第14話 地球の神様とは、ど~なってるの?!
「ううっ、うううぅぅぅ……」
「とりあえず、落ちついて下さい」
俺の胸で泣く女神ラウラ様、
21歳の身体で熟女を慰める、
いや地球での俺は確か彼女よりも年上……
(10年で地球のことは全部忘れる、とすれば今は6割忘れているな)
あくまで抱きしめてあげているだけですよ、
大丈夫かなお水でも飲ませてあげようかメイドどこ行った、
義理でも義務でも良いから1人くらい残してくれても良かったのに。
(もう外からは入れないんだっけ)
でも人が来た気配も、
呼び鈴も鳴ってないよな、
女神様の結界で完全に近づけなくなってたりしてるのかな。
「……ふう、もう大丈夫よ」
「あっはい、まだちょっと震えていますが」
「ぶち切れられて本当に怖かったの、もう本当に終わったと思ったわ」
そう言いながら何か出す、
これはスポーツドリンクだ懐かしい、
ごくごく飲んでぷはぁって感じで落ち着いた。
「それで何を言われたんですか」
「事の経緯と現状を説明したら『ばっかもーーーん』って」
「あっ何か国民的アニメで聞いた記憶が」「現実よ」「尚更怖いかあ」
前世の細かい記憶が掘り起こされて来た気が。
「具体的な話は、っていうか正直に打ち明けたんですね」
「何かあったら逐一報告は義務ですし、そもそも定期的に動画付きで報告メールを」
「じゃあ変に隠すと」「私自身が消されますね」「こっわ」「今回の件も、いえまだチャンスが僅かに」
チャンスって?!
「許して貰えるんですか」「あくまで結婚式は今日という予定です」
「まあそうですね」「ですから今日中に結婚式を挙げられれば、ギリギリセーフで」
「式のやり直しですか」「それまでは待って頂けるそうです」「過ぎれば?」「……その時に」
怖いなあ、
俺まで震えちゃいそう、
地球の神様に会った事ないけど!
「最招集は」
「この部屋へ戻る直前に、ついさっき、改めてギルマスに伝えておいたわ」
「パルムさんは何と」「至急戻るように連絡は出したし1人は直接会いに行ったと」
でもなあ。
「……すでに抱かれている女性陣も」
「やはり気にするわよね」「寝取られていましたか」
「それでも戻って来たら、許せるかしら?」「うーーーん」
前世の俺からすれば、
許す許さない以前の問題だったかも、
ってまだはっきり思い出せないけど酷くモテなかった気がする。
(でも結婚式まではって紳士的に待ってたからなあ)
そう、キスもせず……
だったのがこうもあっさり寝取られた、
にもかかわらず逆にあっさり戻ってきてもモヤる。
「女神様としては」
「これは地球の神様も言っていたけど、全てカイト様次第なの」
「つまりは」「今日の日付中に戻ってきて、それでカイト様が許せば丸く収まるのよ」
……さんざん寝取られておいて?
「あっそう言えば寝取った相手に神罰を下すとかは」
「それはするけど何をするにも結果が出てから、つまり明日になってからね」
「今日の日付のうち、再結婚式までは様子見と」「神罰の重さも変わってくるから」
ジャッジメントですのってか、
あっこれも前世の何かの記憶だ!
「本当に戻ってくるかなあ」
「ハーレムを解散させたギルマスには、どっちみち重罪は変わりないわ」
「死刑ですか」「それで済むと思う?」「こっわ」「何より私だって罰を受けるのよ、ぶるぶる」
地球の神様からかな、
いやほんと偉いんだな我が故郷って、
そのあたり昔、説明を受けたような、忘れちゃってるっぽいけど。
「まあ結婚式に来たら、話だけは聞こうかな、来たらだけど」
「私は、地球の神様もだけれど、カイト様が幸せになればそれで良いの」
「ハーレムに限らず?」「そうですね、極端に言うと相手が1人しか残っていなくても」
その結果がみんな居なくなったという、
ウケるー、いやこれは笑えないな俺のせいもあるか、
みんな幸せにするつもりでは居たけど、それは俺だけだったんだから。
「じゃあまた花婿の衣装を着ないと」
「そのまえに夕食を頂いちゃいましょう」
「あっその袋は」「駅周辺のハンバーガーショップ回ってきたわ」
いっぱいあるなあ、
物凄く懐かしい匂いだ!
「いいんですかこんなの持ち込んで」
「ええ地球の神様に許可は、ゴミはこっちで捨てるわね」
「Mバーガーに1STバーガー、ケンタも……あれ、テリアは?」
駅前ガード下の。
「ああ、あそこ潰れてマックになったわよ」
「マジでー?!」「さあ、ポテトが醒めないうちに」
「う、うん、本当だシェイクもある」「一緒にいただきましょう」
とっても懐かしい味の夕食だった。
(あぁ、この味に、なぜかまた涙が……)
泣いてばっかだな俺。




