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第239話 激動

「我ら大国エルランドは大王国エリシュオン 大王アリアを盟主とする世界大同盟に加わり共にこの世界の苦境に立ち向かう!」

森の国 エルランドの守り人が民衆の前に立ち、世界樹を背にして高らかに宣言した。


「我ら獣王国は大王国エリシュオンと共に戦う!世界大同盟に加わり巨悪に立ち向かう!」

獣王国 獣王が国民を前にそう宣言した。

国民である獣人たちは待っていたとばかりに雄叫びと歓声をあげて士気が最高潮となる。


大国であるエルランドと獣王国が世界大同盟に加わる声明を上げ、世界は激震した。

なぜならば、これで大王アリアは大王ルー、大王バーバルを凌ぐ領土をまとめる盟主となったからだ。



そして、一気に国々は動き始める。


「今こそかつてのエバーデールを取り戻さん!!腐敗した王族の首を取り、魔王シャールブを討つ!!雌伏の時は終わった!皆のもの今こそ立つ時だ!!」

大将軍ドルジェは剣を掲げ、兵を率いて王都に向けて出陣した。


エバーデールが大将軍ドルジェの下に大反乱を引き起こしたのだ。


ドルジェの出陣を機にエバーデール各地で散り散りにされた大将軍の配下達も息を合わせるように武器を取り反乱軍として立ち上がる。


大将軍の指揮の元、瞬く間にエバーデールの各地は反乱軍によって制圧されていった。


そもそも各地の抵抗は少なかった。大将軍がどれだけ強いかはどの国よりも自国の者がわかっているため、大将軍と戦うならば潔く降参する者やそもそも王家への忠誠ではなく、大将軍に政権を握ってほしいと思い賛同する者。

魔王シャールブの息がかかっているものは最後まで抵抗したが大将軍の敵ではなかった。


「や、やめよ!ドルジェ!!貴様、自分の国を自分で滅ぼす気か!!!」

肥えた王は唾を撒き散らしながらドルジェに怒号を浴びせる。


「エバーデールを腐られたは貴様だろう。魔王シャールブの傀儡に堕ちたクソ野郎。国のために兵や民が戦い、必死に国を守ろうとして殺されていく中で貴様はこともあろうにその元凶であるシャールブに魂を売り、国を売り、そして民を売った。」

ドルジェはそう言ってエバーデールの国王を睨め付ける。


「や、やめろ!我はエバーデールの王であるぞ!!」


「貴様を守るために剣を払っていたことに虫唾が走る。やっとその肥えた腹に剣を突き刺さる。」

ドルジェはゆっくりと近づいていき、剣を構える。


「や、やめ、グボァ!!」

そして、エバーデール王の腹に剣を突き刺し王を絶命させた。



そしてついに、反乱軍は王城を落とし、王族の首を刎ねた。


ここまでで反乱を起こして5日目だ。

綿密に練られた計画と大将軍の武力と統率力により反乱は数日で成った。


魔王シャールブが軍を送る間も無く反乱は成ってしまった。


「くそっ!これはやられましたね。しかし、約束通りエバーデールを地獄に変えるだけです。悪魔たちよ、好きなだけ遊んで殺しなさい!」

やっと軍の準備を整えた魔王シャールブはエバーデールに進軍を開始し、国境付近まで軍を進め、悪魔達の大軍をエバーデールに放とうとしていた。


「そんなことはさせませんわぁ!!」

ある少女の声が響き渡った。


「なにっ!?」

魔王シャールブは謎の声に驚いた。


そして、空を見ると大量の龍たちが隊列をなしてこちらに凄まじいスピードで向かってきていた。


「エバーデールはすでに世界大同盟の仲間です。我らの仲間に手を出すことは私が許しませんわぁ!龍軍、一斉掃射ですわぁ!!」

龍軍を率いる赤龍アドネスになったアリアがそう言って、龍軍にドラゴンブレスの一斉掃射を命じた。


「そ、そんな。龍軍だと!?竜王ダイヤの必殺の軍が本当に従っているのか!?ちぃ、一旦引きますよ!」

魔王シャールブは竜王ダイヤの龍軍の力を知っている。かつての三大王最強軍相手に分が悪いと判断して即座に撤退を決める。


身を翻して撤退しようとしていたところに新たな声が響く。


「いや、ここで終わりだ。」

龍から飛び降りてきたのは勇者ルーカスと勇者パーティーだった。


「なっ!勇者ルーカス!!」

魔王シャールブの前に勇者パーティーが突如として飛び降りてきた。


「光の加護!!」

アリルはパーティー全体に光の加護をかける。


「ドラゴンブレス!」

龍人のアベリオが奇襲でドラゴンブレスを放ち、魔王シャールブのその身を焦がす。


「くっ!?」

魔王シャールブはいきなりの急襲に防御が間に合わず、アベリオのドラゴンブレスをもろに喰らってしまい、プスプスと身体の至る所が焦げる音が鳴る。


「大強撃!!」

ドルフがドラゴンブレスで焼かれ怯んでいる魔王シャールブを強力な殴打で殴り飛ばした。


「フロストバインド!」

マーミヤは殴り飛ばされた魔王シャールブを凍てつく氷の魔法で拘束する。


「これで終わりだ!ブレイブソード!!」

勇者ルーカスは勇者の力を込めた一撃の斬撃を魔王シャールブに向けて放った。


まさに最高の連携。


魔王シャールブに勇者の光の剣が迫る!


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