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第240話 魔王シャールブとの戦いと拮抗

「これで終わりだ!ブレイブソード!!」

勇者ルーカスは勇者の力を込めた一撃の斬撃を魔王シャールブに向けて放った。



「ゲヘナゲート。ダークスラッシュ!」

魔王シャールブは禍々しいゲートを開いてそこから放たれる禍々しい力によりシャールブを拘束していた氷の魔法は砕け、傷を癒し、シャールブの力が大幅に強化される。


大幅に強化されたシャールブは右手を振り下ろし、ダークスラッシュを放ってブレイブソードの斬撃を相殺させた。


「悪魔たちよ、ゲートを守護しなさい。」

ゲヘナゲートからさまざまな強力な悪魔たちが続々と生まれ落ちる。


「そんな、これが、魔王シャールブの力…」

アリルは召喚されたゲヘナゲートの禍々しい力に圧倒される。


「怯むな!!」

一匹の龍が空から飛んできて1人の人物が飛び降りてきた。


「ドルジェ!?貴様ぁ!!!」

空から舞い降りた屈強で美しい女性、大将軍ドルジェが現れ、シャールブは驚愕の表情を浮かべる。


「貴様の支配もこれで終わらせる!!勇者ルーカス、行けぇ!!」

ドルジェ将軍は重力落下を利用して加速してゲヘナゲートに向かって落ちていく。

ゲヘナゲートを守護する悪魔達が迎撃に向かうが瞬く間にドルジェ将軍に切り裂かれて突破されていく。


そしてついに、ゲヘナゲートを大剣から放たれる強力な一撃で一刀両断した。


ゲヘナゲートが破壊されて大きな爆発が巻き起こった。


「ドルジェ将軍!ありがとうございます!ブレイブパワー!!」

ドルジェ将軍に礼を言ったあと、ルーカスは勇者の力を高めた。


「ふざけるな、ふざけるな!!こんなところで私が、私が終わるわけないだろう!!私は、私は悪魔の王、恐怖の象徴の魔王!私は…魔王シャールブなんだぞ!大悪魔の闇刃!!!」

魔王シャールブはゲヘナゲートが壊されてゲヘナゲートから供給されていた力が絶たれて力を失う。

しかし、周りに残った力を即座にかき集め、自身の右腕を巨大な闇の刃に変え勇者に斬りかかった。


「だから、ここで終わらせるんだ!!ブレイブ インパクト!!!!」

勇者の力が濃縮され、ルーカスの拳から放たれた強力な一撃が魔王シャールブの大悪魔の闇刃を砕き、魔王シャールブの半身を吹き飛ばした。


「グゥ!!こ、これくらい、大悪魔である私はかい、ふく…できない!?なぜだ!?崩壊が、止まらない!?いやだ、まだ、まだぁーー!!」

勇者の力が濃縮されたブレイブインパクトの力は攻撃を受けたものの存在自体を破壊する。

今回は魔王シャールブの肉体の存在がブレイブ インパクトで破壊されて崩壊したのだ。

ブレイブ インパクトは強力な勇者の正の力による破壊の衝撃。


破壊光線と同じ特性を持つ最強の一撃なのだ。


魔王シャールブは身体が崩れていき、やがて黒いモヤとなり消え去った。

今ここに世界を支配していた魔王の一柱がまた落ちた。


真の勇者によってまた魔王が討伐されたのだった。






ドルジェ将軍の軍が砂塵を上げながら向こうに見えて近づいてくる。


「我が宿敵、魔王シャールブは勇者ルーカスが討ち取った!!勇者ルーカスに、その仲間に、そして、大王国エリシュオンと大王アリアに最大の感謝を!!」

大将軍ドルジェは大剣を大地に突き刺し、そう言って拳と掌を合わせて頭を下げて武人の礼を取る。


「いえ、ドルジェ将軍がいなければどうなっていたかわかりません。」

ルーカスはそう言ってドルジェ将軍に答えた。


「私は、いや、エバーデールはこの大恩に報いるために大王国エリシュオンのために剣を振るうこと誓おう。だが、その前にやる事がある。」

ドルジェ将軍はそう言って大地に突き刺してあった大剣を引き抜く。


そして、ドルジェ将軍の軍が、エバーデール軍がこの場に到着する。

その数、騎馬隊だけで数万人の大軍だ。

小国であるエバーデールがなぜこの規模の大軍を用意できるかと言うと守りを大王国エリシュオンに信頼を置き、任せたからだ。今この周辺国に世界大同盟に加入した我らエバーデールを攻めることのできる勢力はいない。

つまり、守備はそこまで気にしなくていい。

守備の兵も全て動員した兵力でドルジェ将軍は兵を動かした。


なぜか?


「これよりエバーデールは魔王シャールブ領に攻め込む!!烈火の如く攻め入り悪魔たちを攻め滅ぼせ!!この戦いでもう我らは小国ではなくなる。広大な領地を得て、列国に並び立つのだ!行くぞ、全軍進軍開始!!!」


ドルジェ将軍はそう言うと全軍を率いて魔王シャールブ領に攻め入った。



ドルジェ将軍はその後、烈火のごとく砦や城を落としていき、魔王シャールブ領の半分以上まで侵攻するも悪魔貴族たちの激しい抵抗を受け、全てを侵略するまでに至らず。

しかし、エバーデールはこれで国土を大きく拡大することに成功し、小国ではなくなった。


世界大同盟は侵略行為は行わない。しかし、これは防衛の延長線上である。それが今回の大義名分。

世界は認知した、あっという間に魔王を打ち倒してしまう世界大同盟の武力を。

大王アリアの戦力は世界を支配する大王の1人であると。


そして、魔王シャールブは大王ルーの派閥だ。

魔王シャールブを討ち取るということは明確に大王ルーと敵対すると言うことである。


これでナラが思い描いた三すくみの状態となり世界は拮抗することとなる。




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