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最凶の転生者  作者: ネック
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第42話 演説

 さらに数日が経ち、シャルロが演説をする当日になった。街には演説のお知らせが書かれた紙があちこちに貼られ、国民は何が言われるのか様々な憶測が飛び交っていた。


「いやー人がいっぱいですね。ギアトさん迷子にならないでくださいよ。」


身バレ防止のため少し大きな帽子をかぶったナミアがちょっとだけ帽子のつばを少し上げ言った。


「なるわけないだろ、子供じゃあるまいし。」


演説がされる広場には足の踏み場がないほど人が集まっており、演説に対する関心の高さが伺えた。


「そろそろ時間だな。どんな感じになっているのか楽しみだな。」


「私はちょっと不安ですよ。シャルロ様を信用してないわけではないですが、演説を聞いた国民の方達がどう思うのか…。」


そんな会話をしていると壇上にシャルロが現れた。


「今日は忙しい中こんなにも多くの人達が集まってくれたこと、とてもうれしく思う。」


シャルロが演説を始めると、一瞬で静まり返った。


「今日私が話す内容は、先日の魔物襲撃事件とも関わることだ。とても重要なことであるので真剣に聞いてほしい。」


「始まりましたね。どうなるやら。」


ナミアは不安の気持ちをぬぐえないでいる様子だった。


「これまで魔物が襲撃してくることはなく、異常事態ともいえる状況に国民の皆には不安に思っていることだろう。なぜこのような事態が起こったのか、まずはその原因を話していこうと思う。」


聴衆は固唾をのんでシャルロの演説を見守る。


「結論から言おう。原因は魔物を操っている人物がいる。」


そういった瞬間静かだった聴衆がざわざわし始める。


「どういうことだよ?」


「魔物を操ってるってそんなことできるのか?」


各々が疑問や不安を口にする。


「皆静かに!その者は今もどこかで我々の命を狙っている。王国が始まって以来最大の危険人物と言っていいだろう。その者の名は、スドウコウヤという。」


聴衆はその言葉を聞いて騒然とする。


「スドウコウヤ…そんなやつがいてこの国は大丈夫なのかよ!」


「ちゃんと対処はしてくれるんだよね?大丈夫なんだよね?」


広場全体が混乱していく。予想していたとはいえ、この状況は胸を痛めた。


「やばいですね…。どんどん混乱が大きくなっている気がします。」


「あぁ、でも仕方ないだろう。これも覚悟していたことだ。」


兵士たちが必死に落ち着かせようとしていたが、なかなか落ち着く気配はなかった。


「静かに!まだ話は終わっていないぞ!」


シャルロが声を荒げたところで少し静かになった。


「混乱させるようなことを言って申し訳ない。しかし、ここからが私が一番伝えたいことなのだ。だからどうか落ち着いて聞いてほしい。」


この言葉のおかげで混乱していた聴衆は徐々に落ち着きを取り戻し、再びシャルロの話を聞くようになった。


「もちろんスドウコウヤを野放しにするつもりは毛頭ない。必ずこの者を討伐すると約束する。今現在討伐のためにすでに動いているところだ。また、冒険者ランキング百位以内の冒険者には協力をしてほしい。スドウコウヤに関する情報が欲しいのだ。倒そうとはしなくていい、情報を手にいれてくれればいいのだ。」


「冒険者に協力要請か。効率は良くなるかもしれないが、いくらランキング百位以内でもスドウコウヤに近づかせるのはリスクがある。賭けとも言っていいなこれ。いや、いつまでもリスクにとらわれていてはいけないな。」


「これはスドウコウヤとの全面戦争になりそうですね。」


「まぁそれほどの相手だからな。なりふり構ってはいられないだろう。」


「もう二度と先日のような惨劇は起こさせない!王国の威信をかけてスドウコウヤを討伐し、この国に平和をもたらすと約束しよう。これで演説を終わりとする、改めて忙しい中集まってくれてありがとう。」


シャルロは壇上から降り、広場からどんどん人がいなくなっていった。

 ギアトとナミアはギルドへと行った。


「演説どう感じました?」


「悪くなかったと思う。ある程度は安心感を持たせることができたんじゃないかな。」


「そうですね。私も思ったより良かったと思いました。もっと混乱した状況になると思っていました。」


「とりあえず演説は成功ということでいいかもな。シャルロ様とも話しておきたいな。」


「あ、そうだ。」


唐突にナミアは手をたたいた。


「どうした?」


「私が所属しているクランの団長と副団長がギアトさんに挨拶したいと言っているんですが、大丈夫ですか?」


「確かナミアのクランの団長ってランキング一位のやつだっけか?」


「そうですよ。」


「一位のやつがどんなやつかちょっと気になっていたから都合がいいな。いいよって伝えてくれるか?」


「はい、喜ぶと思いますよ。ただちょっと癖のある人たちなんでそのつもりで。」


「癖?よくわからんけど大丈夫だろ。」


「すぐに挨拶に来ると思うんで予定空けといてください。多分明後日あたりだと思います。」


「分かった。今日はこれぐらいにして帰るか。お疲れ。」


「お疲れさまでした。」




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