第八十一話『内緒話に花が咲くのにゃん』
第八十一話『内緒話に花が咲くのにゃん』
《ウチがいるのに……さみしいかぎりにゃん》
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ひそひそ。
「——と小声で話すのわん——
イオラ。
ミアンを捜し出せなかった理由が、
これではっきりしたのわん」
「——ワタシも小声で話すわね——
ええ。ワタシもよ、ミーナちゃん。
思わぬ盲点、ってとこかしら」
「正直、アタシなんか」
『ミアンに、
もしも、のことがあったらどうしょう』
なぁんて、
かなり焦りまくっていたんだけどなぁ。
まさか、これほどまでに、
勘違いしていたなんてねぇ。
小っ恥ずかしすぎるのわぁん」
ぽっ。
「右に同じよ」
ぽっ。
《にゃあに、ふたりそろって照れてんのにゃん?》
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『幽霊の正体見たり、枯れ尾花』
「たとえ、としちゃあ、
あんまりぴったしでもないけどさ。
んな心持ちかなぁ。
実際、ミアンの」
『イオラ反応』
「って、
消えたわけでもなんでもなかったのわん」
《にゃら、どうにゃったの?》
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「ただ……、
ミーナちゃんの背中に、
ちょこん、と乗っかっちゃったせいで」
「ミアンとアタシが発している、
二つのイオラ反応が重なっちゃった。
なもんで」
「ミーナちゃんはおろか、ワタシでさえも、
見えなくなってしまった……。
——ああんもう。情けないわぁ。
理由はどうであれ、
ワタシが、ワタシ自身の命のかけらを、
見分けられなかったなんてぇ。
こぉんなのが大精霊? 守護神?
今さらながら、
肩書きがうらめしくてよ——
敗北感、って、
こういうのをいうのかしら。
意識的に、じゃないにせよ、
今回ばかりは」
『ミアンちゃんにしてやられた』
「って感じね」
「うわぁん。ホントホントぉ。
なぁんかとぉっても、くやしいのわぁん」
「あんたらにゃあ」
《ネコを除け者にしての、ひそひそ、はいけにゃいのにゃよぉ》
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「ミーにゃん、イオラにゃん。
にゃあに、ふたり仲良く、
内緒話にゃんてしているのにゃん?
どうせにゃら、
ウチも混ぜて欲しいのにゃけれども」
「ううん。なんでもないのわん。
ミアン。
今回は、ミアンの勝ち、なのわん」
「ウチの勝ち?」
《知らにゅ間に勝ってしまったもんで、つづくのにゃん》




