーーーグファール!」

バツダーが操舵を握り叫び声をあげる、するとまるで船が意志を持ったかのように海上を進む!


隷属ノ道化師マルマス「ボーノボーノ!さぁさぁ!マノン!貴方達の冒険もここま…」

マルマス達の海賊船がマノン達の船へと進み出したと同時

マルマス達の頭上に凄まじい魔力の光が!


スカーレット「極彩紅蓮魔法【コラプス・ボルガノン】!!!」

スカーレットが容赦なく神杖を振り下ろす!

するとマルマス達の頭上の眩い魔力の光が紅蓮の炎柱へと変わり落ちる!


マルマス達「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?!?」

スカーレットの【コラプス・ボルガノン】が突き刺さった海賊船はバラバラに爆散した。


その光景を見ていたスカーレット以外の一同はこう思った。


一同「もうスカーレットを怒らせるのはやめよう…」と


スカーレット「全く!大事な話してるときに水を差さないでほしいわ!」


ケンシン「スカーレットの魔法すごいな…ありゃ鬼だ。」


マノン「それにあの魔法ヴィリジアンさんとの合技だったはず、一人で撃ってたね。」


スメラギ「神杖のおかげだろうな、おそらくスカーレットは全属性どんな魔法も高出力で使えるようになってるはずだぜ…なんつー恐ろしい嬢ちゃんだよ…」


スカーレット「まーーーた 何か言ったかしら?」


マノン ケンシン スメラギ「いえ!何も言ってません!」


こうしてマノン達の船は何の被害もなくシャングリヤ王国へと向かうのでした。


海賊船残骸漂う海上にて

きーこ…きーこ マノン達の船が去った後、3人でぎゅうぎゅうの小型ボートサイズのもと海賊船が1艘


隷属ノ道化師マルマス「ボ…ボーノォ…少人数で奴らに挑むのは無理ボーノ…一旦帰還しましょう…」


フィッシャーマン「フィー…とりあえずどこに向かいますかい…」


隷属ノ道化師マルマス「聖国に向かうボーノ…」


バツダー・ペッケン「ひぃぃん…俺のナーグファルがこんなに小さくなっちまった…」

そしてぎゅうぎゅうでボロボロな小型海賊船はどこかに向かってまた漕ぎ出したのでした。


次回 クリミナル・クローバーの会合


では今回のお話はここまでです。また次回お会いいたしましょう。

キャラ紹介


クリミナル・クローバー 道化師団


道化師団幹部 隷属ノ道化師マルマス

年齢:???歳 身長:210cm 見た目:糸目 紳士的な髭 長いシルクハットをかぶっている

ジェントルマンのような身ぎれいな服を着ているが巨躯すぎてミッチミチ

ジョブ:奴隷商 スキル:隷属鞭

真ん丸な巨躯を持つ 紳士風の男

道化師団の幹部を務めており他の幹部達と比べてフットワークは軽い

優秀な人材を奴隷として囲い 使い潰す悪人

紳士風を装っているが実際は残虐的なサディスト

今回はマノン達を簡単に奴隷に出来ると思い自身と配下含め3人で来たがあえなく撃沈

ボロボロになりベネボラ聖国へと向かった


道化師団員


フィッシャーマン

年齢:???歳 身長:160cm 見た目:赤色の全身ラバースーツに身を包んだ男

ジョブ:釣り師 スキル:魔竿操作 

道化師団の団員でありマルマス直属の配下

全身ラバースーツの変人で素顔は誰も見たことがない

彼が持つ魔竿は彼の意志通りに動く竿型の魔道具

射程範囲も広く拘束や奇襲に長けた武器である。

勿論釣りにも使えるがフィッシャーマン自身はなぜか山派


バツダー・ペッケン

年齢:???歳 身長:173cm 見た目:深緑の隻眼 眼帯 深緑の髪 肌は灰色 ザ海賊船の船長の恰好 ジョブ:船長 スキル:魔船操作 幽体化

道化師団の団員でありマルマス直属の配下

ザ海賊船の船長のような風体の男

彼の愛船である【ナーグファル】は意志を持ちバツダーの命令に忠実

ナーグファルはバツダーが集めた海で死んだ者たちの怨念

なので船に限らずナーグファルの魂を別の器に入れればそれ自体がナーグファルになる

しかしバツダーが海が好きで船にこだわっているので基本は船の形

相方のフィッシャーマンとはよく海に行くか山に行くかで揉める。

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