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第211話 ダンジョン探索

評価、ブクマありがとうございます!

 第一階層を順調にタビー、ルーン、アリファーンの三人は交代で出てくる魔物を倒して進んでいる。

 俺と師匠はその後ろを少し離れて歩いている。

 索敵自体はしているけど、魔物の現れる頻度的に俺たちには魔物との遭遇が今のところない。


 なのでつい。


「今日は石が転がってくる率が高いな」

 師匠が思わず呆れた目で俺を見た。

 いや、ダンジョンに言って欲しいな。

「なんかね、鑑定する前にここは採掘ポイントだなってわかるんだよね」

 そう! 今日のダンジョン壁と言うか、採掘ポイントは若干自己主張が激しい。

 なんかキラッと光ったなと目を向けて鑑定するとそこが採掘ポイントなんだよね。

「そう、なのか?」

 師匠が首を傾げて周囲を見渡した。

「前と同じだと思うが……?」

 師匠には起こらない現象なのかな?

 第一階層に出る魔物はスライムだけ。

 広さとしては下層に比べると一番狭いけれど、結構広い。

 前回は隈なく歩いて終わったよなあ。

 まだ、半分も歩いてない。

「師匠、今日はどこまで行くの?」

「下に降りる階段を見つけたら終了だな。初めてのダンジョンだからな。見つからなくてもある程度時間が経ったら戻るようにする」

「わかった」

 前の三人は張り切っているみたいだから、階段はすぐに見つかるかもね。


 見つかりませんでした。


「あれ? こっちはきたな」

「そうですね」

「あっちは行ってないからあっちに行こうか」

『チチー!』

 相談をしながらあっちうろうろこっちうろうろ。

 マップは?

 ちゃんとマッピングしてる?

「僕、ダンジョンはマッピングするのが普通だって思っていたけれど」

「あ、ああ。俺もあまりに基本だったので、注意するのを忘れていた」

 師匠も忘れてたなら仕方がないね!

「前、マッピングしたマップがあるから見せてもいいかな?」

 収納に入れっぱなしだったそれを取り出した。

 記憶術で照らし合わせても、道が変わったとかはなかった。

 そして今いる場所を確認すると三人に近づく。


「みんな!」

 俺が声をかけるとみんなが一斉に振り向く。

「あれ? いいのか?」

 タビーが首を傾げる。

「第五階層までは離れているんじゃ?」

 ルーンも首を傾げる。

「ルオ、手に持っているのは……」

 アリファーンがはっとした顔になる。

「第一階層のマップ」

 マップを広げて見せた。

「今いるところはここ」

 そして現在地を示した。

「誰もマッピングしないから、迷うんだよ? そもそも、入口に戻れる?」

 俺が言うと、みんながあっと叫んで顔を見合わせた。


「では私がマッピングをしよう」

 真ん中を歩くアリファーンがマップ係になった。

 筆記具と紙は俺が貸した。マップは現在地確認のためなので、覚えてもらって仕舞う。

「じゃあ、階段発見頑張って」

 そう言って離れようとすると、近くの壁に採掘ポイントを発見してしまった。

 ぽろっと石が剥がれ落ちて、俺の足元に転がってくる。

 それを拾って、マジックバッグに仕舞うと師匠の元へ戻ろうと……。

「待って!」

 タビーに止められた。

「い、今のは?」

 ルーンがアワアワとしている。

「ルオ、今のはちょっとおかしいと私も思う」

 えー。おかしいの?

「まあまあ、とりあえず、そこは放置で頑張れ」

 師匠が割って入り、事なきを得た。


「放置……」

「え? 放置?」

「放置、なんだ……」

 アリファーン、ルーン、タビーが呟く言葉を背中に聞きつつ、師匠の後ろに。

「おかしいのかな?」

「もう慣れたから俺はあまり感じないがな」

 採掘ポイントさんが頑張ってるだけなんだけど。

 ちょっと待って。

 師匠、あまり感じないって言った!

 ちょっとは感じてるってこと?

「師匠……」

「ほら、動き出したぞ。行こう」

「はい」

 はぐらかされたかな?


 それから階段を無事に発見し、ダンジョンを出た。

 スライムから出た魔石はそれぞれが記念に持ち帰るそうなので冒険者ギルドには寄らないで、馬車に乗り込む。

「もうすっかり日が落ちてるな」

 タビーが若干疲れた顔で言う。

「迷ったのがいけなかったね」

 苦笑したアリファーンが頷く。

「すみません、マッピングするって気付かなくって」

 ルーンがしょげている。

「いや、私も気づかなかったし」

「俺も気づかなかったから」

 そしてアリファーンとタビーが慰めてた。


 俺の収納には今日の収穫の石が50個以上入っていた。

 採掘ポイント仕事しすぎな件。


次の投稿は明日になります。


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