第46話 剣に刻まれたもの
「おいおい、かなり派手にやったなぁ。大丈夫なのかよ。」
テルゼがギアト達を見て言う。
「あぁ、怪我とかはないぜ。ちょっと熱くなりすぎたな。すまんギアト。」
「まぁ、自分も怪我とかないんで大丈夫ですよ。」
「しかしこれほどとはね。ますますあなたに興味が湧いてきましたよ、ギアトさん。」
ネルが顎に手を当ててニヤニヤしながら言ってくる。
「あまり人の詮索はしないほうがいいですよ。」
リフカがネルを咎める。
「ネルさん達も中々の腕前でしたよ。一瞬でも油断したら危なかったです。ランキングなんかかなり上位じゃないんですか?」
ギアトがそう言うとゴルトが驚いた反応を見せた。
「おい、ギアトさんよまさか俺達のランキングしらねぇのか!?」
「え?は、はい。ランキングとか全く気にしていないので…」
「ランキング通知書持ってるか?そこに俺らのランキングが書いてあるぜ。」
ランキング通知書とは、ギルドから渡されるもので、自分の現在の冒険者ランキングとポイントそして上位100名の最上位層の冒険者の名前が記載されているもので、ランキングは月に一度更新される。
ギアトは持っていた通知書を見る。全冒険者数10万1208人、ランキング9万8800位、ポイント3200ポイントと書かれていた。現在のギアトのランキングは最下層に位置していた。ランキング上位者の欄を見ると1位テルゼ、2位にリフカがおり、3位には前に出会ったエクロ・シェンエイが書かれていた。さらに下を見ていくと6位にゴルト、8位にナミアがおり、9位にネロ、12位にメレアが書かれていた。
「皆さん最上位層だったんですか!」
「おう!ったくそれなのに俺達のランキングを知らないなんてショックだぜ。」
「本当にランキングとかは気にしてなかったんですみません。」
「ますます不思議な人ですね、ギアトさんって。」
メレアが少し笑いながら言う。その時、テルゼがギアトの剣を見て訝しげな表情を浮かべた。
「ギアト、ちょっとその剣見せてくれないか?」
「ん?どうして?」
「気になるところがあって。」
「まぁ少しだけなら。はい。」
ギアトはテルゼに剣を渡す。テルゼは受け取った剣をまじまじと観察すると、リフカを呼んだ。
「おいリフカ、この剣に刻まれている文字のようなやつ前に発見した石碑に刻まれていたものと似てないか?」
「確かに…。なんなんだこれは?」
「あの、何か問題あった?」
「あ、ごめん。とりあえず返すね。」
テルゼは剣を返すと同時に質問をしてきた。
「なぁ、その剣に刻まれている文字のようなやつって何か分かる?」
「あー、ちょっと分からないんだよね。この剣は大神永って言うもので父から受け継いだんだけど、父も知らなかったし。」
「そうか。ギアト、俺が気になったのはその文字のようなやつなんだ。」
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