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最凶の転生者  作者: ネック
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第31話 サラマとの再会

 教会に着き、マリルのことを探す。教会の周辺や教会の中は怪我人や怪我人を世話する人、家族や友人を探す人などで溢れていた。


「人がいっぱいでなかなか見つかんないな。」


「そうですね。まだまだ混乱状態ですし、見つけにくいですね。」


するとそこに


「ギアトさーん、ナミアさーん。」


と二人を呼ぶ声が聞こえ、声がするほうを向いた。


「あなたは確か…サラマさんでしたか。」


「覚えてくれてたんですね!嬉しいです。」


「あの、ギアトさんこの方は?」


「あぁ、ナミアは初めて会うのか。この方はサラマさんって言ってこの前エルフィンパン工房で会ったんだよ。」


「そうなんですか。」


ナミアはサラマに会釈する。サラマも慌てて会釈をした。


「初めましてなのに挨拶もせずにすみません!実は僕もギアトさんと同じ新米冒険者でギアトさんとナミアさんのお二人にちょっと注目してたんです。」


「サラマさんはなんでここに?」


「僕もギアトさん達と同じですよ。魔物と戦ってました。」


「そうだったんですか。全然怪我してなかったんで戦ってるとは思いませんでした。」


「い、いや運が良かっただけですよ。それよりギアトさんめちゃくちゃ活躍してたじゃないですか。マジですごかったです!」


サラマは少し興奮気味に言う。


「あぁ、あれはナミアが俺のこと強化してくれてたからな。」


ギアトはナミアにウィンクして話を合わせるように促した。


「そ、そうですねぇ。結構強化しましたからあのぐらいは活躍してもらわないと。」


(調子のりやがって。)


「しかし、魔物の襲撃が南門からだけで良かったですね。他のところからも魔物が襲ってきてたらって考えると怖いです。」


「…まぁそうですね。」


「それに明らかに強化されてた魔物もいたじゃないですか。それなのにナミアさんに強化されてたとはいえ次々倒していったのはやっぱりすごいです!」


「そんなに褒めても何も出ませんよ。」


「あ、そんなつもりで言ったんじゃないですから!」


サラマは慌てた様子だった。その様子を見たナミアは笑いそうになっていたがなんとか我慢していた。

 その直後に三人のもとへ二人の人影が近づいてきた。


「おーい、サラマ何やってんだ?」


「あ、ラークさん。ご、ごめんなさいつい話し込んじゃって。」


「ん?この二人ってお前が話してたギアトさんとナミアさんか?」


「はい。ギアトさん、ナミアさん紹介しますね。パーティメンバーのラーク・ハステさんと後ろにいるのがアガス・ニモライさんです。」


「どうも。」


「よろしくお願いしますよ。」


二人同時に挨拶をする。


「どうも初めまして。よろしくお願いします。」


「は、初めまして。」


挨拶の後ラークが少し苛立った様子で


「おい、サラマさっさと帰るぞ。」


と言った。アガスも冷ややかな目線でサラマを見ていた。


「わ、分かりました。それではこれで失礼しますね。」


そう言って三人は帰り始めたが、突然ラークが振り返った。ギアトはラークの表情が少しニヤけていたように感じた。


「そうだ。お二人さん今度ウチのパーティの家に遊びに来てくださいよ。」


「え?」


ギアトとナミアはいきなりのことにキョトンとした。


「いやね、サラマがお二人と楽しそうに話していたんでね。私もお二人と仲良くなりたいと思いまして。」


「は、はぁ。」


「来週あたり予定が合えばぜひ来てください。な、サラマも来てほしいだろ?」


「え?あ、はい…。」


「それではまたお会いしましょう。」


そう言い残し今度こそ三人は帰っていった。


「ギアトさんどうします?遊びに来いって言われましたけど…。」


「行こうか。」


あっさりと返事にナミアは拍子抜けした様子だった。


「あ、行くんですか。」


「あぁ。ちょっと気になることができたからね。」


「気になること?なんですかそれ?」


「後で話す。今はマリルのことを探そう。」


二人は再びマリルを探し始めた。


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