第六十六話『ことは焼きイモから始まったのにゃん』
第六十六話『ことは焼きイモから始まったのにゃん』
《恋焦がれるのにゃん》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「んれと焼きイモとどういう関係があるのわん?」
「どちらもにゃ」
『焦げ具合』
「が、たまらにゃいのにゃん」
「……いいから、さっさとお話を始めるのわん」
《ごはんのお焦げもにゃん》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「ぷんぷん!
どう考えてもおかしいですよ」
もぐもぐ。
ぼっ!
「これだけみなさんに」
『身も心も焦がす灼熱の愛』
「を捧げようとしてる私に対して」
もぐもぐ。
ぼうぼうっ!
「誰も恋焦がれないんて」
もぐもぐ。
ぼうぼうぼうっ!
「おかげでご覧なさい」
もぐもぐ。
ぼうぼうぼうぼうっ!
「食べている間に、
私自身が半分も、
焼き焦げてしまったじゃないですかぁ」
《ミリアにゃん。焚き火での焼きイモ食いには気をつけてにゃ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「霊体はみな、
常に身体から、
霊力の波が自然放出されますです。
ミムカたち幼児ならば、
ミアンさんのような」
『実体波』
「にも匹敵するほどの力なのであります。
なもんで」
『モノにふれたり』
『地面を歩いたり』
「などもできるわけであります。
ただ……その反面」
『傷をこうむったり』
『病にかかったり』
「などもするわけでして。
ミリアのように(よっぽどのドジなら)」
『やけど』
「もするのでありまぁす」
《おいたわしや、と同情したからには、つづくのにゃん》




