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神楽についてはハディントンが全面的に指揮を取って準備することになった。

楽団員たちは年に一回程度神楽曲のおさらいを非公式にしているそうで、あまり心配はなさそうだ。


ネルソンが読み直していた建記・附記には、儀式の際の細かな注意事項も載っていた。これもかなり助かる情報であった。

この世界で手に入らない品物についての代替品も全て載っていた。例えば、竹はないので同じく霊力があると考えられているニワトコを適度な大きさに切って使う、しめ縄用の稲藁はないので麦藁を使うなどだ。


前回来た聖女はチエコという名で15、6くらいの少女だったそうだ。

彼女が儀式で身につけた衣裳も図入りで詳しく描かれていたため、早速作ることになった。


準備に時間がかかるが、できるだけ早く儀式を執り行いたいということで予定日は半月後ということになった。


「すみませんチヨコ様、土砂崩れが発生してまして、その対応をしなければなりませんので私はここで」

ネルソンがそう言うと、

「あら、じゃあ私もハナコを迎えに行こうかしら。途中まで一緒に行っても?」

「ええもちろんです」

「じゃあパディントンさん、また今度」

「"ハ"! ハディントンじゃ! 」

「あんらまー失礼、おほほほ〜」

千代子はネルソンと出ていった。


「全く……聞きたいことがあったが、まあ今度だな」

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