表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
232/261

第226話 王都のダンジョン

評価、ブクマありがとうございます!

おかげさまでランクインしてます!!

 次の休日にダンジョンに行くことになった。

(ダンジョン、行く?)

「そう。こっちのダンジョンでは精霊が出てくるのかなって」

(いるよ?)

 いるんだ。火の精霊であるラヴァが言うんだから間違いないだろうなあ。

 ダンジョンはそれぞれ独立してるっぽいし、違うダンジョンの精霊なんだろうなあ。

 次の休日が楽しみなような怖いようなそんな気持ちでその日は眠った。


 そしてその日が来た。

「よし、行くぞ」

 久しぶりの不審者モードになった師匠がいた。

「え、その格好?」

「冒険者の時はこれなんだ」

「え、あの、紺色の革のマントとか!」

「あれはいざという時にしか着ないんだ。目立つし」

「師匠、目立つの嫌いなの?」

 その割には功績がぶっちぎりで目立ってるけど。

「目立ってお金になるなら目立つが、面倒事の方の割合が大きいからな。割に合わん」

 そういうこと言うから守銭奴呼ばわりされるのでは?

「ルオも顔を隠すようなフード付きのマントを着なさい。絶対目立つから」

 言われて師匠が昔使っていたという黒いマントを貸してくれた。

「貴族学院時代のだからな。少し年季が入っているが、ルオにはちょうどいいだろう」

「ありがとう! 師匠!」

 師匠が使っていたマントなんてすごいよ! アリファーンなら涎垂らすよ!


 北の森までは馬車で行った。

 合同演習の時と違って森の入口にはルヴェールのダンジョンのような店が並んでいた。

 冒険者ギルドが設置した施設もあった。

「入口から管理してるのか」

 師匠がぼそっと呟く。

 冒険者ギルドの施設は王都のギルドの出張所のような扱いになっていてそこにはダンジョンの依頼とともに北の森での討伐や素材採集などの依頼が張り出されていた。

「依頼はいいの?」

「ああ。今回は様子見だからな。魔石なんかは常設依頼だからもし余るようだったら売ればいい」

「はい」

 ギルドでダンジョン入場の手続きをしてダンジョンに向かう。


 森の入口からは合同演習で野営地に選んだところより少し奥に出来ていた。

 ダンジョンの入口に立っている職員に許可証を見せて中に入る。

 他の冒険者もそこそこいて、順番に奥へと向かう。

 第一層目は普通の洞窟型の通路でほんのり明るい。

 奥に行くにつれて通路が枝分かれしていき、冒険者の姿は見えなくなっていく。

「地図を持っていたようだったから、他の冒険者はさっさと下層へ行ったのかもな」

 今師匠と進んでいる通路は俺と師匠しかいない。

 第一層に出てくる魔物はラット系統かスライム系統だと思うけど、まだ遭遇していない。

 採掘ポイントもまだだけど、今回は接待はされないのかもしれない。


 そう思っていると通路の先にスライムが現れた。

 なんだか、金色に光っている。

 え、金色?

「し、師匠、僕、金色のスライムって初めて見たんだけど」

「奇遇だな。俺もだ」

 嫌な予感がするけれど、とりあえず短剣で倒した。

 思い切り光って思わず目を閉じる。

 目を開けたら金の宝箱が出現していた。

 鑑定したら罠はなかったので開けたら鉱石が詰まっていた。

 見なかったことにしたい。

「とりあえず、もらっておいたらどうだ」

「うん……」

 それから、銀のスライムは銀の宝箱、普通のスライムは銅の宝箱を落とした。

 銀の宝箱にはポーション系の素材、銅の宝箱にはちょっと良い魔石が入っていた。

 やっぱり接待? 接待なの?

 スライムで普通宝箱は出ないよ!

「だ、ダンジョンの精霊さん……」

『い、愛し子、嬉しい。よ、呼びかけてくれた……』

 師匠が顔を手で覆った。


「あ、あのね……そのう、そっちへお邪魔してもいいかな? ラヴァと師匠と!」

『だ、大歓迎だよぅ』

 その声に足元が光った。師匠が俺の手を握り、ラヴァは首にしがみついた。


 光が収まると、四角い部屋だった。

 ルヴェールのダンジョンでも見た部屋。

 いたのはルヴェールで見たダンジョンの精霊さんとほぼ同じ姿の精霊。一回り小さくて、フード付きのマントは色違い。ルヴェールは赤で、こっちの精霊は水色だ。

『いらっしゃい愛し子、魔法神の愛し子! そしてラヴァ!』

 両手らしきものを広げて(マントに隠れてわからない)歓迎してくれたダンジョンの精霊は嬉しげだった。

次の投稿は18時になります。


書籍第二巻ドラゴンノベルス様から発売中です!

特典SSペーパー付の店舗様もありますので

公式ページまたは作者のX(@sakuyan_08)をご覧ください。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ