第216話 久しぶりに……
評価、ブクマありがとうございます!
おかげでランクインしました!
ダンジョン町から屋敷に戻ってきた。
さすがにみんな疲れたようで、一日は休養日になった。
「レベル上がったみたいだぞ」
「ああ、私も上がりましたよ!」
「私も上がった」
三人がわいわいしてる。俺はダンジョンマスター接待プレイショックであんまりダンジョン行った気にならなかったけど……。
そうだ。ガラスペンを作らないといけないんだ。
「あの、僕ちょっと工房で作業しなきゃいけないんだ。二日ぐらい、顔合わせないかも」
「え? そうなのか?」
「ちょっと残念です」
「無理しないで。ダンジョンで顔色悪かったから、少し心配なんだ」
アリファーンがめっちゃ心配してくれてる!
きっとすごいガラスペン作るから待っててね!
「大丈夫! 僕はみんなより魔物斃してないし、疲れも寝たらとれたよ!」
「じゃあ、頑張れよ!」
「頑張ってください」
「頑張ってね」
『チ―!』
チーがめっちゃ見送ってる。なんだろう。アリファーンに調教されすぎたのかな?
「うん。みんなも課題頑張って」
手を振って部屋を出ると後ろで悲鳴が聞こえた。
ダンジョン行ってる間はできなかったからね。俺もいっぱい残ってる。
工房で、ガラス棒を睨む。
チーがめっちゃアリファーンに懐いてるし、国旗にもなっているんだからいいかな? 髪の色も赤みががっている金髪だしね。
先日作ったガラス棒は赤い色が揺らめいて綺麗だ。
それにクリアガラスと筋状に合わせて、滲むような赤と透明のガラスのグラデーションにする。頭の先に丸い球形のガラスを着け、その中に浮かぶように国旗のフェニックスのシルエットを赤で作る。
それにペンだから持ちやすくないとダメ。
持つところは少し太く、先に向かって細くする。
「ラヴァ、お願いね」
(うん!)
ラヴァの炎がガラス棒を溶かす。
ヒヒイロカネとチーの羽が合わさった幻想的な赤のガラスがクリアガラスと混じって滲む。
オーロラのような筋状の赤色。
その先の球形にはフューミング技法で赤いシルエットの鳥。
球形の中は宇宙のような藍色に黄色が螺旋の筋を描いて鳥のシルエットを取り囲んでいた。
「できた!」
(綺麗!)
「そう思う?」
とりあえず冷えるまでこのまま徐冷庫に放置だ。
翌日に師匠に声をかけた。
「師匠、アリファーン殿下へのプレゼントできたんだけど、見て欲しいんだ」
「出来たのか?」
「できた! チーのイメージで作ったよ!」
「チーの?」
「そう!」
師匠が眉をよせていたが、見せたら顔色が変わった。
「綺麗だ。揺らめく赤が幻想的で……」
「チーの羽とヒヒイロカネを入れたらこんな色ができたんだ」
ビバ! ファンタジー!
師匠が頭を抱えた。
「プレゼントなら一度見せて、献上するから手に渡るのはあとになることをちゃんと言わないとな」
そうだった! そもそも、プレゼントしたい、から始まったんだ。
「わかった」
箱に包んで、アリファーンにその箱を渡した。
「誕生日のプレゼントなんだけど、献上品になるので、見せるだけになっちゃうの許してね」
「献上品?」
訝しみながら木箱を開けたアリファーンが目を瞠る。
「ガラスペン……」
「一応、国旗のイメージで作ったんだ。この赤色はチーの羽とヒヒイロカネで着色したんだ」
『我の羽!?』
チーがガラスペンを覗き込む。
アリファーンが一瞬嫌そうな顔をした?
「チーの……そうか」
「え、ダメだった?」
「いや、そんなことはないよ。このペンが国宝級だってことはわかったよ」
「まっさか」
「伝説のフェニックスの羽を使ったらそうなる」
「あ」
「と、とりあえずこれは師匠に預けるね!」
アリファーンのため息が背後から聞こえた。
「ルオ、プレゼントありがとう。凄く嬉しい」
「あ、ど、どういたしまして!」
にこっとアリファーンは笑ってくれてよかったと思った。
「師匠、アリファーン殿下喜んでくれたよ」
「よかったな。ハンスも仕上げて屋敷に向かっているそうだ」
「精霊教会で奉納した後頑張ってたんだね」
「弟子の面倒を見ながらだからな。時間がかかっていたが、満足する出来らしい」
「師匠、いつもありがとう」
師匠も頑張っていろいろしてくれてるよね。
「お? おお……」
不意打ちに師匠の耳が赤くなった。
師匠割と照れ屋だよね!
次の投稿は18時になります。
ドラゴンノベルス様から書籍第二巻が7月3日発売します!
書影公開されました! イラストはLINO先生です!
加筆いっぱいしましたのでぜひご覧いただきたいです!
師匠も活躍!! 水の精霊も活躍!!
特典SSペーパー付の情報は公式ページに!!
もちろん第一巻も好評発売中です。
樺ユキ先生のコミカライズコミックス第二巻が好評発売中です。
good!アフタヌーンにて好評連載中です。




