第20話 科目を決めよう 2
「食堂」表記を「カフェテリア」に修正しました。
それに伴って投稿済みの14から19話にも修正がはいっていますが、内容に変わりはありません。
私がそう言うと、メイベルさんは優雅にナイフとフォークを使って食事しながら説明してくれた。
「この3日はオリエンテーションだから、興味のある講義はどんどん受けてみるといいと思うわ。オリエンテーション後も1週間は講義の変更が可能だから、万が一選択した科目が自分に向いてないと思っても大丈夫よ。」
「そっかあ、変更できるんだったら安心ですね。」
「でも今年の1年は例年より人数が多いそうだから、人気の科目は早めに決めた方がいいかもね。」
「えっ? どうして?」
「今年はこのフランク王国の第3王子が入学するからって、お近づきになりたい貴族や商人のご令息ご令嬢が多く入学したんですって。第3王子のウィリアム様は容姿もいい上にとても気さくな方で、フランク王国のご令嬢方に大人気らしいわよ。」
ああ、さっき見かけたあの人のことね。確かにさっき廊下から見ただけでも分かるくらいキラキラした王子様だったもんね。うん、きっと彼はものすごーくもてるに違いない。
「ふーん、やっぱり王子様って人気があるんですねー」
「あら、ユーリさんは王子様に興味ないの?」
「うーん……、私のいた国には王子様もお姫様もいなかったから、なんていうか現実感がないというか、いまいちぴんとこないというか? まあでも王子様だからお近づきになりたいっていうのは、私はないですね」
王子様っていうと、どうしても絵本やアニメの世界を思い浮かべてしまうし、それに顔だけで言ったらルツやエリスさんやエルフの郷の人達の方が断然かっこいいと思う!
そう思って私は一人納得してうんうんと頷いた。
そんな私を見てメイベルさんは少し驚いたようだった。
「ユーリさんは王子様とかお姫様とかお近づきになりたいとは思わないの?」
「ええっ?」
「だって王家に連なる人と繋がりが出来れば、これからの将来色々有利になるでしょう? 普通はそう思わなくて?」
「うーん・・・」
私が王子様と仲良くなって良い事ってなにかあるかな?
そもそも私は竜だし、将来が有利とか言われても関係ないし、恋愛はもちろんしたいけど、王子様だから好き! っていうのは違うよね。
それにあんなに反対してたルツを押し切ってまでここにいるんだから、今はいっぱい魔法の勉強をしてルツのこと驚かしてみたいな。
「私、あんまり王家とかって興味なくって……世間知らずと言えばそうなのかもしれないんだけと、とにかくせっかくこの学園にいられるんだから、お友達をつくったり学生生活を楽しんで、いっぱい魔法が使えるようになりたいな」
私がそう言って笑うと、メイベルさんもなんだか嬉しそうに笑った。
「そうよね、せっかくこの魔法学園にいるんだから学生生活を満喫しないとよね! うん、私もそう思うわ! ねえユーリさん、私エリス先生に言われたからだけじゃなく、本当に貴女とお友達になりたい !私のことはメイベルと呼んでもらえる?」
「えっ、いいの? じゃあ私のこともユーリって呼んで欲しい!」
「うふふ、よろしくね、ユーリ。」
私達はまた顔を見合わせると、今度は声を出して笑った。メイベルさんとお友達になれて、本当に良かった!
「ねえ、ユーリは今日の午後は何か講義を受ける予定はある?」
「ううん、特に決めてないけど」
「じゃあ私と一緒に高等召喚術の講義を見に行かない?」
「高等召喚術?」
「そう! 今から出ればまだ間に合うわ。早速行きましょう!」
そう言うとメイベルは椅子から立ち上がった。
ええと、高等召喚術ってなんですかそれは!?




