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俺のハーレムど~なってるの?!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家


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第9話【裏切りSIDE】弓使いキャロルはエルフになりたかった、その夢が今日、叶った!

「キャロルよ、この森を取り囲んでいた魔物の景色が一気に減った、魔王討伐、大義であった」

「はいエルフ王・エルンスト様、このエルフの血において、魔王を打ち破る事が出来ました……」

「よって褒美とし、このエルフ王42番目の妻として迎え入れよう」「あ、ああっ、ありがとうございますっ!!」


 念願の、エルフの王に認められた瞬間……

 この私、ハーフエルフであるキャロルの悲願達成だわ、

 絶対にエルフになれないと言われ続けた私が、ついに、とうとう……!!


「たった今からお前は名誉エルフだ、それはこの我《われ》が、誰にも文句は言わせぬ」

「私が、エルフに」「ハーフエルフや人間がエルフになる方法をお前は知っているか?」

「いえ、何か特別な魔法や秘薬でも」「この我《われ》、エルフ王に抱かれて、子を生すことだっ!!」


 そうすれば、この身体は純正の、

 純潔のエルフに変化をする……?!


「嬉しいです、ありがとうございます、ありがとうございますっ!!」

「この我《われ》との、エルフの王との間に生まれる子供は限りなく純血に近いエルフとなる、

 その母親はすなわち純血と言って良い程のエルフという扱いにする、これはエルフの森においての決定である」


 あぁ、これでもう、

 私をハーフエルフだからって馬鹿にするエルフは、

 もう誰1人、居なくなるのね、何せエルフ王の、お嫁さんに……!!


(これが、この私の人生においてのゴールだわ)


 エルフの森で、

 私は思わず涙が溢れる、

 達成感に感極まった、うれし涙……


「そんなに嬉しいのか」

「はい、私の夢が、今日、叶いました!!」

「そうかそうか、魔王を倒す程の弓使いだからな、我《われ》も子が楽しみだ」


 ……実際に倒したのは私じゃない、

 ハーフエルフだからって偏見などなく、

 むしろ女性として丁寧に接してくれた人間、勇者カイトが……


(彼には本当に悪い事をしたわ)


 でも良いの、彼には人間のハーレムがあるから。


「私も、子育てが楽しみですっ!」

「……一応尋ねるが、すでに人間との間に子など出来ておらぬだろうな?」

「はい、もちろんキスすらしておりません」「うむ、すでに我《われ》に嫁ぐ準備をしておったのだな」


 ……この場合のキスは接吻、

 唇と唇のキスのこと……私だってカイトに好意はそれなりに、

 人間としての結婚相手はカイトで良いと、今だって思っている、そう、人間としては。


(でも、もうすぐ、ううん、私はもう、エルフになってしまった……)


 落ち着いたら、

 カイトにはゆっくり、

 お詫びの手紙を書いて出そう。


「魔王討伐もエルンスト様のため、この身もエルンスト様のためにあります」

「では早速、儀式の準備に取り掛かるが、婚姻を受諾した瞬間、この森からが生涯出さない呪いをかける」

「はい構いません、私はもう、いえ、元からエルフの血がありますから」「良いのか、人間界に未練は無いのか、人間の夫の予定があったと聞くが」


 さすがエルフ王、

 そういった情報まで耳に入っていたのね。


「あくまで人間界の話であり結婚式は今日だったようですが」

「未練は無いのだな?」「はい、だってもう、エルフなのですから」

「ではこのエルフ王の妻に」「……なります、喜んで、ならせて頂きます」


 その瞬間、

 エルフ王の左右に居た女性エルフが気の杖をかざすと、

 魔法が私を包み込む……首の後ろが熱く感じる、何か刻印されたような。


「これで完了した、見るが良い」


 別の女性エルフ2人が鏡を持ってくる、

 合わせ鏡で確認すると魔法による文様が、

 これはきっとエルフ王の妻の証、これでもう、私は……


(あぁ、カイト、ありがとう)


 一瞬だけ人間としての妻になって、

 感謝の気持ちを念じる……これで私の、

 人間としての部分の義務は果たした、終わったわ。


「では早速、抱いてやろう、今からだ」

「は、はいっ、その、初めてですが、喜んで頂けるように」「エルンスト王」

「なんだ森の衛兵長、今から子作りをする所だぞ」「人間界から手紙が、急ぎで」


 エルフの男性兵士から王に手紙が渡されようとするが……


「例の冒険者ギルドの女か、どうせ金をよこせとかそんな話だろう、相手にするな」

「かしこまりました、こちらは処分致します」「もう魔王の脅威は去った、人間に興味は無い」

「では」「また人間界とはしばらく縁を切るか、キャロルよ、間に合って良かったな、魔王を倒してくれたからこそだ」


 その言葉に頭を下げる私。


「はい、末永く、よろしくお願いします」

「これでお前は永遠に私のエルフだ、さあ、子を作るぞ」「はいっっ!!」


 ようやく射止めたエルフ王の心、

 あぁ、今日から、これから私は、

 エルフとしての長い長い日々が始まる……


(もう人間界の事は一切忘れて、身も心も、エルフにならなくちゃ)


 むしろ、もう誰もが認める完全なエルフ……

 本当っ、これが夢なら、永遠に醒めないで!!!

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