第三十九話『火の粉は誰かに回すのにゃん』
第三十九話『火の粉は誰かに回すのにゃん』
《あんたが頼りにゃん》
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「ウチってにゃ。
にゃあんの考えもにゃしに、
しゃべることが得意にゃんよ」
「アタシだって得意なのわん。
ミアンなんかには負けないのわん」
「まだまだ。
君たちじゃあ、まだボクの敵じゃないね」
「敵じゃない……そうね。
ミクリんたちなら、いざ知らず、
わたしにはムツカしいかも」
「ミムカも、
それはちょっと、でありますねぇ」
「私は得意ですよ。
ということは……ふふっ。
ミムカさんが、
私の前にひれ伏すのは時間の問題。
教祖としてみなさんの陣頭に立って、
指揮をとるのだって、
そう遠くない未来なのに違いありません。
やっと、やぁっと、
私の時代がやってきたのですね。
ふふふっ。はははっ。
んもう、笑いがとまりません。
はははっ。あっはっはっはっ」
「オレも無理だな。
どんな内容であれ、
おのれが口にしたことには、
常に責任がつきまとう。
うかつなことをいって」
『あんたがああいったから、
オレもやったんだ。
なのに……この始末、どうしてくれる』
「などといった、
苦情や非難を浴びせられてはたまらない」
「その点、ウチは大丈夫にゃん」
「ほぉ。して、その自信の根拠は?」
「優秀にゃリーダーが、
にゃんとかしてくれるもん」
「そうだよね。
なんといったって、
イオラの森のお姫さまなんだし」
「アタシだって、
なぁんの心配もしていないのわん。
だぁってアタシの後ろには、
天空の村の守護神なんて、
ごたいそうな肩書を持つ、
どなたかがいるんだもん。
矢でも鉄砲でも、
なぁんでも持ってくるがいいのわん!
きゃはははっ!」
《誰しも火の粉が降りかかるのはごめんみたいにゃん》
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「イオラお姉さま。
一体どうなさったのです?
そんなでっかい風呂敷包みを、
背負われたりして。
まるで夜逃げじゃありませんか」
「お願い、フィーネちゃん。
長きに渡る先輩後輩のよしみで、
何百年か、かくまってちょうだい」
《イオラにゃんも、にゃったとはにゃあ》
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《おまけにゃん》
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「あれから……そうさなぁ。
指折り数えて二十年くらいには」
「ふにゃ?
あんた、それにゃけの指、
どこに隠しているのにゃん?」
《ネコには、とぉってものても、に無理にゃん》




