第八十四話『いろいろ話パート012にゃん』
第八十四話『いろいろ話パート012にゃん』
《ヒロインは誰にゃん?》
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「もうわたしの身体は、ぼろぼろ、よ。
思い当たることといえば……、
やっぱり、あれかしら。
霧の妖精たちが丹精込めて造りあげた、
あまた多くの作品を」
『ろくなもんがないわね』
「ってぼやきながら、
ことごとく、ぶっ壊してきた報い、
なのかしら。
……ううん。いいのよ。いいの。
これも宿命なんだから。
ごめんなさい。
どうか許して。
ひとりで逝っちゃうわたしを。
……あとは任せたわ。ドナ」
「ミスト。休み時間は終わりよ。
ほら。
ヒロインごっこはこれくらいにして、
さっさと立って。
ええと……午後からのぶっ壊しは」
「はあぁ。
——あら。思わず、
深いため息をもらしてしまったわ——」
『霧が見る夢』
「の中で生きている存在だっていうのに。
ドライすぎるわ。
神秘のかけらもないのね」
《夢の中にゃのに現実からの波が押し寄せてくるのにゃん》
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「自分で自分をダマすのは、
どうしてにゃん?」
「そりゃあ……。
ダマしがいがあるから、じゃないのわん?」
《違うセリフを期待したのはウチにゃけにゃん?》
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「ここぞという時に」
『なぁんにもしてくれない』
「のと」
『なにかしてくれる』
「のとでは、
どっちがいいと思うのわん?」
「聴くまでもにゃい」
『どっちがネコのためににゃるの?』
「で決まるのにゃん」
《行動が必ずしもいい結果を生むとはかぎらにゃいもん》
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『暴力もまた愛なのです』
「にゃあんて、
あんたがよけいにゃこと、
いうもんにゃから……。
ミクリにゃんが、
張り切ってしまったのにゃん」
『どうしてボクの愛が判らないんだぁ!』
ぼがぼがっ! ぼがぼがっ! ぼがぼがっ!
「——めったやたらと、
にゃぐったり、にゃぐったり、
にゃぐったり……ボコボコのお方が、
次から次へと量産されてくるのにゃん——
にゃっ。見ての通り、
犠牲者が、るいるい、と、にゃん」
「……ええとぉ。
ねぇ、ミアンさん」
「にゃんにゃの?」
「モノは相談、なのですけどぉ。
他ネコのフリ、しちゃダメですか?」
「ミリアにゃん。
自分のお尻はにゃ。
自分で拭うもんにゃんよ」
《ネコとておんにゃじにゃん》




