第28話 再び強化された魔物、現る。
辺りの魔物がギアト達に気付き一斉に向かってくる。だが、ギアト達にとってそれは好都合だった。
「わざわざこっちに来てくれるとはありがたい。手間が省ける。」
再び剣を構える。そこにナミアが
「超越重力」
を唱える。体が重くなり、向かってきた魔物の動きが止まる。ギアトは間髪入れず魔物を斬っていく。あっという間に辺りの魔物を片付けた。
「よし、ここら辺は大丈夫だ。南門まで進むぞ。」
「はい。」
時々現れる魔物を倒しながら南門周辺まで行くことができた。魔物達が侵入してきたであろう南門は無惨に破壊され、辺りは先程と比べものにならないほど魔物が溢れていた。そして、多くの負傷した兵士や冒険者がいた。
「ナミア、お前は怪我をしている人を手当てしてくれ。魔物は俺がなんとかする。」
「いや、いくらギアトさんでもこの数を相手にするのは無茶ですよ。」
「こんくらいのことはいくらでも切り抜けてきたんだ。安心しろ。」
「…分かりました。」
ナミアは負傷した人達の元へ向かった。
ギアトは精神を集中させる。安心しろとナミアに言ったが、これほどの数の魔物を相手にするのは久しぶりで緊張感があった。
「高火力、脚力強化」
身体強化魔法を使う。
「剣技『水鏡』」
身体強化魔法を発動させている状態での剣技は瞬く間に近くの魔物を壊滅させた。
「な、なんだアイツは?」
「信じられねぇ…あんな力を持った奴がいたのかよ。」
前線で戦っていた人達はギアトの力に呆気に取られていた。
「まだまだいやがるな。だが、高ランクの魔物はいない。それが不幸中の幸いだな。」
ギアトはどんどん魔物を斬りつけていく。半分ほどの魔物を倒し、勢いづいているところに突如何か大きな物体がギアト目掛けて突進してきた。
「なんだ!?」
咄嗟に剣でガードするが、後方へ大きく吹っ飛ばされる。
「クッ、一体なんなんだ。」
物体を見るとそれはランク6のゴーレムだった。ゴーレムは岩でできているような見た目で、肌はとても固い。しかし、その分動きは遅いはずだった。
「嫌な予感がする。」
ギアトは立ち上がると突進してきたゴーレムを睨みつけた。
「この前のガリアと同じ強化されたやつか?まぁそうでもそうでなくてもお前はここで俺が斬る!」
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