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第五話

「……やっぱり、ポンコツですね」

「うう……サクラ、ひどい。これじゃ格好がつかないじゃない……」

濡れた衣が肌に張り付く。

でも、桜は可笑しそうに笑って、皐月の濡れた前髪を優しく払った。

「いいですよ、先輩。雨が降れば、緑はもっと深くなりますから」

桜はそっと、皐月の額に自分の額を重ねた。

新緑の香りと、ほんのり残る桜の香りが混ざり合う。

「来年も、その次も。私の桜が散ったら、先輩の季節に抱きしめてくださいね」

「……言われなくても、そうするわよ」

五月の風が、二人の女神の間を吹き抜けていく。

新米の真っ直ぐな想いと、ベテランの不器用な優しさが、世界を一番美しい季節に変えていく。

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