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俺のハーレムど~なってるの?!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家


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第11話【裏切りSIDE】魔法使いバルバラは文通相手をあえて選らんだ、興味は勇者より魔法が勝ってしまった……

(どんな魔法使いの少年かな~ノットくん)


 魔法都市へ行く専用の真っ黒い馬車に乗っている私・女魔法使いバルバラ、

 あまりに険しく遠い場所にあるため、予定よりかなり大きく遅れてしまったが、

 その心は興味と期待に満ち溢れていた、何通もの手紙をにんまりしながら読み返す。


「びっくりするだろうなぁ、私が嫁ぎに来たって現れたら」


 元々は魔王討伐メンバーに選ばれた時、

 助言を得るために手紙でやるとりをしていたのがきっかけだった、

 魔法使いの師匠が隠居した故郷、魔法関連に関しては最も最先端の研究をしていた。


(ここ2年は、手紙の相手はノットくんだったのよねぇ)


 そして最近読み込んだ一番新しい手紙、

 魔王討伐の感謝とともにお嫁さんを探すから手紙はこれまでだと、

 師匠から魔力の高い相手を探すように言われているので時間がかかりそうとか書いてあった。


「そんな話を冒険者ギルマスのパルムさんとしたら、調べてくれてぇ……」


 彼は世にも珍しい光魔法と闇魔法の両方持ち!

 普通じゃ絶対ありえない相反する属性持ちだとか、

 私は基本4属性全部使えるけど、高位属性自体は持ってはいない。


(パルムさんが『高位2属性持ちと基本4属性持ちが結婚したら、その血は最強では?!』と言ったのを聞いて……)


 そう、ゾクゾクワクワクした、

 それまではカイトとの、異世界勇者との子供、

 どんな能力の子供になるかに興味はあったが、それ以上の存在が急に現れた。


「まぁカイトさんには、みんなが居るしぃ」


 私なんかじゃもったいない異世界勇者様、

 きっと魔法研究ばかりしている私なんかだと、

 カイトさんのハーレムでは色々と後回しにされそう。


(待てば順番は来るのだけれどもねぇ、必ず)


 しかしハーレム5人の5番目は、

 居なくても気にならないどでは?

 とは冒険者ギルマス、パルムさんの助言。


「それよりも珍しい血筋を選んでは、ですってぇ」


 私の魔法への研究心、探究心が胸の中でそわそわした、

 元々、カイトさんとの結婚がなければ魔法都市で研究者になろうと思っていた、

 魔王を倒した直後、女神様の声で自由にして良いと聞いた、つまり、その道を選んでも……


(結局、カイトさんより魔法が勝っちゃった)


 正確にはノットくんへの興味が、ね、

 早く行かないとノットくんの結婚相手が決まっちゃうかも知れない、

 そう言って早馬を用意してくれた万能ギルマスのパルムさんには大感謝だわ。


「結婚式、出たい気持ちはあったけどねぇ」


 用意した花嫁衣装は持ってきた、

 嫁ぐ相手が替わるだけ、魔王討伐のご褒美の結婚だもの、

 私だけひねくれてもカイトくんは『いつものこと』で済ませてくれるよね?


(カイトさんを独占できるなら、話は別だけれども……)


 あの豪華なハーレムの中、

 気後れして何事も最後にまわっていた私を、

 いつもカイトさんは気にかけてくれていたけど……


「それが心苦しい部分もぉ、ちょっとはねぇ」


 でも魔王が退治され平和になって、

 これからはみんながみんなカイトさんを気に掛ける、

 前衛2人は積極的に、弓使いや聖女は的確なタイミングで。


(私の入る隙なんて、めったに無いよねぇ)


 案外、私1人が結婚式に不参加でも気付いてないかも?

 出発の朝、メイドとして来ていた王宮魔道士見習いさん達には、

 一応は『こっちの結婚式には出ないからぁ、内緒でねぇ』とは伝えたけど。


「あの子たちもぉ、お役御免かぁ」


 それよりも、もう切り替えなきゃね、

 選んでしまった以上はもう戻れないんだから、

 ノットくんのお嫁さんになって、魔法の血統を研究しましょう!


(あれ? 鳥が……あれは、レターバードだわ)


 馬車の運転手に手紙が渡されると、

 止められて中へ入ってきた、なんでしょ。


「バルバラ様」「あっはい私ですぅ」

「緊急のお手紙です」「ですかぁ、ありがとうございますぅ」


 差出人は王都の冒険者ギルド、

 内容は……『事情が変わりました、すぐに戻って結婚式を パルム』ですって、

 いや事情って、さすがにもう魔法都市まで手の届く距離なのに、今更こんな手紙を!


(……うん、魔法都市で『もうこっちで結婚しました』って手紙を書きましょ)


 あとついでに、カイトさんにも……

 お詫びも含め、今度はカイトさんと文通したいな、

 互いに子育てなんかの情報を送り合いたい、また逢う日が来るかどうかは、わからないけれども。


「それにしても、結婚式で何かあったのかなぁ……まあ、いっかぁ」


 そんなことよりノットくん、

 どんな少年か、手紙だと良い感じ、

 もうこうなったら、どんな子でも良いの、会って速攻で結婚しちゃいましょう!!


(6属性の魔力持ちとなる子供とか授かるなら……魔法使いとして最高の幸せだわぁ)


 思わず笑みがこぼれてしまう、

 早く到着しないかなぁ魔法都市へ♪

 私としては、ノットくんに会ったその日に結婚式、まであるんだからぁ!!

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