45話 勝負アリ
地面を思い切り踏み込み、三人に突撃する。
(最初に狙うのはメレアだな。遠距離から攻撃されるのは厄介だ。)
メレアに狙いを定める。そこにゴルトとネルが立ち塞がる。
「へっ、メレアを狙うのは分かってたぜ!」
「女の子を狙うとは男失格ですよ、ギアトさん。」
「悪いな、勝負には男も女も関係ないって思ってるんでね。剣技『速光』。」
二人の前から突如ギアトがいなくなった。
「「はっ?」」
思わず二人は一緒に驚きの声が出た。直後後ろから気配を感じ、二人は後ろを振り返ると、メレアに一直線で向かうギアトが見えた。
「危ねぇ!逃げろメレア!」
ゴルトが声を荒げた時にはもう遅かった。ギアトはメレアの杖を剣で弾き飛ばし、喉元に剣を突きつける。
「これでメレアさんはアウトですね。」
「うっ………」
メレアはギアトの速さについていけず、ただ呆然と立ち尽くしていた。ギアトはすぐに振り返り、ゴルトとネルに狙いを変える。
(後は二人いっぺんに片付けるか。)
「ネル、どうやら俺らはあいつのことをみくびりすぎてたようだな。」
「あぁ、これは本気を出しても勝てないかもな。」
そう言いながらも、ゴルトとネルは迎撃体制を整える。
(本気出してきたっぽいな。真剣勝負だけど、ちゃんと後のこと考えてるのか?もしこれで俺が大怪我とかしたらどうすんだよ。いや、多分大丈夫だけどさ。)
そう思いつつ、ギアトは二人に向かっていく。
「剣技『水鏡』」
「簡単にやられると思うなよ、ギアトさんよぉ!斧無双!」
ゴルトがオノを振りかざしくる。ただ振り回しているように見えるが、的確に受けにくい位置を攻撃してきた。
「おいおい、ゴルトさんもしあなたのオノが直撃して死んだらどうするんです?」
「さっきから俺の攻撃を完璧に防いどいてよく言うぜ。」
そこに、後ろからネルが閻収魔を纏わせた鎌を水平に振るってきた。
「脚力強化」
ギアトは空高く跳び、ネルの攻撃を避ける。しかし、ネルがすぐに攻撃を仕掛けてくる。
「しつこいですね、ネルさん。」
「まぁ、俺はねちっこい性格なんでね。」
ネルの攻撃をギアトは器用にかわしていく。そこにゴルトが加わる。
「オラァ!覚悟しろギアトォォォ!」
(本当に殺しにかかってきてる勢いだな…)
二人の攻撃をまた華麗にかわしていく。だが、このままでは埒があかないため、ギアトは少し危険な行動にでる。ゴルトとネルの攻撃を直撃するギリギリまで待ってから、空中へ跳ぶ。直後ゴルトとネルの攻撃がぶつかる。閻収魔の効果でゴルトは勢いがなくなる。
「おいネル、テメェ何俺の力を吸収してやがんだ!」
「お前が攻撃スカして俺の鎌にぶつけてきたんだろうが!」
三度仲間割れを起こしているところにギアトが攻撃を仕掛ける。
「二人とも短気すぎません?勝負中ですよ。」
そう言った直後、ゴルトとネルの武器を吹き飛ばす。
「グッ!」
「クソっ!」
「これで勝負ありですかね?ありがとうございました。」
ギアトは一礼をする。
「へっ、完敗だ。」
「ゴルトが馬鹿じゃなかったら…いや、それでも負けてましたかね。久しぶりですよ、ここまでコテンパンにやられたのは。」
「おーい、皆さーん。」
ギアト達の所へメレアとナミア達が駆け寄ってきた。
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