第六十五話『いろいろ話パート009にゃん』
第六十五話『いろいろ話パート009にゃん』
《行く末が楽しみにゃん》
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「知り合いが、ですねぇ」
『可愛い子には旅にさせよ』
「を実践したのでありまぁす」
「幼い頃から、苦労を身につけさせ、
酸いも甘いも心得た、
立派な」
『成妖』
「にしようというわけだな」
「はい。
んでまぁ目論見どおり、
世間の荒波にもまれましたですよ。
そして……、
気の遠くなるくらいの歳月が流れ、
帰ってきた時には立派すぎるくらい、
立派な」
『ワル』
「となったか?」
「はい。
……よぉくご存知で」
「現在、保守空間で」
『指名手配』
「されている凶悪な妖体だからな」
《このように教育とはムツカしいものにゃん》
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「この樹の花、
みぃんな、しょんぼりしているのわん」
「にゃら思いっきり、
樹に抱きついてあげたらどうにゃん?
ミーにゃんの愛の力で、
元気ににゃるかもしれにゃいのにゃよ」
「まさかぁ。
でもダメで元々。やってはみるのわん」
ひしぃぃっ!
「ミーにゃん、あれを!」
「うわん!」
ぱっ! ぱっ! ぱっ! ぱっ!
「満開なのわん!」
「さっすがはイオラの森のお姫さまにゃん。
たいしたもんにゃ」
「えっへん。
それほどでも……あるのわん」
《ごけんそんを、と、いいそうににゃったのにゃん》
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「ねぇ、ミロネ」
「なんだ?」
「あの樹のすぐ横って、
確か別な樹が生えていたわよね」
「ああ。
ミーナ殿がアヤマって、
根元からぶっ倒してしまった。
だから、樹も花も、
しょんぼり、としていたんだ。
お隣同士ってこともあって、
常日頃から、仲むつまじい間柄、
だったのかもしれない」
「想い出したわ。
妖力爆風波で、
吹っ飛ばされた奇っ怪霊獣が、
当たってそれで……なるほどね。
あの樹や花からすれば、
ミーナのしわざ、と、
カン違いしてもおかしくはないわ。
じゃあ、
花たちが一斉に咲いたのは」
『次は自分たちの番だから、
最後に一花咲かせて』
「って、とこかしら」
「さぁな」
《あんたにゃら、どうして、と思うのにゃん?》




