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最凶の転生者  作者: ネック
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第39話 提案

 翌日になるとまずナミアと合流するためギルドへ向かう。ギルドに着きナミアと合流すると、昨日のことについて話した。


「だからそんなに傷だらけだったんですね。今直すのであまり動かないでくださいね。大治癒エクスヒール。」


見る見るうちに傷がふさがっていった。


「ありがとう。」


「ギアトさんが予想してた通りになってしまったんですね。なんというかサラマさんが裏切者だったと聞いても実感わかないです…。」


「人の本性を見抜くのは簡単なことじゃないからな。とりあえずクエストの報告に行ってくる。」


「なんて報告するんですか?」


「まぁ、スドウコウヤのことについては上手くごまかすよ。」


ギアトはギルドのカウンターに行く。


「すみません、クエスト報告をしに来たんですが。」


「あ、はい。ではお名前と受注したクエスト名をお願いします。」


ギアトは名前とクエスト名を言い、受付の人が確認作業をする。


「すみません、報告の前に一つお聞きしたいんですが薬草採取のクエストにはギアトさんともう一人サラマさんという方と行っていますが、サラマさんはどちらに?」


「えっと、サラマは死亡しました。」


「え?!」


受付をしていた女性は思わず声を上げた。ただ、これが正常な反応と言える。普通薬草採取のクエストで死人が出ることはない。


「し、失礼しました。えーと、不都合がなければ原因を教えてもらってもよいでしょうか?」


「薬草を取りに行く途中で運悪く魔物と遭遇しまして、その時に死んでしまいました。」


「そ、そうですか。」


薬草が生えているところまでの道では滅多に魔物が出現せず、仮に現れたとしてもスライムなどの低ランクモンスターぐらいなので受付の人は少し不信感を覚えているようだった。


「あの、クエストの報告ですがそのせいで失敗しました。」


「分かりました。それでは報酬などはなしとなります。ご了承ください。」


報告を済ませナミアの元へ戻る。


「上手くごまかせましたか?」


「あぁ。次はシャルロ様へ報告だ。城へ向かうぞ。」


 城に到着し、玉座の間へ通してもらう。


「お時間ありがとうございます。ご報告したいことがあってこさせていただきました。」


「報告とは前に言っていた気になることについてか?」


「そうです。昨日、スドウコウヤが私の前に現れ戦いました。その時にわかったのですが、襲撃を主導したのはやはりスドウコウヤでした。」


「なんと、そうであったか。主導というのは他にも誰か襲撃を手助けしたものがいたのか?」


「はい。サラマ・キゼンという新米冒険者が襲撃の手助けを行っていました。」


スドウコウヤ以外に敵がいることを知り、周りが少しざわつく。


「静粛に。まさかスドウコウヤに味方するものがいたとは…。そのサラマという人はどうなった?他にもそのような人物はいるのだろうか?」


「サラマは死にました。他にも裏切者がいるのかは分からないです。」


「そうか。こうなると王国の警備体制を強化せねばならないな。」


「現時点で確定していることをまとめます。スドウコウヤは何らかの方法で魔物を操ることができること、魔物を強化していること、実力は私を苦戦させるほどということです。」


「それほどの力があるのか…。クッ、なんて愚かなことを私はしてしまったんだ。」


「後悔しても状況はよくなりません。これからどうしていくかを考えましょう。大丈夫です、苦戦と言いましたが最後は私が勝ちます。」


ギアトの言葉にシャルロは心を落ち着かせることができた。


「そなたの言葉には説得力があるから安心できるな。」


「ありがとうございます。それで提案なんですが、スドウコウヤの存在を世間に公表したほうが良いと考えています。」


ギアトの提案に再び周りがざわつく。


「えぇ、公表っていいんですかギアトさん?いたずらに混乱を招いてしまうと思うんですけど…。」


ナミアはこの提案に乗り気ではないようだった。


「なぜか理由を話してもらえるかな?」


シャルロも表情を見るに、あまり乗り気ではなさそうであった。


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