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第224話 学院二年目の始まり

評価、ブクマありがとうございます!

おかげでランクインしました!

 献上後、宰相閣下から父が呼び出され、城へ通うことになった。

 母も王妃殿下に呼ばれお茶会に行ったり、王家主催の夜会に二人そろって出席したりと忙しそうだった。イオはスピネルやウォルトと一緒に修行したり、師匠に座学を教わったりしていた。

 戻ってから一年間はギードが座学の教師になるようだ。

 カリーヌと母がマナーとダンスの教師役らしい。イオ、頑張って!!

 学院が始まるまでの間、ハンスと一緒にガラスペンを作ったり、吹きガラスでグラスを作ったりした。

 ハンスはサンドブラストの経験は少ないので見本を作ったりした。

「瓶に紋章を入れるのは弟子たちがやっているんですよ」

「そうなんだ。他が忙しいものね」

「ガラスペンのペン先を大量に作れと言われて作ったりしました。難しいですよね。溝の本数を増やしたり減らしたり、いろいろ試しました」

「溝の本数もだけどペン先の太さも人によって好みがあると思うんだ」

「そう言えばルオ様は変えてらっしゃいましたね」

「女性は細めが好きみたいだし、男性は力が強いから細めだとすぐ欠けちゃうかもって思って」

「なるほど」

 サンドブラストの下絵をハンスは描いている。ハンスは絵心があって、繊細で綺麗な絵を描くんだ。

 今回ハンスはリンゴの実を描いていて、それが描き終わったらスライムの革に下書きを写して切り抜いて作ってあった小皿に貼り、サンドブラストの機械にかける。


 俺が幻想動物系を描くとスキルが発動するかもしれないから、今回は無機物の絵で見本を作った。

 ラヴァも受肉したし、チーは勝手に召喚発動させたし、次に何起こるかちょっと怖いからね。

 このスキル、癖が強いと思う。

 でもガラス作品を作ることをやめることはできないし、上手く制御しないといけないんだよな。


「できました」

 ハンスが皿をスライムの革でしっかり包んでいる状態を俺に見せた。

「しっかりぴったり張り付いてるね。じゃあ、機械に手を入れて……」

 ゴオオオという砂が吹き付けられる音が聞こえる。細かい砂がガラスの表面を傷つけていく。

 しばらくして、ハンスが装置を止めた。中から皿を取り出し、スライム革を剥がして表面の砂を落として具合を見る。

「うん。綺麗に絵が入ってる。素晴らしいね!」

(主、凄いね。綺麗だね)

 プリュムが皿の周りを回っている。

 精霊は嬉しいと回るのかな? ラヴァもカルヴァもよく回ってるし。

 俺も自分の作品を作ろう!

 今度は何がいいかな?

 切子に再挑戦しようかな?

 ガラスペンをもっと作る?

 わくわくしてきた!


「ルオ、勉強は終わったか?」

 ぬっと背後から師匠が現れた!

「ま、まだです」

「ガラスは勉強と修行が終わってからだ。明日から学院も始まるんだからな」

「はい」

 俺はがくりと肩を落とした。

(主、元気出す)

 ラヴァが慰めてくれた。うん。義務は果たさないとね。

 頑張ろう。


 次の日、学院の門の前でタビーと会った。

「ルオ、元気だったか?」

「うん! タビーもね」

「俺は元気だよ。ダンジョンも経験できたし、課題も終えた」

「僕も課題は終えたし、ちょっとガラスも作ったから、まあ満足できた休暇だったかな?」

 ガラス作り足りてないけど!!

「今期のクラスの発表見に行こう」

「掲示板に張り出しなんだね」

「そう、あの人だかりの向こうだよ」

 学院の門からしばらく歩くと、正面の掲示板が見えてくる。

 そこに張り出してある紙を見た。

「あ、見ろよ。Bだ」

 タビーが名前を見つけてそこを指さす。

 俺の名前とタビーの名前がBクラスにあった。

「よかった~」

 タビーがそっと胸をなでおろした。

「最後にした試験の結果が反映したクラスだよね」

「そう。あと爵位な」

 タビーが頷く。

「それはわかってる。間違ってもAクラスにはならないからほっとしてる」

「だよな!」

 俺たちは揃ってクラスに向かった。


 クラスの同級生の顔触れはほとんど変わってなかった。

 担任も持ち上がりだった。

「今回は大幅な変更点が一つある。毎年同じ合同演習をしていたが、ダンジョンが出来たため、ダンジョンを使った演習となった」

 クラスがざわついた。

「ダンジョン内に泊りになるようなことにはならないように日程を組むが、北の森で拠点を作り野営をするのは変わらない。詳しいことは後日また詳しく連絡する。今日はこれまで」

 モレー先生が教室を出ていくと、みんなが一斉に話し出す。

「ダンジョンって、北の森にできたダンジョンだよな?」

 タビーが帰る支度をしつつ俺に聞いてくる。

「そうじゃない? 王都にダンジョンはそれしかないから」

「ダンジョンか! 楽しみだな! と、研究室行こう。遅れる」

「そうだね。行こう!」

 俺たちは師匠の研究室に移動した。

次の投稿は18時になります。


書籍第二巻発売三日目です!

ぜひお手元にお迎えください!

よろしくお願いします!

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