第二十話『さては侵略にゃん』
第二十話『さては侵略にゃん』
《敵は強豪のネコ軍団にゃったりして》
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「どうにもガマンができない」
「ああ。おトイレにゃらあそこに」
「違う。
まぁ聴いてくれ。同族よ。
たとえば、だ。
人間のひとりが」
『ネコを飼いたい』
「といっても、ほかの人間たちは」
『それ、いいわね』
『あたしも欲しいなぁ』
『でも育てるのは大変かもよ』
「くらいの微笑ましい反応がせいぜい」
「にゃろうにゃあ」
「なのにネコが」
『人間を飼いたい』
「といえば人間たちは」
『さては侵略?』
『ネコの惑星を造るつもりね』
『絶対防衛線をここに設定する』
「なぁんて戦々恐々な状況におちいる。
こんなことがあってよいものだろうか?
人もネコも同じ命。
みな平等でなくてはならない。
違うか?」
「……にゃあ。
名も知らにゃい黒ネコにゃん」
「なんだ?」
「にゃんとにゃあく、
荒っぽい発言にゃのにゃけれどもぉ。
ひょっとして人間の中に」
『大好きにゃん!』
「とにゃったお方がいるんじゃにゃあい?」
「……うん」
《話は裏側まで、じっくりのくり、と聴いてみるもんにゃ》
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『自分』
「なるもんの存在感を、
もっともぉっと高めるには、
一体どうしたらいいのわん?」
「やぁっぱヒモでつにゃげた、
『看板二つ』をにゃ。
お腹と背中に掲げることにゃろうにゃあ」
《くれぐれも、どこぞの『新装開店』と間違えにゃいで》
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「ネコ目につかにゃいところでにゃ。
こつこつ、と努力していたにゃんよ」
「なぁんか、
感動的な話になりそう……ああでもぉ。
それって良いネコがすること?
それとも悪いネコがすることなのわん?」
「ぶふっ。気にしにゃいで」
《しょせん、ネコはネコにゃもん》
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「ボクに隠しごと?
んな必要、どこにあるんだい?
ホォント、水くさいんだからぁ」
「そりゃそうにゃ。
にゃあんせ、小火にゃもん」
《火を消す際に使った水がニオうのにゃろうにゃあ》




