第二十一話『エラいもんに目をつけてしまったのにゃん』
第二十一話『エラいもんに目をつけてしまったのにゃん』
《まっ。ミーにゃんらしいといえば、らしいのにゃけれども》
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「こらあっ!
待ち合わせ時間に、
三分も遅れているわよぉ!」
「なぁに怒ってんだよ?
たった三分だろ?」
《ミーにゃん。両目にキラっ、と異様にゃ光が灯ったにゃんよ》
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「ミーにゃん。
あのふたりって恋人同士にゃのにゃん?」
「じゃない?
でも立派なのわん。
あの女の子の毅然とした態度。
是非とも見習いたいものわん」
《ミーにゃん。にゃあに、うぅっとり、としてんのにゃん?》
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「こらあっ!
どこをほっつき歩いていたのよ。
待ち合わせ時間に、
一分も遅れているわよぉ!」
「んだからぁ。
なぁに怒ってんだよ。
今回なんか、
たった一分だっていうのにぃ」
「たった、って……。
あのね」
『時は金なり』
「なのよ。
んもう!
時間にルーズな人って、
アタシ、
とぉってものても、に大っキラいなの。
じゃあね。もう二度と会わないから。
さよならっ!」
ぷいっ。
すたすたすた。
「お、おいっ!」
《ミーにゃん。にゃあんでガッツポーズをとってんのにゃん?》
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「ミーにゃん。昨日のふたりにゃんよ」
「うん。
あの女の子、
ますますもって立派なのわん。
昨日の毅然とした態度もさることながら、
今日の理を尽くしての反論。
すがりつくもんを、
いともあっさりと切り捨てる潔さ。
まさに女の子の鏡。
お手本そのものじゃん」
『師匠』
「と呼ばずにはいられないのわぁん」
《ミーにゃん。目をキラキラさせての大絶賛、じゃにゃいの》
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「——にゃあんとも困ったもんにゃ。
よりにもよって、
はあぁ。
……にゃあんて、
ネコがため息をつく展開が、
よもや、こようとはにゃあ——
にゃあ。
ミーにゃんも、ああにゃりたいのにゃん?」
《返事を聴くのが怖いもんで、つづくのにゃん》




