婚約破棄をなかったことにするには計画的に(ループ2回目Ver)
王城、大広間
アラン(また……戻ってきたのか……あの、地獄のセレモニーへ)
目の前には青いドレスを着た令嬢リリィ、そして背後には笑顔のエミリア
クラリス(システムボイス)
「※周回モード発動※ ユーザーは“婚約破棄イベント”を選択しました」
「リリィ・オルタンシア嬢。貴女との婚約は――」
《まてまてまてぇぇぇい!!これ、また破棄したらバッド確定だろ!?》
オレは、脳内で高速に思考する。
「? 殿下、いかがなさいましたか?」
リリィが怪訝そうな面持ちで訪ねてくる
突如、目の前に選択しが浮かぶ
1.「やっぱり婚約破棄はナシで!(土下座モーション)」
2.「婚約破棄するが、代わりに新しい婚約者をその場で指名する」
3.「婚約破棄はするが、全員で“婚約破棄ダンス”を踊って誤魔化す」
4.「婚約破棄したフリをして、裏でリリィと契約(魔法的な意味で)」
『前回は“フラグ全折り→世界消滅”という流れだった……
つまり、ヒロイン全員の攻略フラグを立てる必要がある!!!』
ふいにクラリスの声が脳内に響く
『補足説明:現在の世界は【乙女ゲー開発版(EXマルチ√対応)】。
私を含め全ヒロインが“王子攻略”に切り替わっております。お気をつけて♡』
『な、なんだって、、、?!』
そこに突如空間を割き現れる影
魔王「よっ、また会ったな王子!婚約破棄だかなんだか知らんが……今度こそ、菓子勝負で勝つからなッ!」
リリィ「……本当に、王城の秩序とは……」
エミリア(にっこり)「アラン様。今回の選択、楽しみにしてますね♡」
とりあえず今は俺の破滅フラグを無かったことにしなくては!!
1を選択
アラン「……ごめん、やっぱ婚約破棄やめとく!!リリィ、オレが悪かったッ!!」
(王子、唐突に地面に頭をつける)
空気がフリーズした。
魔王「え?おまえ、殿下だよね? え?それ正面から床に……?」
リリィ「は……はいぃぃ!?な、何事ですの!?」
エミリア(ひきつった笑い)「アラン様、いったいどうして!?」
クラリス「※好感度変動中※」
リリィ +30(動揺しながらも庇護欲)
魔王 +15(バカは嫌いじゃない)
エミリア ???(データ改ざん中)
王様「……こほん。そ、そんな真摯な謝罪を受けた以上、儂も王として取り消す他あるまい。
婚約破棄はなかった!この件はこれで――終了だッ!」
廷臣「(はぇ~第二王子ってああ見えて真面目だったんすね……)」
侍女「(お顔もいいのに頭下げられるなんて……惚れちゃうかも……)」
リリィ「ま、まったく……そんな格好で謝られても……でも、婚約者としての責務を果たす覚悟があるなら、私も応えますわ」
魔王「フン、へぇー。あんた、そこまでしてリリィに未練があるとは思わなかったけど……まぁ、面白いからよし!」
エミリア「……ふふっ、いいですね。周回って、やっぱり楽しいです♡
次はどんなルートに進むのか、ワクワクしてきました」背後にバットを隠し持ちながら
(※クラリス、こっそり“世界ルート分岐”を再設定中)




