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第210話 とうとうダンジョンへ!

評価、ブクマありがとうございます!

おかげさまでランクインしました!

 それぞれの部屋に案内されて、ダンジョンへ向かう支度をする。

「ルオ様、お支度は手伝わなくてよろしいのですか?」

「大丈夫。一人で装備できるよう、ちゃんと練習してるし、学院でも装備してるの見ているでしょ?」

「そうなのですが、やっと侍従の役目が果たせるかと思ったのですが」

 ちょっとギードが残念そうにしている。

「ギードも大変だよね。母様とカリーヌに振り回されて」

「いえ、ダンジョンで魔物を狩るのは別に構わないのですが、侍従見習いの役目がおざなりになってしまっていて大変申し訳なく……」

「え、いいんだよ。母様のお願いは断れないでしょ? 父様も何で止めないかな」

「奥様のご希望は旦那様にはお断りできないことなのでしょう」

 確かに。うちで一番力を持っている人だからね。

「では、私は下がります」

「うん。ありがとう」

 ギードが部屋を出て行って、旅装から、ダンジョン用の装備へと着替えた。

 小型のマジックバッグと、短剣と杖を装備してローブを羽織る。

「よし、完璧」

 部屋を出ると、ちょうど出てきたタビーと会った。

「いよいよだな」

 タビーの目がキラキラしている。

「うん」

 タビーと一緒に俺たちは玄関へ向かった。


 この屋敷は町の中心にあるので、ダンジョンまでは馬車で移動だ。

「いいか、ダンジョンでの行動予定をもう一度おさらいするぞ」

「はい!」

 師匠の言葉に俺たちは声を揃えて頷く。

「それと精霊のみんなにはあまり手助けしないようお願いする」

(なんでだ?)

 アームが首を傾げた。

「本人の力でどこまでできるかみたいからだ。普段の鍛錬を見守る感じでお願いしたい」

(なるほどね!)

(わかった)

『……我もかいな?』

 精霊のくくりではないチーが師匠に訊く。

「お願いします」

 師匠が頭を下げる。

「チー、よろしくね」

 アリファーンがニコッと笑うと、チーの目がハートになった気がする。

『しゃ、しゃーないな!』

 チー、めっちゃ嬉しそう。何もするなよと言われてるんだけど、わかってるのかな?

(主、僕も?)

「そうだね。前にダンジョンに入った時と同じでお願い」

(わかった!)

 ラヴァは定位置の肩に乗った。


「冒険者カードが必要って知らなかったよ」

 アリファーンは王都で冒険者ギルドに入ってきてもらった。

 王宮にギルドマスターを招いたらしい。

 さすが王族。

 ルーンとタビーはこれから冒険者ギルドで冒険者登録をする予定だ。

 馬車がギルドの近くに止まり、師匠とタビーとルーンが降りて手続きに向かう。

 しばらくすると帰ってきた。

「冒険者になったぞ!」

 タビーがギルドカードを見せてくれた。

「私もです!」

 ルーンも見せてくれた。二人の目が輝いている。

「さ、行くぞ」

 師匠が笑いをこらえながら乗り込んできて、ダンジョンへ向かった。

 街を出たらダンジョンの入口よりだいぶ手前で馬車を降りた。

 以前より賑わっているようで、中に入っていく冒険者が多くなっている。

 入口付近にたむろって中へ入ろうとする人たちに声をかけている人たちもいる。

「師匠、あの人たちは?」

「仕事を探しているポーターか、パーティーメンバーを探しているかだな。一応行商は町の広場でしか許可してないからな」

「なるほど」

 タビーが感心したように頷く。

「だが、臨時のパーティーは気をつけた方がいい。中には善くないものもいるからな」

「はい」

 俺たちは神妙に頷く。

 そうだね。ダンジョンは危険だからね。

 危険なのは魔物ばかりじゃないよね。


「さ、行こう」

 俺たちは師匠の引率で、ダンジョンに入った。

 薄暗い洞窟のような入口は以前と変わらなかった。

「す、少しひんやりしてますね」

 ルーンがマントの袷を握りながら言う。

「日が当たらない空間だからな。よし、隊列を組め」

 タビーが一番前、次にアリファーン、その後ろにルーンの順で進む。

 俺と師匠はその後ろに少し離れて進む。

「これって、レベル差のせい?」

「そうだ。ダンジョンに入ったことがないし、合同演習ではそれほど魔物に遭遇してないしな」

 俺もレベルが上がるほど、戦闘はしてなかった。大物は師匠が仕留めたし。

 そんな話をしながら歩いていると、採掘ポイントを見つけてしまって、石が転がってくる。

 仕方ないので、インベントリに仕舞った。

「階層が深い方がレアな石が出るのか?」

「石がどこで出たかは紐づけしてないからよくわからないかな」

 インベントリに突っ込んでるからね。インデックスつけてないし。と言うか整理できるのかな?

「鑑定で出るかもしれないな。どこで拾った石とか」

「そんなに詳しくは出ないと思う」

「わからないぞ。熟練度をあげれば」

 そう師匠と話しているうちにタビーたちは魔物と遭遇したみたいだ。

 スライムのようだ。タビーが危なげなく倒した。

 そうして第一階層を俺たちは奥へと進んだ。



次の投稿は18時になります。


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