ランのエロさがにじみ出てる回。ついでに、ドラキュラ部長を倒す回。
「覚悟しろっ! 第二形態を見せてやる!」
ドラキュラ部長は、二度も同じセリフを吐いた。
どうやら、第二形態を赤裸々アピールしたいらしい。
「はあああっ!」
ドラキュラ部長は力をためた! す、すごい力だっ!
ランがふらついているので、俺は両肩をつかみ支えた。
「大丈夫かっ、ラン!」
「ゆ、勇者様ありがとうございます……。すごい力、天地がゆれています!」
ランの胸もゆれてる!
「ほあああっ!」
武道館ライブ並みに、大絶叫したドラキュラ部長! どうやら、変身が終わったらしい!
ドラキュラ部長は俺をにらみつけ、
「待たせたな! これが第二形態だっ!」
「ただの、でっかいコウモリじゃん!」
「なめるなっ! 僕の本名は、降森左衛門!」
「何、その浮世絵になってそうな名前はっ!」
「貴様、よそ者だなっ! 降森と言えば、この辺では札付きのワルだったとみんな言うぞ!」
「ほんとかよ!? 何をやらかしたんだ?」
「明け方、立ち入り禁止の廃トンネルに潜入!」
「それ、コウモリの習性だろ!」
「その廃トンネルで子作りした!」
「それも、コウモリあるあるだからなっ!」
「立ち入り禁止の廃トンネルで、僕はハーレムだった!」
「全部コウモリの日常だろ! 言ってることが、夏休みの絵日記と変わらないぞっ!」
「なにぃ、僕の武勇伝を夏休みの絵日記だとぉ!? ほえ面かかせてやる!」
コウモリ部長は空を飛んだ! 俺の上空で、旋回している!
「勇者、貴様をミンチにする! 奥義『コウモリ弾丸』!」
コウモリ部長は、急降下してきた!
俺は剣を引き抜いて一言。
「うるさい」
コウモリ部長を地面にはたき落とした!
コウモリ部長は涙目で、
「おい、僕はハエかよっ!」
俺はうなずいて、
「コウモリ部長。いや、降森左衛門! 年貢の納め時だっ!」
「くっ、こうなったら刃向かうまで! って、時代劇テンプレかよっ!」
そう言いながら、焦るコウモリ部長。奴に向かって、俺は剣をふり下ろした!
ぽこっ。
コウモリ部長は嬉しそうに、
「ああっ、剣のマッサージ! 気持ちいい!」
しまった、チートが切れたようだっ!
ランが心配そうに、
「ど、どうしたんですか!? 勇者様っ!」
「俺の、最強チートが切れたようだ……。敵を攻撃しても、マッサージになってしまう!」
「そうなんですかっ! じゃあ、こうしましょう!」
「何か、いい提案があるのかっ!」
「わ、私の体を太くて固い剣でマッサージして下さい!」
「それ、提案じゃなくて願望だからなっ!」
でも、俺が妄想してるとコウモリ部長はキレだした!
「勇者めっ、必ずぶっ殺す!」
うおっ、耳が痛い!
「ふはははっ! 僕の超音波で苦しむがいい!」
コウモリ部長めっ!
相変わらず、コウモリの習性しか実践しない奴だ!
俺は超音波に苦しんでいる。その最中、ランがコウモリ部長と対峙した!
「女、ようやく僕のものになるか?」
「あなたが、しりとりで私に勝てばいいですよ!」
「ふっふっふ、勇者は弱くなった。僕の勝ちに変わりはない。いいだろう!」
「やりましょう!」
ランがそのセリフを言うと、エロく聞こえる!
「まずは……、『コウモリ部長』。『う』だぞ!」
そう言ったコウモリ部長は、顔色を変えた。なぜなら、ランがすばやく返したからだ!
「『うに』!」
「に……『肉』、『く』だ!」
「『国』! また『に』ですよ!」
「にだと! まさか、ドラキュラの嫌いな食べ物を言わせる気じゃ……。絶対言わんぞっ、『日課』!」
「『かに』!」
「また『に』か! う~ん、『ニートの俺が勇者に転職したら、異世界ハーレムを体験できた』!」
「『谷』!」
「に……に、『煮物作ってみた』」
主婦ブログかよっ!
苦しそうなコウモリ部長。一方、ランは笑顔で答える。
「『他人のそら似』!」
コウモリ部長は、ショックを受けているようだ!
「な、何という強さだ! まるで歯が立たん……」
頭を抱えるコウモリ部長!
その隙に、俺は叫んだ!
「ラン、ちょっとこっちに来てくれっ!」
ランは嬉しそうに、俺にくっついた!
「これが目的ですよね? ほら、私の胸に手を当ててぇ!」
さすがだっ! ステータス、『手のすばやさ2000』はダテじゃない!
「がんばってね、勇者様!」
うおおっ、ランの応援で力がわいてきた!
「……って、しりとりに悩んでる場合じゃない! 勇者めっ、超音波を食らえ!」
甘いぞ、コウモリ部長!
俺はバリアーを張ったまま、コウモリ部長に突撃した!
「成敗!」
俺は、コウモリ部長を一刀両断!
さらに、魔物たちを閉じこめていた牢獄を消滅させた!
悪徳企業から解放された魔物たち。俺にお礼を言った後、去っていった!
ため息をつく俺に、ランが抱きついてきた!
「ちょっ、どうしたラン!」
「勇者様。私の胸を触ったでしょ」
「触ったというより、触らせてもらった……」
「触ったからには、タダでは返しませんよ……。私の部屋で続きを!」
「い、いきなりは困る!」
そう言いながらも、嬉しい俺だった!




