家庭科スキルが暴走する件について
とりあえず、断罪ルートは潰した。
安堵した俺は、すべてを忘れ自室へと戻る。
ガチャ
「はっ!?」
総ピンクな壁紙。ラブリーな装飾品。天蓋つきの白いベットに猫足のソファ。
なんとその上には俺を刺繍したクッションが。
「……俺の顔のクッション作ったの!?いつの間に!?」
おそるおそる入り様子を伺うが人の気配はない。
一体どういうことなんだ。とベットに腰かけたところで、意識が遠のく。
今日もいろいろありすぎたなぁ。。。。。スヤスヤ
ハッ!!
リリィ「おはようございます、アラン様。今日は私が焼いた**パンケーキ・オブ・ザ・ヘヴン(※超高級素材)**ですわ!」(※パンケーキがもはや魔法陣みたいな模様)
アラン「いや、なんか変な属性ついてそうだし、食べたら強化バフ入りそうだし……って、うまッ!?!?」
リリィ(うっとり)「ふふっ♡口元についてますわよ……ぺろっ」
アラン「ちょっ……ヒロイン力、高すぎィィィ!!」
どぎゃあああああん!!!扉が吹っ飛ぶ
「殿下ァァァ!朝から女子の部屋でなにしとんじゃァァァ!!」
魔王「私だ!私にも朝食作れ!あと、菓子勝負リベンジだァァァ!!」
エミリア(謎の微笑)「……なんだか、イベント過密ですね♡」
アラン「待って、ここ俺の部屋だから!!だれなんだよこんな内装にしたやつは!!」
リリィがものすごい微笑みを浮かべている。お前かぁああああ!!!!
魔王「いろいろめんどくせー!!とにかく菓子勝負だぁ!!」
王城・特設キッチンスタジアム(魔法強化型)
実況:クラリス
「さぁ始まりました!《王都スイーツ・オブ・ザ・イヤー非公式バトル in 王城》!
本日の対決は、王子をめぐる恋の火花をスイーツにぶつけたこのお三方!」
\\パァン//(※火花エフェクト)
えんとり~なんば~1 リリィ=オルタンシア(正妻力Lv99)
「お菓子は愛情♡ 殿下のお口に合うものしか、作る気ありませんわ!」
(材料:希少種“ミルクユニコーン”の乳、七色ベリー、幻の小麦)
えんとりぃなんばーぁ2 魔王(種族:マジで魔王)
「料理スキル?ねーよ。けどな、火力はある。お前の心、焼き尽くす♡」
(材料:地獄の三ツ星卵、煉獄蜂蜜、隕鉄の鍋)
えんとり~なんばぁ3 エミリア(物理的正ヒロイン)
「私のバットが火を噴く!大地を割る!殿下の心を打ち砕く!」
(材料:未精製小麦・未精製砂糖・消毒前卵・しぼりたて牛乳)
クラリス「リリィ選手、テンポよく材料をこねていきます!
う、美しい……彼女、泡立て器回す姿で宮廷舞踏会に勝ちましたからね!」
リリィ「アラン様の好みは、ふわっとした甘さ。覚えていますわ♡」
魔王「こっちは魂ごと甘くしたるわーーッ!!ファイヤァァァァァ!!」
エミリア「バットでこねる。バットで慣らす。バットで型を抜く(?)」
完成!
リリィ「“エターナル♡ラブケーキ”ですわ」
(外はパリッと、中はとろける、見た目は完全に高級店)
魔王「“恋のスーパーノヴァ爆熱団子”」
(湯気の代わりにオーラ出てる。物理攻撃力:高)
エミリア「バットフォーエバークッキーです!」
(素朴な味が逆に新鮮?庶民力:劇高)
試食ターイム!
アラン(エターナルケーキ)「……うま……!あまっ……なんか……婚姻届にサインしそう」
アラン(爆熱団子)「あッッッつ!?!?でも……うま!?
なにこれ、唐突に初恋の記憶が蘇る味なんだけど!!?」
アラン(庶民クッキー)「なんか、めっちゃ落ち着く。癒されるぅぅぅぅ!!!!!」
クラリス「――ドローッ!!
好みと戦慄と衝撃と味覚の記憶が混ざりすぎて、王子が判断不能になりました!!!」
ぴよぴよぴよぴよ。。。。(※アラン、脳内に花が咲いてる)




