第三十七話『ネコには答えようがにゃいのにゃん』
第三十七話『ネコには答えようがにゃいのにゃん』
《けにゃし名言にゃん》
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「ごけんそんもにゃにも、
ウチくらい、
かよわい子ネコはいにゃいんよ」
「そう……ですか?」
「にゃに、
そのうす焼きせんべいを、
さらにうすくしたようにゃ目つきは?」
「いえ。
一体、自分のどこらへんを見て、
かよわい、などという、
摩訶不思議な暴言を、
お吐きになっていらっしゃるのかなぁと」
「にゃら、論より証拠。
やってみればいいのにゃん」
『幽霊の正体見たり、枯れ尾花』
「とにゃるはずにゃもん」
「そうですか。
ミアンさんは幽霊でしたか」
「ふにゃ?
霊体と幽霊は違うのにゃん?」
「さぁ。
ムツカしいことを聞かれても、
ネコには答えようがありませんね」
「ミリアにゃん……」
《しみじみ、仲間にゃ、と感じ入ってしまったのにゃん》
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「ところでミアンさん」
『やってみれば』
「って、なにをやればいいんですか?」
「んにゃら、ミリアにゃん。
ウチのほおをにゃ。
つん、と、ついてみてにゃん」
「ええとぉ、こうですか?」
つん。
「ふにゃん!」
ぐらぐらっ。
「——め、めまいにゃん——
ウ、ウチの青春に悔いにゃし……」
ばたっ。
「あれまっ。
こぉんなことがあって、
いいもんでしょうか。
ホントのホントに、
倒れてしまいましたねぇ」
「なぁにやってんだか」
ぱたぱたぱた。
「おや? ミーナさん」
「アホネコがまたまた、
アホなことをやってるだけなのわん。
そもそも、よ。
いっくら華奢だからって、
んなことくらいで、
ぶっ倒れるやつなんて、
どっこにもいないのわぁん」
「——いない?
しかし、そうとばかりは……ならばっ——
ちょうどよいところへ、
おいでくださいました」
「うん?
ちょうどいい、って?」
「どうです?
私のほおも、
つん、と、
ついてみてくださいませんか?」
「アタシが?」
「はい」
「まぁ、んなに『つけ』というのなら」
《想像を超える展開にゃもんで、つづくのにゃん》




