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最凶の転生者  作者: ネック
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第34話 サラマとそのパーティ

 数日が経過し、サラマのパーティが拠点としている家に行く日となった。


「そろそろ行こうかナミア。道案内頼んだぞ。」


「任せてください。教えてもらったところはギルドからそんなに遠くないのですぐ着きそうですね。」


 ギルドを出て目的地へ向かう。歩いて十分ほどして目的地の家が見えてきた。


「あそこですね。」


ナミアが指をさしたところには一階建ての少しボロイ家があった。


「あそこなのか?立派な家だと思っていたが意外にボロイな。ナミア、ここからは動きや言動には気を付けてな。」


「分かってますって。ギアトさんこそ気を付けてくださいね。」


夕暮れ時とあって玄関の扉の近くについている蠟燭には灯がともっており、その明かりに誘われたのか黒っぽい蛾などが少し集まっていた。ギアトは扉をノックしする。


「おぉ、待ってましたよ。さ、お入りください。」


出てきたのはラークだった。明るい雰囲気をだし、二人を快迎え入れる。


「お邪魔します。」


二人は挨拶をして家に上がる。少し進んでテーブルが置いてある広い部屋に案内された。そこにはサラマとアガス、そしてもう一人知らない男がいた。


「あなたたちがギアトさんにナミアさんですか。初めまして私はテレイア・オルモと言います。」


「初めまして、ギアトです。」


「あ、ナミアです。よろしくお願いします。」


「ささ、どうぞお座りください。サラマ、早くギアトさんたちにお茶を持ってきなさい。」


「は、はい!」


ラークに言われ、サラマは急いでお茶を持ってくる。


「あまりお気遣いなく。」


「いやいや私たちがお呼びしてきてくれたのですから、ちょっとぐらいおもてなしさせてください。」


「ありがとうございます。」


ラークの親切な態度が逆に居心地を悪くさせた。


(それにしてもこのパーティは年が離れてるように見えるな。)


 ラークは身長がナミアと同じくらいで少し太り気味の体格をしており世間一般にいうおじさんの様な見た目であった。対してアガスとテレイアは細身でアガスは髭を生やしており、この二人は二十代ぐらいの見た目をしていた。


「それではそろそろお話を伺ってもよろしいですかな?」


「はい、いいですよ。」


ギアトとナミアは一層警戒心を強くした。しかし、怪しい話などはされずこれまでの冒険者業や世間話しかしてこなかった。ただ一時間ほどしたときに急にサラマの話題になった。


「いや~やはりナミアさんはトップクラスの冒険者と言った感じですな。ギアトさんも新人の冒険者とは思えない。それに引き換えうちの新人冒険者と言ったら…。」


ラークはサラマのほうを見る。隅で立っていたサラマは申し訳なさそうに下を向いた。


「そんな風なこと言わないで上げてください。」


ギアトが止めに入るが、すかさずテレイアが割って入る。


「いや、本当のことですよ。冒険者であるのに魔物を目にしたら怯えて立ちすくんでしまうような人ですからね。雑用としてしか使えませんよ。」


「いくらなんでも言い過ぎじゃないですか?」


我慢できずにナミアが語気を強めて言った。


「これは失礼。少々言い過ぎてしまいましたね。」


「でも、もう少しパーティに貢献はしてほしいよな。雑用でも効率悪いしよ。」


寡黙なアガスがここぞとばかりに会話に参加してきた。サラマは俯いたまま黙っていた。


「まぁ今のところサラマは週に一度の薬草採取ぐらいしかできませんからねぇ。」


「もうこのへんにしましょう。あんまり長くいるのもあれなのでここからへんで失礼しますね。」


「おやもうお帰りですか?もう少しお話していたかったのに。」


「もう十分ですよ。ナミア帰ろうか。」


「はい。」


席から立つとギアトはサラマのところへ向かった。


「薬草採取って次いつ行く予定ですか?」


「え?」


「今日全然話せなかったじゃないですか。なので明薬草採取のクエストを二人でいって、その時にサラマさんと二人でいろいろ話したいなと思って。」


「は、はい。大丈夫ですよ。明日ちょうど行く予定でした。」


「では明日ギルドで会いましょう。」


サラマと約束をし、ギアトはナミアと一緒に玄関まで向かう。


「今日は色々お話を聞かせてくれてありがとうございました。また来てください。」


「こちらこそありがとうございました。では失礼しました。」


 外に出た二人は今日のことについて話し始めた。


「全然怪しいこととかされませんでしたね。話も普通でしたし。でも最後のサラマさんに対しての発言は何なんですか!」


ナミアは道の小石を蹴飛ばしながら言った。


「そうだな。俺も聞いていて気持ちいいものではなかった。」


「あんなのあんまりですよ。よってたかってサラマさんのこと馬鹿にして。」


「あぁ、ただあの人たちは俺の予想したこととは関係がなさそうだな。」


「まぁそれはそうですね。なにもしてこなかったですからね。」


「けどサラマさんについてはまだ分からないな。今日は全然話せなかったから。」


「そういえば帰るときにサラマさんと何か話してましたよね?」


「そのことについてなんだが明日サラマさんと一緒に薬草採取に行くことになったから、明日は活動は休みということで。」


「そんな約束してたんですか。」


「どうしても確かめたいからな。それじゃ明後日にまた会おう。」







よかったら評価などよろしくお願いします。

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