第三十八話『やるにゃらみんにゃ一緒にゃん』
第三十八話『やるにゃらみんにゃ一緒にゃん』
《さっすがはミーにゃん。おあとがよろしいようでにゃん》
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つん。
「うおっはっ!」
ぐらぐらっ。
「——どうしたことでしょう。
身体がゆれにゆれて——
私……もう……ダメです。
とても……じゃありませんが……、
ミーナさんのようなタフには……」
ばたっ。
「……なにこれ?
なぁんかのお遊びか、お芝居?
ふたりそろって、
一体どういうつもりなのわん?」
「すっごいわぁ、ミーナちゃん」
ぱたぱたぱた。
「イオラ。
へぇ。今日は年増な……。
——うわん。
こっちを鋭くにらみつけやがったのわん。
しょうがない。
こっちも命は惜しいもんで、
とりあえずは——
……じゃなくって、
お姉さんっぽい翅人型で登場なのわん。
まっ。それはそれとして。
ねぇ。
すごい、ってなにが、すごいのわん?」
「ふふっ。
しらばっくれてもムダよ。
ちゃあんと見ていたんですからね」
「なにをわん?」
「あなたが指で、つん、とやっただけで、
ミアンちゃんもミリアちゃんも、
たちまち卒倒。
たいしたものね」
「んだから、これはぁ」
「かねてから、素質はある、
とは踏んでいたのだけれどぉ。
まさかこうも早くだなんて。
一体いつから、
そんなにタフで豪腕な、
花の妖精になっちゃったの?」
「……あのね。
んなはずないじゃない。
ふたりとも、
わざと、に決まっているのわん」
「あら。そうかしら」
「なにをどう考えて、首をかしげてんのか、
さぁっぱりのぱり、だけどさ。
大体こんなことをやっただけで」
つん。
「ああっ!
——油断大敵とはまさにこのこと。
よもやワタシまでが、
指でちょっと、つかれたくらいで——」
ぐらぐらっ。
「——足元がふらつく。
立っているのが、やっと、だなんて——
まさか……これほどとは……、
ミーナちゃん……強い子になったのね。
あなたに……守護神の座はゆずるわ。
ああ……うれしい。
もうなにも……思い残すことは……」
ばたっ。
「……ふたりだけかと思ったら、
三にんもアホがいたのわん。
しようがない。
今のアタシにできることっていったら。
——ええとぉ……うん。
やぁっぱミアンのにするのわん。
なんといっても親友だしね、ってことで。
倒れているミアンの指先を、
アタシのほおにぃ——」
つん。
「きゃっ!」
ぐらぐらっ。
「——信じらんないけど、
たぁったあんだけで意識がもうろう。
……待てよ。ってことは……やったぁ。
アタシだって、
やればできる子なのわぁん。
こうなりゃあ、
断末魔の決めゼリフだってぇ、
カッコよく、
やってのけちゃうのわぁん——
アタシだけ……、
除け者にしようたって……、
そうは……いかないのわん。
なるなら……みんな一緒に……、
華奢なのも……、
ぶっ倒れるのも……、
なんでも……」
ばたっ。
しぃぃん。
《かくして絆は、いっそう強く結ばれたのにゃん》




