第十五話『風穴を開けるのにゃん』
第十五話『風穴を開けるのにゃん』
《もしもし。んの穴は元々、開いてるのにゃん》
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ひゅううぅぅっ!
「まずっ!
——想定外の事態発生。
ミアンの頭を、
はるかに超えちゃったのわん。
……ああでも、
これだって『アリ』かも。
『下から上へ』よりも、
『上から下へ』のほうが、
破壊力を増すはずだもん。
なら、
失敗をチャンスに変えるのは、
角度だって、ばっちしのちし、な、
今かも。
よぉし。
んなら、ここいらでぇ——」
ひゅうぅっ、くるくるっ。
「——と空中で二回転。
でもってすかさず、
全身全霊、二つの足に霊力を注いでぇ——
見ん事、風穴を開けてやるのわぁん!
ミーナ、
超必殺アブソリュゥトスクリュー、
ドライブキィィック!」
《もしもし。にゃあんで『超必殺』にゃの?》
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「し、しまったのわん!
ついついアタシのキックが」
『なぁんとなく』
「みたいに大っきく開いた、
大好きなミアンの口元にぃっ!」
パクっ。ごっくん。
「し、しまったのにゃん!
ついつい」
『にゃあんとにゃあく』
「みたいに大っきく開けてしまった、
ウチのお口で、
大好きにゃミーにゃんを、
飲み込んでしまったのにゃん!」
ずぼっ!
「と思ったのもつかの間、
ついつい、
出てきてしまったのわぁん!
これぞ」
『ケンコンイッテキ』
「の貫通なのわぁん!」
「あのにゃあ」
《口から入って、お尻から出てこられてもにゃあ》
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ごっごっごっごっ!
「ミアンのドデカさに変化なし、か。
とほほ。
空ぶりに終わってしまったのわぁん」
「ミーにゃん」
「ふん。
なぐさめなんて聴きたくないのわん」
「じゃにゃくって。
あんた、
ウチのどっこから、
出てきたと思ってんのにゃん?」
「んだから、お尻……きゃっ!
うわわん。
気がつけば、身体のどこもかしくも」
「にゃっ。
にゃもんで、お身体を一度」
『リフレッシュ』
「させたほうがいいんじゃにゃあい?」
「——こうなりゃあ、なるったけ笑顔で——
……ねぇ、ミアン」
「にゃに?」
「——んでもって、なるったけ怒って——
なぁんですぐにいわないのわぁん!」
《にゃら、すぐに、つづくのにゃん》




