〜ご説明〜
なんという挨拶をしてしまったのだろうか。
初めて会う人にはそれなりの礼儀をもって挨拶を心掛けていたのに…。
しかしまず、この人誰?
なんで、こんなところに?
だいたい、なんで声をかけてきたの?
けどとりあえず謝ろう。初対面であの挨拶は失礼すぎる。
「すみません。急に声をかけられ驚いたもので、気が動転してしまって」
ちゃんと謝りつつ、言い訳も主張しないとね。にしてもよく見ると可愛いな。
目は大きくて、やや切れ長。
鼻筋はまっすぐ通っていて、すこし高い小鼻。潤いに満ちた唇にはどうしても目がいってしまう。あとまつげが長いから目の大きさとあいまってすごく目力があるようにみえる。
顔は小顔で、髪はすこしウェーブがかったショートボブ。身長は150くらいかな、モデルと言われても疑いはしない。
胸は…うん残念だね。あとは…
色々考えていると、胸だけは残念な女性が答えた。
「全然いいよー!にしても陽くん、だいぶパニクってたね。まぁ、起きたら草原でしたーってなったらそりゃ焦るよねー!」
よかった。嫌われてないみたい。
もっと可憐な人かと思っていたら、めっちゃ陽気な人だ。いきなり下の名前で呼んでくるなん、ん?
「何で、僕の名前を知ってるんです?まだ、自己紹介はしてなかったと思いますが」
「あー!ごめんね!そういえばそうだったねー。私はミカ。この世界の神様でーす!
ちなみにこの世界に君を呼んだのは、アタシですっ!よろしくね!竹枝 陽くん!」
声がでけぇ…キーンてなる。
そうかぁミカさんかー。可愛い名前だなー。
しかもそんな人がこの世界に呼んでくれたなんて最高。
女子大生じゃなくて神様かー。神様ねぇ…
神様!?
いやいやいや、神様ってもっとこうなんていうのかな?神々しさ?そのあの気軽に話しかけれない雰囲気というか、イメージがあるんだけど。あと、ミカとカミのフレーズはいじって良いのかな?やっぱ気にしてるのかな?
気にしてるといえば、胸に関してもやっぱり…
「…うくん!陽くん!聞いてる?
でっ何で君をこの世界に呼んだのか、これから説明するねー」
はっ!確かになぜ起きたら草原だったということは説明して欲しい。けど…
「あのう、この世界って、おっしゃってますが、ここは地球ではないんですか?
「うん!」
うわー元気よく返されたよ。
「でね!」
うわー本筋に戻す気満々だよ。
「でー!なんで君を呼んだかと言うと…
この世界を救ってほしいからです!」
うわーまさか、自分が、
神様困った→誰か呼ぼう→世界を救って→
今日から君は勇者だ!の流れの一つになるとは思わなかったわ。断りたい!丁重にお断りしたい!
「すみません。そのはなしはなかっ…
「だいじょーぶ!救って!って言ってるけど
すごく簡単なんだー!アタシの力で、ほとんど道を用意してあるの!」
「でー!もう、ほとんどお芝居なの!すべての生き物は私の考えた通りに動いてくれるわ。アドリブで動くのは、陽くんと、アタシを困らせている魔王だけ」
「だから、君には命の危険もないしー、これは私が考えたお芝居。すなわち、君は主人公ですっ!パチパチー」
カミのミカさん1人で拍手。すごい勢い。
けど、今の話しは興味深かった。
ほとんど道は用意されてる?
ほとんどお芝居みたいなもの?
俺がその主人公?
そして、命の危険がない?
すべての生き物はミカさんの設定通り動く?
おいおいおい、すげ〜面白い話しになってきたな!けど…
「お願い、手伝って?」
「手伝わせていただきます」
その、上目遣いは反則だ。元気な女性が急に、声を落としてお願いしてくる。しかも、この抜群の容姿をもった女性が、だ。世のほとんどの男性はおちる。俺もその一人だ。
「ほんとに!やったぁ!
じゃあ、まずはあのお城に行きまーす!」
「え!いきなりですか。けどそういうことはちゃんと段階を踏んで、お互いの意思を尊重し合いながらですね…」
「何言ってるのよ!あそこはこの草原を含むここら一帯を統治している城なの。だから、君が挨拶にいって、王様に勇者として認めて貰うの!」
あ、そうなんだ。あのお城は愛の巣窟じゃないのね。
初めて書くので感想、レビューなどいただけるとありがたいです。




