少年マノンと勇剣の英雄譚 第2章「~魔法~あなたの為に」第五十一話
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文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。
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前回、マノン達は災厄ドレインアビスとの激戦を繰り広げていた。
ケンシン、アイナ、アラン達の猛攻により、マノンはついにドレインアビス内部への侵入に成功する。
そこで待っていたのは、女神の神器【極彩ノ神杖】。
そこで神杖とスメラギが共鳴し、神杖はスカーレットのもとに飛び選んだ。
ヴィリジアンから託された力。
神杖より授かった新たな力。
すべてを受け継ぎ、スカーレットは立ち上がる。
一方、なおも膨張を続けるドレインアビス。
迫り来る絶望を前に、魔法国家ホルドーマを渦巻く混沌に終止符が打たれる!
魔法国家ホルドーマ 中心部
神杖を手にしたスカーレットが静かに魔力を練り上げる。
ソロモ「凄まじい魔力じゃ…これが神杖の本来の力なのか!」
スカーレットの周囲に、紅蓮の炎と虹色の魔力が渦巻く。
それと同時に、スカーレットの脳裏へ膨大な知識と術式が流れ込んでくる。
スカーレット「ッ…!」膨大な情報量。
普通の魔法使いなら意識を失ってもおかしくない、だがスカーレットは耐える。
そして見えてくる。ヴィリジアンが創り上げてきた魔法達。
医療魔法 解析魔法 演算魔法 重力魔法
そして
スカーレット「これは…先生が考えていた魔法ね。」
流れ込む膨大な術式を読み解いていく。
スカーレット「強力な魔法も多いけど…優しい魔法がいくつもある…」
病気を感知し治療する為の魔法 魔力を失った者を支える魔法 暴走した魔力を鎮める魔法。
ヴィリジアンが誰にも見せなかった本当の願いがそこにあった。
スカーレット「先生…」静かに目を閉じ思いをはせる。
だがその直後さらに深い領域へと意識が沈む。
そこにあったのは、これまでとは比較にならない超巨大術式。
幾重にも重なる魔法陣と星のように輝く魔力回路。
そして中央に刻まれていたのは、収束の術式。
スカーレット「これは…!」
超巨大術式を読み解いていくスカーレット
本来なら理解はおろか紐解くことすら不可能なほどの超巨大術式。
しかしスカーレットが気づく。
スカーレット「凄い術式、でも先生がとってもわかりやすく整理してくれてる…でもまだ解析しきれない!…いや私には先生がついてくれてる!」
スカーレットは収束の超巨大術式を完全に理解するために演算魔法と解析魔法を同時に展開する!
トリス「魔法術式を解読しながら2つの魔法を同時に展開ですって!?とんでもないわねこの娘…」
演算魔法 解析魔法 そしてスカーレットのヴィリジアンへの思いがついに実を結ぶ!
スカーレット「…超巨大術式 完全に理解したわ。でも私1人じゃ無理 みんな手伝って!」
スカーレットの声を聞き皆が集まる。
ケンシン「どないすんねやスカーレット!俺達はなにすりゃいい?」
ロジェス「あの…えっと、あんな大きな怪物を倒せる魔法があったんですか…?」
ラピズ「ふぁ~…ないと困っちゃうけどね。」
心配する皆を安心させるようにスカーレットが話を始める。
スカーレット「大丈夫、先生の魔法とこの神杖の力でドレインアビスは倒せるわ。でも私1人の力じゃ無理。だからお願いみんなの力を貸して!」
アラン「勿論だ!でそのドレインアビスを倒す魔法ってのはどんな魔法なんだ?」
スカーレット「国中の魔力を収束させる魔法、それを使って国中の魔力を、この神杖へ収束させるわ。」
ソロモ「なっ!なんじゃと…!?」
トリス「そんなの、人間1人で制御できるわけ!」
スカーレット「いいえ」
ゆっくりと神杖を掲げる。
スカーレット
「この神杖なら可能よ!」虹色の光が空へと伸びる。
その光を見た国中の人々が空を見上げる。
スカーレット「ソロモ様!国全体に見えるように通信魔法を!」
ソロモ「うむ!任せよ!」スカーレットの言葉を聞き国中に見えるスクリーンが展開される。
スカーレット「皆聞いて!」
その声が、国全体へ響き渡る。
スカーレット「今から私が!奴を倒すための極大魔法を撃つ!でもそれには膨大な量の魔力が必要なの!だから!このホルドーマに住み、ホルドーマを愛するみんなの魔力を私にちょうだい!」
神杖を握る手に力がこもる。
スカーレット「この国を!あんな化け物に壊されてたまるもんですか!みんなお願い!」
国全体にスカーレットの強い決意の言葉が響き渡る!
冒険者ギルドにて
冒険者A「しゃあ!お前ら!ここで協力しないでなにが冒険者だ!あんな可愛い女の子だけに重責背負わせられるかよ!魔力をありったけ!空になるまで送るぞ!」
冒険者たち「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
教会にて
シスター「さぁ皆さん!あの厄災を退けるために彼女に魔力を送り祈りましょう。」
自然公園にて
魔法使いA「ふっ!あの樹木ゴーレムの時は役に立てなかったが!」
魔法使いB「いまこそ我らの魔法の真髄を!この魔力を!」
魔法使いC「ここで何かしないとベテラン魔法使いを名乗れない!」
剣闘場にて
プルシー「くッ!まさかあの時に絡んだ連中にここまで世話になるとはな!」
ゴレイド「フハハ!あの盗賊にもしっかり礼を言わねばならんしな!我らロイヤルガードの魔力役に立ててくれ!」
プルシー「お前達!魔力を全部ありったけ送れよ!手を抜いた奴はあとで折檻だ!」
ロイヤルガード達「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
港にて
孤児院の子供達「スカーレット姉ちゃん!僕らの魔力も使って!あのお化けをやっつけて!」
ホルドーマ近海にて
兵士「ローゼス様!ホルドーマに虹色の光の柱が!」
ローゼス「ふひゅー ふひゅー ぼがぁもうじらない!ばやぐにげるんだ!ぎ…きらり☆」
兵士「ダメだ、凄まじい攻撃を受けて錯乱されておられる…」
ローゼス「イタイイタイィィ!なんでこのボクが!キューブのやつに攻撃される瞬間に秘蔵の魔道具全部使ったのにぃぃ!とりあえずホルドーマから逃げてパパンがいる『ベネボラ聖国』に逃げるぅ!キラリ☆」
魔法国家ホルドーマ 中心部にて
国中から魔力がスカーレットに集まる!
スカーレット「す…すごい量!気を抜くと暴発しちゃう…」
膨大な量の魔力を制御するのに手いっぱいなスカーレット
そこに七賢会の魔法使いが集う!
ソロモ「ほっほっほ!任せるんじゃスカーレット!」
トリス「アンタ1人でこの量の魔力制御は厳しいでしょ!」
ロジェス「すみません すみません、私なんかが…でもお手伝いさせてください!」
ラピズ「眠気を飛ばして…ガチで補助するよ!」
七賢会の魔法使い達のおかげで魔力が安定する。
スカーレット「みんな…!安定はした、でも奴の瘴気をどうにかするのと、極大魔法発動まで時間が必要よ!後は任せていい?」
その言葉を聞き、荒れ狂うドレインアビスに向けて歩を進める者たちが!
ケンシン「へっ!任せろやスカーレット!」
アラン「勿論だ!皆は俺が守る!」 ドビー「撹乱は任せろ、デカブツの攻撃なんて当たらねぇ!」
アイナ「バカ弟子!気合い入れてやんなよ!こっちはアタシ達に任せな!」
ロキ「僕はこういう前線に出るのは向かないけどね…バフや囮は任せてよ。」
マノン「スカーレットさん!任せてください!僕たちで時間稼ぎもして…ドレインアビスのコアも見つけます!」
スメラギ「よし!よく言ったぜマノン!スカーレットの嬢ちゃんもたまには可愛くお願い出来るんだな!気合い入れていくぞ!」
スカーレット「頼んだわよ!みんな!…って誰よ!私の事可愛い嬢ちゃんって言ったの!」
そしてマノン達はドレインアビスに向かって走り出す!
頭一つ抜けてケンシンとアイナがドレインアビスに攻撃する!
ケンシン「しゃあ!いくで!竜桜刀術【連撃・桜吹雪】!」
ケンシンの刀閃が走る! ドレインアビスがそれに気づき巨腕を振り上げる!しかし
アイナ「ハッ!壊し甲斐のあるサンドバックだね!紅蓮魔法 【戦闘術式・獄炎】!」
降りかかるドレインアビスの巨腕に、凄まじい闘気と熱気の拳が繰り出される!
ドゴォォン!!! アイナの放った一撃がドレインアビスの巨腕を粉砕する!
ドレインアビス「グガァァァァァ!!!」
しかし!粉砕された腕が ズズズズズ…崩れた瓦礫や瘴気が集まり、瞬時に修復されたのです。
ケンシン「なんやこいつ!キリないやんけ!」
アイナ「チッ!予想はしてはいたけど、いくら壊しても再生するね!」
そんな2人を無視してドレインアビスが急に動きを止める、
邪悪で巨大な双眸が、スカーレットを見つめる。
ドレインアビス「ヒカリィ…」
全員が嫌な感覚を察知する!
マノン「スカーレットさん達に気づかれた!」
ドレインアビス「ゼンブ!ゼンブ!オレサマノモノダァァァァ!!!」
咆哮と共に瘴気を放出するドレインアビス
アラン「瘴気!皆吸い込むなよ!」
ドビー「チッ…瘴気のせいで視界が…ッ!?全員退避!」
ドビーの言葉と同時!
まるで虫を払うようにドレインアビスが辺り一帯の地面を根こそぎ薙ぎ払う!
アラン「避けるのは無理!ならば、皆!俺の後ろに!【巨盾陽壁】!」
アランがスキルで巨大な陽光の盾で攻撃を止める!
ガガガガガガ!!!凄まじい攻撃を喰らい盾ごと押されるアラン
アラン「うぉぉ!!!止める!だが瘴気が!」
アランが吹き飛ばされそうになった瞬間!
ロキ「後方支援は僕たちに任せてくれたまえ!演奏支援【英雄行進曲】!」
クローネ「アラン様ぁ!瘴気はワタシ達に任せてくださいぃ!」
ティオナ姫「聖なる光よ、邪悪を退け希望を!」
ティオナ姫&クローネ「合体祈聖魔法【ホーリー・エリア】!」
2人の聖魔法で辺りを支配していた瘴気が霧散する!
アラン「これならァァ!ハァァ!!!【シールド・バッシュ】!」
ドレインアビスの巨腕を押し返す!そしてその陰からドビーが飛び出す!
ドビー「今なら通る!【疾風光刃】!」
聖属性の投げナイフがドレインアビスの体に突き刺さる!
それを見ていたスメラギが異変に気付く
スメラギ「おいマノン!デカブツの体を見ろ!姫様の結界に触れた腕やドビーの聖属性の攻撃された個所の瘴気がなくなってるぞ!」
その言葉を聞きマノンがドレインアビスを注視する
マノン「本当だ!じゃあ奴の体を覆う瘴気を消すためには…」
スメラギ「奴のコアに聖属性の攻撃を叩き込めばいいってことだ!」
そのことを全員に共有するマノン
マノン「奴の瘴気を止めるにはコアに聖属性の攻撃をしないといけません!僕のスキルで奴の体内に侵入してコアを叩きます!」
その言葉を聞きアラン ケンシン アイナが前に出る。
アラン「ケンシン!アイナ様!ドビーとマノンがコアの位置を特定するまで奴の足止めをします!」
ケンシン&アイナ「応!!!」 そしてマノンはドビーと合流しドレインアビスを見る。
ドビー「恐らく奴のコアは移動し続けてる。奴自身の考えか敗北した本能かわからんがな、マノンは何かわかるか?」
その話を聞きマノンが【星詠みの眼】で確認する。
マノン「瘴気と邪気が強すぎてこれじゃあ…」
マノンが焦っているとドビーが肩に手を置き優しく言い聞かせる。
ドビー「落ち着けマノン、奴は邪気の塊だ。だがコア、つまりドレインアビスの本体は邪気や瘴気だけで構成されてるわけじゃない。ほかの何かもあるはずだ。」
ドビーの言葉を聞き、マノンが気づく
マノン「そうだ…!奴はヴィリジアンさんに魔力を吸収してる!ってことは!」
マノンが目を凝らし再度ドレインアビスを注視する。
マノン「…見つけた!奴のコアは今左胸にあります!ヴィリジアンさんの魔力を追ってやっと見つけた!」 それを聞いたドビーがアラン達に号令をする。
ドビー「奴のコアは左胸にある!だが移動し続ける!どうにかして止めてくれ!」
その号令を聞いたと同時 ケンシンが飛び上がる!
ケンシン「まっかせぇや!マノン!突入口は俺が作ったる!竜桜刀術【桜竜一刀・割】!」
ズバッ! ケンシンの一閃が左胸に大きな傷を作る!そして足元でアランとアイナが動く!
アイナ「アラン!限界を超えて【巨盾陽壁】をデカくしな!後方支援組!アンタ達はアタシにバフとアランに聖属性を付与しな!急ぐんだよ!」
ロキがアイナにバフをかけ ティオナ姫とクローネがアランに聖属性を付与する!
アラン「何が何だかわからないが!うぉぉぉぉぉぉぉ!!!【巨盾陽壁】!」
アイナ「よし十分だよ!熱魔法【ヒート・マッシブ】!じゃあいくよ!アラン!」
アラン「陽光よ、壁となれ!」
アイナ「ぶっ飛べぇぇぇ!!」
アイナ&アラン「合技【陽光砦撃 サン・バリスタ】!!」
殴られた勢いそのまま聖属性を纏った巨壁がドレインアビスに突っ込む!
ドレインアビス「グォォォォォ!!!」
ドレインアビスの動きが止まる!それと同時
マノンが巨壁を使いケンシンの付けた傷から体内に侵入する!
スメラギ「表面の瘴気はアラン達のおかげで消えていたが体内は充満してるぞ!星河のマントを切るんじゃないぞ!」
マノン「うん!わかってる!【星詠みの眼】でこのままコアまで駆け上がる!」
道中ドレインアビス分体が襲い掛かってきたがそれを打破し進む!
そしてついに!ドレインアビスのコアに到達したのです!
そこには瘴気と邪気を纏った巨大な黒紫の心臓が。
マノン「行くよ!スメラギ!」 スメラギ「あぁ行けるぜ!マノン!」
マノン&スメラギ「瘴気と邪気を打ち破れ!破邪の剣!【ポップスター・ブレイク】!」
ドレインアビス「ガァァァァァァァァァァァ!!!」
マノンの放った【ポップスター・ブレイク】がコアへ突き刺さる!
そして眩い浄化の光がドレインアビス内部を駆け巡る!
マノン「やった…!?」
しかし ドクン…!巨大なコアが脈動する。
スメラギ「チッ!まだ止まらねぇ!」
しかしコアを覆っていた瘴気は消え始める、が完全には砕けていない。
ドレインアビス「グォォォォォ!!!」
コアを傷つけられたドレインアビスが暴走する!
スメラギ「マノン!脱出だ!!」
マノン「くっ…!」
荒れ狂うように動く内部を駆け抜ける!
その直後 ズバァァァッ!!!
ドレインアビス左胸が切り裂かれ、そこからマノンが飛び出す!
ケンシン「おーーーいマノン!こっちや!」
地面へ着地するマノン。
アラン「無事か!」ドビー「コアの瘴気と邪気を払ったのか、すごいなお前は。」
肩で息をしながら、ドレインアビスを見る。
すると体全体を覆っていた瘴気と邪気が消えていたのです。
マノン「コアには届いた…でも壊しきれなかった!」
ドレインアビスの左胸、そこには浄化されたコアが露出していた。
だがまだ脈動している。
そして傷を治すためにドレインアビスは強力な魔力反応がする方向、
スカーレット達の方へ動き始めた!
ドレインアビス「グォォ!ゼンブ、オレサマノモノダァァァ!」
暴走したドレインアビスが、空間が揺らぐほどの咆哮を上げる。
アイナ「まだ動くのかい!元気なこったね!」
ドビー「チッ…あと一押し足りない!」
その瞬間!空が虹色に染まったのです!
全員が振り返るとそこには、極彩ノ神杖を掲げるスカーレットの姿が、
そして空に虹色の超巨大魔法陣が浮かび上がります。
スカーレット「皆…下がって。」
静かな声でそう言った、次の瞬間!圧倒的な魔力が周囲を震わせる。
ソロモ「完成したのじゃ…!」
トリス「アタシ達が補助してるとはいえこの魔力、人間が扱える量じゃないわよ!」
ロジェス「はち切れちゃいますぅ!」 ラピズ「後は頼んだよ スカーレット。」
スカーレットが虹色の光を帯びる。
その瞳に宿るのは、強い意志。
スカーレット「先生…」
神杖を強く握りヴィリジアンの事を思い出す。
スカーレット「先生が…この国を守る為に託してくれた魔法…」
空全体へ広がる超巨大術式、それに国中から集められた魔力が収束していく。
スカーレット「この魔法で!この動乱を!厄災を!終わらせるわ!」
スカーレットが神杖をドレインアビスへと向ける。
ドレインアビス「ガァァァァ!!!」
ドレインアビスが我を忘れて町を破壊し突き進んでくる、しかしスカーレットは動じない。
マノン「いっけぇぇぇぇ!」スメラギ「ぶっ放せ!!!」
ケンシン「やったれスカーレット!」 アラン「行け!スカーレット!」
アイナ「ヘマかますんじゃないよ!バカ弟子!」
皆の声の中 聞こえるはずのない声が聞こえる。
ヴィリジアン「スカーレット…君なら出来る!」
聞こえるはずのないその声がスカーレットの覚悟を真のモノとする!
スカーレット「集え!ホルドーマを思う人々の魔力!」
空に映る魔法陣が虹色に光り輝く!
スカーレット「極彩の光よ!闇を祓い!世界を照らせ!」
スカーレット「この厄災に終止符を!【プリズム・ノヴァ】!!!」
スカーレットが神杖を振り下ろすと同時!
ゴォォォォォォォォォォォッ!!!!
天空を埋め尽くしていた超巨大魔法陣が回転を始める!
虹色の光が幾重にも重なり、天そのものが極彩色へと染まっていく!
大気が震え、空間が軋む。
収束しきれないほどの魔力が世界中を揺らした。
ソロモ「こ…これが…!」トリス「嘘でしょ…空そのものが魔法陣になってるの!?」
極彩色の光、それを見てもドレインアビスは止まらない
その光を喰らい尽くそうと手を伸ばす!
ドレインアビス「ガァァ!コノ ヒカリモ オレサマノォォ!」
厄災が咆哮する!しかしその声すら、天に満ちる光に飲み込まれていく。
そして次の瞬間
ドォォォォォォォォン!!!!
超巨大魔法陣の中心から、虹色の極大奔流が放たれる!
それはもはや光線ではない。
国中の想いと魔力を束ねた、絶望を討つ極彩の流星。
紅、橙、黄、緑、蒼、藍、紫
無数の色が渦を巻きながら収束し、一本の巨大な閃光となってドレインアビスへと降り注ぐ!
ドレインアビス「グ…ガァァァァァァァァ!!!!?」
伸ばしていた巨腕が光に触れた瞬間、厄災の巨体が崩壊を始める。
瘴気が消し飛ぶ。瓦礫が蒸発する。闇が、虹色の光に塗り潰されていく!
ドレインアビス「オ…オレサマ…ガァァァァァ!!!!」
暴走する瘴気すら飲み込みながら、【プリズム・ノヴァ】は止まらない。
その光はまるで…世界そのものが放つ希望だった。
消滅する刹那、ドレインアビス…ドレインナードは思った。
ドレインナード「く…クソがァ!オレ様は一体何のために…」
ドレインアビスを飲み込んだ虹色の光は、そのまま天へと駆け昇る!
そして次の瞬間!
光は無数に枝分かれし、魔法国家ホルドーマ中へと降り注いだ。
傷つき倒れていた冒険者達を。瓦礫の下で震えていた人々を。
絶望に涙していた子供達を。極彩の光が優しく包み込む!
すると負傷者の傷が癒え、尽きかけていた魔力は満たされ、人々の心を覆っていた恐怖と絶望が、ゆっくりと消えていく。
シスター「これは…癒しの光…?」
冒険者達「怪我が治ってるぞ!それに身体が軽い!」
孤児院の子供「わぁ…あったかい…!」
さらに虹色の光は国中を覆っていた瘴気を吹き飛ばしていく。
黒く濁っていた空が浄化され、大地を侵していた闇が消えていく。
絶望と混沌に包まれていたホルドーマが、再び光を取り戻していく。
そして
ドレインアビス「オレ…サ…マ…ハ…」
ドレインアビスの巨体が、ゆっくりと崩れていく。
黒紫の肉体は光の粒となり、瘴気は完全に浄化され…
最後には、何も残らなかった。
自身の栄光と勝利を追い求めた先に残ったモノは静寂。
誰もが空を見上げる。
そこにはもう、闇も瘴気も存在しない。
どこまでも澄み渡る青空。
そしてホルドーマを優しく照らす暖かな陽光。
ロキ「……終わった、のかな?」
ケンシン「へへっ…やるやんけスカーレット!」
アラン「俺達の…勝ちだ!」 マノン「凄いやスカーレットさんは…!」
皆が勝利に声を上げる中、スカーレットは静かに空を見上げる。
頬を撫でる優しい風。
暖かな光。
まるでそれはヴィリジアンが最後に残した希望のようだった。
こうして魔法国家ホルドーマを揺るがした、長き戦いはついに終結したのでした。
次回 エピローグ
では今回のお話はここまでです。また次回お会いいたしましょう。
キャラ紹介
極彩ノ魔法姫 スカーレット・コルニア
年齢:17歳 身長:157cm 見た目:紅い髪に紅の瞳
赤と黒の模様が入ったマントと、黒を基調としたローブを纏う美貌の魔術師
ジョブ:極彩ノ魔法姫
スキル・NEW→マギア・クリエイト 飛翔魔法【フライ】魔力防壁
NEW→極彩魔法 演算魔法 医療魔法 解析魔法 他多数の魔法
攻撃魔法:【ボルガノン・アロー】【ボルガノン・マルチアロー】
【ボルガノン・インパクト】【ボルガノン・メテオ】【チェイン・ボルガノン】
強化魔法【エンチャント・ボルガノン】合体炎滅魔法【コラプス・ボルガノン】
NEW→ 極彩収束極大魔法【プリズム・ノヴァ】
すこし?ツンデレ気質な極彩ノ魔法姫。
尊敬するヴィリジアンより、魔法を創り出す力【マギア・クリエイト】と
膨大な魔法知識を託され、極彩ノ神杖に選ばれたスカーレットは
ホルドーマを脅かした厄災ドレインアビスを見事撃破した。
極彩収束極大魔法【プリズム・ノヴァ】は国中に人々から魔力を集め放つ為
今後スカーレットが1人でこの魔法を使うことは不可能…
の筈だが彼女のならあるいは…?
心優しき先生との思い出を胸に、彼女はこれからも未来へと進む。
厄災 ドレインアビス
年齢??? 身長:可変自由 見た目:闇と瘴気を纏った黒紫色の瓦礫の集合体
ジョブ なし スキル 吸魔全世 自己再生
ドレインナード時の意識は殆どなく全てを飲み込み世界を滅ぼそうとする厄災
高品質な魔力を吸収することと自身を肥大化させることしか考えられない。
スカーレットが放った【プリズム・ノヴァ】で浄化された際
一瞬だけ意識を取り戻したがその後に待ち受ける確実な浄化による死を理解し
自身がこれまでに積み上げてきたモノが無い事と
捨てきれぬ栄光と勝利への執念を抱いたまま消滅した。




