第八十話『ついに発見にゃん』
第八十話『ついに発見にゃん』
《ふわあぁんにゃ。何事にゃん》
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『反応が届かない場所にいる』
「ってことくらいかしら。
……ああでもぉ。それにしたって」
「天空の村の中で、
『イオラ反応』が届かない場所なんて、
どっこにもないのわん」
「そうなのよね。
だから困っているのよ。
ああ。
愛しのミアンちゃん。
あなたは今どこに」
《ホント、どこにゃん?》
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「——こうやって話し合っても、
らちがあきそうにないのわん——
じゃあ、アタシ、
向こうのほうを探してみるのわん」
「だったら、ワタシはあっちを」
「んなら、イオラ。またあとで」
ぱたぱたぱた。ぱたぱたぱた。
「あっ、待って。ミーナちゃん」
「うん?
どうしたのわん?」
「ミーナちゃんの背中に、
丸いもんがくっついているわよ」
「アタシの背中に?
ぜぇんぜぇん気がつかなかったのわん。
どれどれぇっ、と、と、と」
「翅と翅のちょうど真ん中にあるから、
背中に手を回しても届かないわよ」
「変なところにあるんだなぁ。
ねぇ。
イオラ、取って」
「はいはい。
——ホント、なにかしら——」
ぎゅっ。
「ミーナちゃん。取ったわよ……って、
これは!」
《ケーキじゃにゃいのは確かにゃんよ》
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「あっ!
『イオラ反応』なのわん!」
「ということは……」
「ミアンなのわん!」
「ミアンちゃん!」
「ふにゃっ?」
ぱちくり。
《にゃあんか騒々しくって目が覚めてしまったのにゃん》
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「んもう、ミアンったらぁ。
なぁんでアタシの背中になんか、
引っついていたのわん?」
「ウチ?
ミーにゃんが飛んでいるのを、
見かけたもんでにゃ」
『びっくりさせちゃうのにゃん』
「と小っちゃくにゃって、
くっついていたのにゃよ。
んでもにゃ。
あったかにゃ陽射しを浴びている間に、
にゃんにゃんと」
「おネムたくなってきたのね」
「んにゃ。
にゃもんで、とうとうたまらず、
夢の世界へと旅立ってしまったのにゃん。
いやあ、失敗失敗。
びっくりさせるつもりが、
こうやって、
逆にびっくりさせられてしまう、
にゃんてにゃあ」
《しょせんはネコの浅知恵にゃんよ、と、つづくのにゃん》




