マンモス詐欺師!
俺とガーネット。さらに、新たに仲間に加わったランは街から出た。
それから、ほどよい高さの草が生い茂るフィールドを歩く。
すると、前方に公衆トイレが見えてきた!
「おーい、みんな! トイレは大丈夫か?」
俺の呼びかけに、まずはガーネットが答えた。
「はーい、行きたいのだっ! ついでに、自販機でジュースも買うのだっ!」
遠足気分かっ!
どうやら、ランもトイレに行きたいらしい。
「すいません。私の内からわき起こる、欲望を放出して……。快感を味わいたいので、行きます!」
トイレまでも、エロく表現した!
俺が待っていると、ガーネットが先に終わったらしい。
「ロアス! 300円までなら、欲しいジュースを買ってもいいか?」
テンションが、完全に遠足じゃないかっ!
女の子たちが用をすませたので、俺たちは再び歩きだした。
目指すは悪のアジト、魔物建設(株)だ!
いや待て、前方に何か巨大なヤツがいるぞっ!
ガーネットが叫んだっ!
「あれは、マンモスではないかっ!」
すぐさま、ランが反応する!
「マンって言うから、私てっきり……」
ランにそれを言わせちゃダメだっ!
データが消えるかのごとく、この冒険が終わってしまう気がする!
ふう、間に合った! 何とか、ランの口を俺の手でふさいでおいた。
でも、ずっとふさいでいるのも息ができない。
俺は、ランの口に自由を与えた!
「ゆ、勇者様! いきなり何をっ!?」
「今、ヤバいワードを口走りかけただろっ!?」
「違いますよっ! 私は、こう言いたかったんです! マンモスの形って、男性の……もがもが」
いずれにしろヤバいので、俺はまた口をふさいでおいた。
その時、マンモスが近づいてきた!
そして、俺たちを見下して笑う。
「ふっふっふ、一組か。シングルパーティで、この俺に挑むとはな! 俺は、このフィールドのボスだぞっ!」
早速、ざまぁのスイッチが入ったか?
マンモスはさらに続ける。
「俺は、マルチプレイじゃないと死なないモンスターだぞっ! 仲間を連れて出直してこい!」
このマンモス、マルチプレイをさせて金をふんだくるつもりだっ!
これはマルチプレイ詐欺だっ!
俺がにらんでもマンモスは平気そうな顔で、
「さあ、マルチプレイしろっ! このグレートマンモス様は、みんなで挑まなきゃ勝てないぞっ!」
原始時代の絵面しか浮かばない!
マンモスはネット掲示板のように、めっちゃ煽ってくる!
「どうした? もしかして、ぼっちパーティなのか? 回線を繋げよ、仲間がいるぞ!」
こいつ、完全な詐欺師だっ! 悪徳のマンモス企業に勤めてそう!
みんなが騙されないために、ここで成敗しておかなくては!
俺が剣を抜いて構えたら、ランが止めた!
「勇者様、ここは私にお任せ下さい!」
「無謀だっ、ラン! ヤツは、マルチプレイじゃなきゃ倒せないんだぞっ!」
「大丈夫です! 私は色じかけで、他プレイヤーからアイテムをたくさんもらいました! 他プレイヤーの魂が宿るアイテムなら……」
「おおっ、何をもらったんだっ!?」
「薬草、99個! 解毒剤50個!」
「倒せないじゃん! それより、慎重にもほどがあるぞっ! 下手したら、道具屋として生計を立てられる数だからっ!」
「勇者様。やられたら、手当て……して下さい!」
なぜだっ、ものすごくドキドキする!
ともかく、ランはグレートマンモスに向かっていった!
だが、もしマンモスの一撃が即死レベルなら……。ランが死んでしまう!
俺は走って、ランを追い抜く!
「チート魔法を食らえ!」
俺は、巨大な火の玉を発生させる! それを、グレートマンモスにぶつけた!
炎に包まれたグレートマンモス!
ところが、炎はすぐに消えてしまう!
「さあ、二ターン目を始めようかっ!」
俺たちと、グレートマンモスの二ターン目が始まった!




