第18話 カフェテリア
エリス先生と別れて私達は図書室からカフェテリアへやって来た。
でもカフェテリアに着いてみてびっくり! なにここ! 私の知ってる学食と違う!!
入口から中を見ると、正面の奥は一面ガラス張りになっていて、綺麗な中庭が見えるようになっている。
横に広がった空間には4、5人掛けのテーブルがずらーっと並び、中庭の見える窓際だけ2人がけのテーブルが置いてある。
入り口から右手側には色んなお店が並び、好きなお店で好きな物を注文する仕組みになっているみたい。
普通のレストランみたいなお店もあるし、ベーカリーみたいなパン屋さんもあるし、デザート専門店みたいなお店もある!
ええっとこれは巨大ショッピングモールのフードコートを超豪華にしました! みたいな?
私が思わずぽかんと口を開けていると、メイベルさんに可笑しそうにくすくす笑われてしまった。
「私もここに初めて来たときはびっくりしたんです。学校のカフェテリアって感じじゃないですよね。それにここは何を食べても美味しいし、しかもここの食事のお金は最初に払う学費に含まれているから一切かからないんです。だから私はいつもついつい食べすぎてしまって……気を付けてるんですよ」
「うわー、メニューが色々あって迷っちゃいますね!」
考えてみればこの世界に生まれ変わって初めての外食!
ルツと一緒の時は果物しか食べてなかったし、エルフの郷での食事はお肉を一切使っていない素朴な家庭料理といった感じだった。
でもここのカフェテリアのメニューは殆ど私の知ってる料理みたいで、食べるのがすっごく楽しみ!
今日は初めてなのでとりあえずメイベルさんと同じものを食べる事にした。
本日のランチ的なメニューは、タルタルソースがたっぷりかかった白身魚のフライとサラダの盛り合わせ。それに好きなスープとパンを選ぶと、私達は窓際のテーブルに座ることにした。
「では改めてよろしくお願いします。私はメイベル・クレベルト・バーゼル、16歳です。わからないことがあれば何でも聞いてくださいね」
「あっ、はい! 私はユーリです。えっとユーリ・フォン・ヴァルトです。15歳です。こちらこそよろしくお願いします!」
「……あの、気になってたので一つお聞きしてもいいですか?」
メイベルさんがおずおずと聞きました。一体なんだろう。
「先ほど後見人とお聞きしましたが、フォン・ヴァルトということは、あなたはもともとエリス先生のご親戚か何かなんですか?」
「ああ、エリス先生は、ええっと義理のお父さんみたいな感じですかね??」
「ええっ!」
メイベルさんの大きな声に周りのテーブルの人が一瞬こちらを見た。
それに気が付いたメイベルさんは少し顔を赤くして頬を押えた。
「いやだ、私ったら、何てはしたない。……それにしてもあのエリス先生が後見人だなんて驚きです。」
「ええと、それはどうしてですか?」
「え? だってそもそもエルフは人間嫌いで有名でしょう? それにエリス先生は大賢者ですよ! この学園の創設以来ずっと理事長をしていらっしゃるけど、人間の後見人になるだなんてきっと初めて聞きます」




